Yearly Archives: 2008


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 フレンドシップ・クラブはクラークのフレンドシップ・ゲートを出て5分くらい走ったところにあるフレンドシップ・プラザという高級ビレッジ内に建設された根本さんが経営する会員制リゾートだ。フレンドシップだらけの名の通り、フレンドリーを売り物にしている家族的な宿だ。会員でなくても一泊から泊まれるので、アンヘレスに行く機会があったら試してみると良い。http://www.tecb.co.jp/friendship/    昨年の8月にオープンしたのだが、そのオープニングセレモニーに参加したとき、インド人というちょっと珍しい牧師さんが式を執り行ったのが印象に残っている。間取りはかなり大き目のキッチン付のワンルームと普通のホテル部屋の2種類。ベランダが広くて気持ちよい。   開業から一年たち、アンヘレスに行く度に立ち寄るのだが、必ずしも宿泊客は多くないようだ。知名度が低いためかと思うが、とても良いところのなのでおおいに利用して欲しいと思う。ホームページでも取り上げているが再度紹介したい。  庭にはプールが半分2階の床下になっていて強い日差しや雨を避けることができる。カラオケシアタールームやジャグジもある。庭がゆったりとして開放感がある。造園もとてもセンスがあって美しい。    根本さんは少し離れたところにテラピアの養殖場をもっており、そこでバーべキューなどができるよう計画している。是非訪問して釣りなどを楽しんで欲しい。  クラークの中にはミモザやフォンタナなどの大型の住宅兼レジャーパークがあり、ゴルフやプール遊びを楽しむことができる。  クラークの入り口近くにオープンしたSMは巨大だ。まるでアンヘレス中の市民を飲み込んでしまうようで、買い物には不自由しない。ゆったりとした中央の広場はここが屋内であることを忘れさせる。  クラークに沿って走るフィールドアベニューは有名な歓楽街で、その規模に圧倒される。またその延長、フレンドシップゲートに通じる道路には、また多数の韓国レストランが並んでいる。和食レストランも数軒ある。  クラークから車で5分くらいのところには大型のカジノがあり一攫千金を夢見る外国人で一杯だ。また、北に15分くり走るとアンヘレスの中心街に出るが、そこはフィリピン特有の混沌と雑踏に出会うこともできる。  アンヘレスだけでもなかなか楽しめるが、根本さんはここをハブにしてスービック、バギオ、ハンドレッドアイランドあるいはピナツボ火山などに足を伸ばすことを勧めている。ここでは味わえない冷涼な気候や美しい海そしてダイナミックな自然を手軽に味わえることができるだろう。  

フレンドシップ・クラブの紹介2008年12月15日


 12月11日フィリピン退職庁(PRA)のクリスマスパーティがボニファシオ・グローバル・シティで開催された。この後、クリスマスパーティはタガイタイ、セブ、ダバオなど各地で開催され参加するPRAのオフィサーはフィリピン全国周りをすることになる。マカティ市のシティバンクタワー29階にある PRAの受付では写真の二人のフィリピーナが新人ながら必死に世界各国の退職者のお相手をしている。  今回はトラディショナルな民族衣装を着て参加することとなっていたが、ほとんどの客は無頓着で、PRAのスタッフだけが皆民族衣装に身を固めていた。  会場の外、パーティ会場の入り口では民族舞踏が披露されていたが、ひとしきり挨拶が終わった後、ステージで民族舞踊が披露された。この手の舞踊を見る機会はなかなか無いので、各国の退職者は興味深く鑑賞していた。  民族舞踊の後は当地の結婚式さながら、著名人であり、PRAの顔でもある元国家警察長官のゼネラル・アグリパイ会長がそれぞれのテーブルを回って記念撮影をしていた。  我が相棒は皆との記念撮影では飽き足らず、しっかりとアグリパイとツーショットにおさまっていた。  昨今、PRAのメンバーを退会する退職者が多く頭を痛めているとそうで、アグリパイ会長も必死に笑顔を振りまいていた。しかし29階の受付を新米二人にまかせきるなど、退職者へのサービスが何か、どうすれが退職者が満足してフィリピンに滞在し続けるか、もっと真剣に考えたほうがいいと思うのだが、余計なお世話だろうか。

