Daily Archives: September 14, 2010


昨年の今頃、我が糖尿病の経緯について報告した。あれから1年、その苦闘は続いている、というよりはそれが生活の一部となっている。血糖値の測定、食事 のコントロール、そして散歩は日課だ。体重も60キロ代後半でほとんど変化がない。身長が177cmだから、理想的な体重を保っているといえよう。 とりわけ食事は海産物と野菜が中心で肉類はめったに食べない。たまに食べてもコロッケなど少々肉の味がする程度のものだ。元々肉の脂身が好きな方だから、 トンカツやステーキなど食べたら、あっという間に平らげて、血糖値もうなぎのぼりで、軽く200を超えて250位になってしまう。 ここ のところ足繁く通っているMARUCHANでは、2回に一回は「サバばってら」を注文する。あの油の乗っているサバがたまらない。後は寿司やコロッケ当た りが定番のメニューだ。いずれにせよ、元来の日本食を食べている限り、血糖値はほどほどにおさまっている。だから、やはり日本人は日本食があっているのだ ろうと納得する。しかも、フィリピンでは日本より安く日本食が食べられるのでありがたい。 日本人はつい最近までほとんど元来の日本食を食べていた。肉食が家庭に進出したのはつい、40~50年前のことだろう。子供のころ、すき焼きが滅多に無いご馳走だったことを憶えている。そして肉や乳製品は栄養・滋養に富み、健康増進に優れているともてはやされ、すき焼きやトンカツ、そしてカレーライス等が子供達の憧れのメニューとなった。また、最高級の牛肉が霜降り肉というくらい、脂肪は肉のうまみを左右する。だから、肉を食べるといやが上でも脂肪を大量にとってしまい、血糖値があがってしまう。 一方、数千年、数万年の間、肉や乳製品を食べ続けてきた西洋人は、肉をいくら食べても簡単 に血糖値は上がらない。なぜなら、インシュリンの出方が日本人とは違うのだ。一方、海産物と野菜中心の健康食で古来から生き続けてきた日本人は、ほんのこ こ数十年の肉食という付け刃では体がついてこない。だから、1千万人もの人が糖尿病予備軍ということになってしまうのだ。日本人よ、糖尿病が怖かったら、 日本人原点の食生活に回帰せよ、だ。  外食してカラオケなどに行くとどうしても散歩する時間がなくなってしまう。酒の量も進んでしまう。家に戻ってから恐る恐る血糖値を計ってみると、なんと正常値の110~120程度なのだ。ちょっと解せないので、一度日本の医者に聞いてみたが、そんな話は聞いたことが無いといわれた。きっとビールなどで血が 薄まってしまうのではないかと思うが、これは事実なので、夜のお誘いに対しては糖尿病を気にしないで付き合うことにしている。 […]

糖尿病体験記(その2)2010年9月14日