メトロマニラには3本の高架鉄道(LRT1、LRT2、MRT)が走っているが、エドサ通り北側の部分、ノース・アベニュー駅~マニラの北、モニュメント駅の間が未着工で、慢性的な道路渋滞が庶民を苦しめている。ところが昨年の後半から橋脚工事が急ピッチで進められ、環状線が完成するのもそう遠い将来ではないだろう。環状線が完成するとメトロマニラの足が格段に便利になるものと期待される。 この高架鉄道は一本の足に梁を置き、その間を桁でつなぐという極オーソドックスなものだが、障害物をよけ、平面を維持するために橋脚の高さは大きく変化する。 下の写真は運行中の3本の高架鉄道の路線図で、MRT(Mass Railway Transit、青い線 )は、現状では終点のタフト駅からノースアベニュー駅までエドサ通り沿い、メトロマニラの東側を走っている。 LRT1(Light Railway Transit、黄色い線)は一番古い線でマニラの西側、バクララン駅からモニュメント駅までタフト通り沿いを走る。このノースアベニュー駅ととモニュメント駅がつながるというわけだ。さらにもう一本運行されているのがLRT2(紫色の線)でメトロマニラを横断する線でMRTとはクバオ駅/アラネタ駅、 LRT1 とはレクト駅/ドレテオ・ホセ駅で乗り換えることができる。 下の写真はLRT1の終点のバクララン駅とモニュメント駅だ。両駅とも庶民の買い物どころとなっており、いつも人でごった返している。 下の写真はMRTの終点のノースアベニュー駅。左はLRT2のレクト駅からLRT1のドレテオ・ホセ駅への乗り換え通路だ。 下の写真はMRTとLRT2の交差する部分でかなりの高さとなっている。右はMRTとサウス・スーパー・ハイウエイが交差するマガリアネス駅付近で、エドサ通りとハイウエイの交差点でもあり、4重の複雑な立体構造となっている。 […]