フィリピン退職庁クリスマスパーティに参加2008年12月15日



 フィリピン退職庁(PRA)の認定銀行に一番目になったBank of Commerce(バンクオブコマース、略してBOC)は私が退職者の送金用口座を開設する際、いつもお世話になる銀行だ。パスポートのコピー一つで口座を開いてくれるのでなかなか重宝だ。退職ビザの取得で最初につまずくのが送金用口座の開設で、PRAもなかなかちゃんと説明してくれない。また、銀行の方もトンチンカンなことを言うところが多くて、退職者が困惑することが多い。この支店はジュピター通り、レストラン街のど真ん中にあるこじんまりした支店で家族的だ、支店のあるビルの上はトップグリルというカラオケボックスになっている。  この支店の唯一の男性社員ジョセフがパーティの主役だ。支店中を走り回り、女性陣に可愛がられている。愛想がよくて憎めない性格で笑顔を絶やさない。パーティが始まる前からカラオケではしゃいでいた。  何か始まるごとに神に祈るのがフィリピーノ流だ。無心論者の私は写真撮影に没頭した。小さな支店なのに料理は目一杯用意されている。もちろん目当ては家に残してきた妻子へのお土産に持って帰るつもりなのだ。  フィリピンのパーティには誰が参加しようがかってだ。皆適当に子供などを連れてくる。亭主や妻も仕事を終えて駆けつける。そのころは帰る人もいるが、パーティは延々夜半まで続くそうだ。  いまや世界に流通する日本発の文化として定着したカラオケがパーティの主役だ。これが無ければパーティは始まらない。さすがに銀行のパーティは違う。カラオケを歌うごとに現金の景品があるのだ。ピン札を丸めて切ったストローに差し込んだだけだが、これを目を隠して選ぶ。20、50、100ペソあるいはただの白い紙だ。これを見ていて当方のパーティでは500ペソ札も1枚くらい入れようと思った。  もう一つの主役はゲームだ。一般に女性社員が半数あるいはそれ以上を占めるフィリピンの職場では、パーティの参加者も男女比が拮抗している。そのせいか、男女で楽しむ少々エッチなゲームが多い。ちなみにこの日のゲームは男性が長めのナスを紐で前に吊るして、それを女性が掴み取るというもの。男性は左右に揺らせてつかみにくい様にして、女性は男性の股間目指してナスにしがみつくという按配だ。男性の数を女性より一人少なくして、一人になるまで続ける。勝者には100ペソの商品が贈られた。当然のことながら、やはりこの手のゲームは年増の女性が強いようだ。

Bank of Commerceのクリスマスパーティに参加2008年12月15日


 所用でマニラの南約20kmのアラバンにあるエイシアンホスピタルを見学する機会があった(日本読みではアジアンホスピタルとなるが、当地ではこのように発音している)。21世紀初頭にタイなどの資本で開設されたこの病院はフィリピン最新鋭と謳われフィリピンを代表する病院の一つだ。  フィリピンの雑踏とは無縁の病院入り口はチリ一つ落ちていない。もちろん院内外はすべて禁煙。日本でもこれだけ清潔感のある病院は数少ないのではないかと思う。病院というよりもホテルにいるような面持ちだ。   今回撮影が許されたのは外観と受付ロビーのみ。院内の施設は一切撮影禁止とのこと。診断や治療を行なう施設には患者と医者以外は立ち入り禁止。入院したことのある日本人によるとその最新のシステムにびっくりさせれらたとのこと。最新鋭の設備が整っているのとのことだが、お値段もなかなかのようだ。プレジデントスイートは五つ星ホテルのスイート並みのデラックスなもので一泊18000ペソだそう。しかし滅多に利用する人はいないようで、その他は個室で一泊 2750~4000ペソ。2人部屋や4人部屋もあり、一番安くて1泊600ペソとリーゾナブルな価格だ。詳細はhttp://www.asianhospital.com/にアクセス。  また、医師の診察料は800ペソと必ずしも高額ではない。ご承知思うが、フィリピンでは医師は病院に雇われているのではなく、一室を借りてそこで診察を行い、病院の施設を使って治療を行なうという病院から独立した存在なのだ。したがって、入院すると病院、薬、医者それぞれ別々の請求書が来ることになる。  地下のキオスクや食堂も病院というよりオフィスやデパートの食堂の雰囲気で、明るくて清潔だ。看護士さんもカラフルな制服を着ていて病院らしさを感じさせない。  出来合いの料理を選ぶセルフサービスの食堂だが(トロトロ)だが、メニューは豊富でおいしいという。同行した日本人女性はここでお産をして入院したそうだが、食事がおいしくて、見舞いに来たフィリピーノのご主人も必ずここで食事を取って行ったそうだ。

