世界的な不況が騒がれる中で、フィリピンの中心であるマカティ市、特にパサイ通り沿いは大型マンションの建設ラッシュで沸いている。もともとパサイ通り沿いはマカティの中でも古いビルが並ぶちょっと取り残された感のある通りでもあった。この通りは和食レストランやカラオケが並んでおり、日本人には大変なじみのある通りだが、1990年以降開発されたグロリエッタやグリーンベルトのモダンな街並みに比べて、いかにも見劣りがする。ところが最近、様相が一変しつつあるのだ。下の写真は名門デベロッパーであるアヤラ・ランドが開発中のザ・レジデンス・グリーンベルトのコンドミニアム群だ。パサイ通りとグリーンベルトの間に建設中で、1、2棟目はすでに完成し、3棟目が建設中だが、すでにすべて売れ切れているという。マカティでも超高級のコンドミニアムなのに建設開始と同時にすべて売れてしまったそうだ。 いわゆるパサイ通りの繁華街はマニラ側(西)はパソンタモ通りから始まる。その角に建設中なのがビーコンだ。ここも3棟のコンドミニアムがまとめて建設される予定で、都会の中のリゾートというふれこみで販売が行なわれている。 パソンタモ通りから通り1本東へ向ったアモーソロ通りのとの角に建設中なのがザ・カラムス。すでに2棟のビルが立ち上がり始めている。同名のザ・カラムスはブエンディア通りとアヤラ通りの角にやはりアヤラ・ランドの開発で大型のコンドミニアム群が建設されている 冒頭のザ・レジデンス・グリーンベルトはパサイ通りとパセオ・デ・ロハス通りの角、もともとボーリング場やレストラン「さいさき」があったアンソン・アーケードのあった場所にあるが、さらに東へ向ってマカティ・アベニューに至ると、かつてアンソン・デパートとジープニーの停車場があったところにラッフルズ・レジデンスの開発が始まっている。ここも第1期工事は完売とという景気の良い話だ。 右下の写真の遠くに見えるのがドーシット・ホテル、かなりの規模の開発であることがうかがえる。 ついでにマカティ中心街の最近の開発事業を紹介する。グリーンベルトはモダンな若者の街としてにぎわっているが、このほどグリーンベルト5がオープンした。中はブランド店が建ち並ぶハイセンスなモールとなっている。 次にインターコンチネンタル・ホテルとルスタン・デパートの間に建設されていたグロリエッタ5がオープンした。まだすべての店はオープンしていないが、先の爆発事故で閉鎖中のグロリエッタのブリムス家具店などが移転する予定だ。 マカティアベニュー沿いのランドマークデパートのとなりにはアンソン電化のデパートが新装開店した。パサイ通りから移ったものでモダンな本格的電化専門デパートだ。