9月26日(土)、マニラ首都圏をおそった台風16号オンドイの被害は死者不明者288人を出す大災害となった。特にマニラの西、マリキナ、カインタ、 パシッグ地域では多くの住宅が水没し、1週間たった今でも水が引いていない。その他ほとんどの地域では翌日には水は引いたものの、地下室が水没し電気施設 や駐車場の車が被害を受け、エレベーターや電話などの復旧に時間がかかった。 9月29日、産経新聞の取材に同行してクラーク、スービックを訪問したが、途中高速道路から見たブラカンやパンパンガの水田地帯は水中に没していた。この水が引くには数週間の時間がかかるそうだ。 テレビでは災害に対する寄付をつのる番組が終日流れていたが、司会者は先日コーリー・アキノ元大統領の葬儀でテレビに出っぱなしだったクリス・アキノが務 めていた。また、アロヨ大統領も被災地を訪問した。さらに10月2日には台風17号上陸のニュースが流れ、マニラッ子は先日の水害の記憶も新しく、避難し たり、外出を控える人が目立った。さらに、超大台風18号も発生し、台風の恐怖にさらされた1週間だった。