最新鋭ASIAN HOSPITALの紹介2008年12月15日



 所用でアンヘレスにでかけたが、今回は車が故障したためバスの旅となった。アンヘレスの長距離バスはクラークのゲートから北へ2~3kmのDau Terminal(写真ではMabalacat Bus Terminalとなっているが地元ではDau Terminalの方が通りがよい)から発着する。マカティからは約80km、1.5~2時間の旅だ。途中は延々と緑の田園風景が続き癒される。 Dau TerminalはMac Arthorハイウエイ(日本語ではマッカーサー、当地ではマックアルトと発音しなければ通じない)から100mほど右に折れたところにあり、ジョルビーとマックスの看板が目立ちわかりやすい。周囲にはやたらとトライシクルが客待ちをしている。外国人だと甘く見られてクラークのゲートやフィールドアベニューまでちょっとした距離なのに最低でも70ペソ、時には100ペソも取られる。フィリピン人ならせいぜい40ペソだろう。まあ、あまりけちなことを言わず鷹揚に払ってやろう。とてもうれしそうに「Thank you」と言ってくれる。マッカーサー・ハイウエイからターミナルに曲がるところにはカルテックスのガソリンスタンドとKFCがあるのでわかりやすい。そこでジープニーを降りて歩いてすぐだ。  マッカーサー・ハイウエイからクラークへ右に入るとすぐに広大なジープニー・ステーションがあり、行き先ごとに整然とジープニーが客待ちをしている。そこにはさらにタクシーやレンタカーもおり、アンヘレスを初め、サンフェルナンド、ターラックなど周辺地域へのハブともいえるところだ。タクシーは街ではほとんど見かけないがここでは珍しく客待ちをしている。きっと外国人専用のもので、かなり吹っかけられるのではないかという気がする。  今回の旅の目的地につくには一旦アンヘレスの中心街でジープニーを乗り換えなければならない。土曜の昼間だというのにアンヘレスの街はジープニーやトライシクルそしてその合間を縫うように歩く人々でごった返していた。 ジープニーと並んでトライシクルは庶民の足の主役だが、ちょっとした距離を気楽に移動するには丁度良い。今回はトライシクルの客の目線で一枚写真を取ってみた。ちなみにここのトライシクルの客席はステンレス製でとてもきれいだった。    アンヘレス名物のフィールド・アベニューはクリスマスを前に客引き合戦がますます熱気を帯びてきているようだ。何しろ客の数よりお店で働く子達の方が圧倒的に多いのだから、客引きは店の生命線なのだ。

金なしコネ無しフィリピン旅行、その3「アンヘレス編」2008年12月15日


 12月8日のマニラ新聞「新移民残日録」にフィリピーナ「無くて七癖」と称して、フィリピーナ気質が七つにまとめられていた。まさに言い得て妙である。 25年間に渡るフィリピーナ妻との付き合いで得た82歳の日本人の結論としては「寛容を持って接する」しかないということだ。その七癖とは以下の通りだ。 1. 必ず時間には遅れる(時間を守る気が無い) 2. 携帯電話は自分のため(自分ががかけるためのもので、人から電話を受けるためのものではない) 3. ブロークンの一言(ものが勝手に壊れたのであって、自分が壊したのではない) 4. 借りた金は返さない(返す金がなければ仕方が無い、借りた相手には知らん顔) 5. 夫なくても子作り(シングルマザーが次々と子を作る) 6. ソーリーを言わない(自分のミスを認めない、謝らない) 7. 女性も殴りあう(切れると殴り合いさえ厭わない) これらのことは、フィリピンにしばらく住むといやが上でも思い知らされることばかりだが、日本人にはなかなか理解がしがたい。一方、フィリピーナにとってはいとも当たり前のことのようで、これがなぜ取りざたされるのか理解できないらしい。もちろん悪いことなどとは思っていないから、直そうなんてこれっぽっちも思わない。フィリピンにいる限り、それを理解して受け入れるのは日本人の役割なのだと思っているようだ。 我々日本人は子供のころからこれら七つの癖は良くないこととしてしつけられ、いつしか天来の悪癖として忌み嫌うようになっている。この七癖を持っているとしたら、日本では誰にも相手にされないどうしようもない輩として扱われるだろう。そうなるとフィリピンはどうしようもない悪癖がまかり通る文化文明の劣る国なのだろうか。 逆にフィリピン人から見た日本人の七癖はどうなんだろうか。ちなみに私がフィリピーナに良く怒られる癖を七癖になぞらえて上げてみた。 1. 「時間にちょっと遅れるだけでパニックになったり、遅れた相手を罵倒したりする」 ちょっと遅れたからといって死んでしまうわけでもないでしょう。気楽に気長にやらないと長生きはできないわよ。 2. 「長電話をするなと文句をいう」 暇な時間に友達と会話を楽しむのが何が悪いの。 3. 「何か無くなったり壊れたりすると徹底的に犯人を探し出して追求する」 そんなことをしても元に戻るわけでもないでしょう。 […]

フィリピーナ「無くて七癖」2008年12月9日



 この日、12月7日の昼過ぎ、マニラの街は人影もまばらでひっそりしていた。ミンダナオのMILF(イスラム系反政府武装組織)と国軍との戦いも申し合わせたかのように全面休戦となり、犯罪の発生もゼロ、警官にとっても安心できる一時となったようだ。それは、フィリピンの国民的英雄であるWBCライト級チャンピオンのパクヤオと伝説の王者デラホーヤのノンタイトル12回戦がラスベガスで行なわれたからだ。イスラム戦士も犯罪者も軍隊も警官もほとんどすべてのフィリピン人がテレビの前に釘付けになり、戦争や犯罪に構っているどころではなかったのだ。これをパクヤオ効果というそうだ。  パクヤオは現役の世界チャンピオンで、しかも4階級制覇という偉業を成し遂げたボクサーとして油の乗り切った29歳だ。一方、デラホーヤはすでに39歳 (新聞では35歳とも書かれているが、どちらが正しいかは不明)、6階級制覇という偉業を成し遂げたとはいえ、7年もの間、試合から遠ざかっているとも言われ、結果は火を見るより明らかだった。(写真はテレビで映し出されたラスベガスの夜の街並みとリングでフィリピン国家を歌う歌手)  パクヤオのファイトマネーは5億ペソ(約10億円)というフィリピンでは天文学的数字だそうだ。こんな大金をどうやって使うのか気になるところだ。先の 2007年5月に行なわれた統一選挙でミンダナオのジェネラルサントス市から下院議員に立候補したが惜しくも落選した。選挙には1億程度のお金がかかるというから、このお金で大統領選にでも打って出ようというのかもしれない。  ラスベガスのMGM GRANDというところで行なわれたこの試合はノンタイトル戦であるにもかかわらず、前座で世界チャンピオン戦が二つ行なわれるほど。この試合に対する注目度がうかがい知れる。フィリピンの各所では映画館や体育館に特設会場が設けられ、500ペソでこの試合の実況中継を見ることができる。また、マニラのカラオカン市では市長が無料で十数か所に特設会場を設置し、無料で市民に観戦を楽しんでもらうというしゃれたことまでやってくれた。国軍では本部敷地内の体育館に大型スクリーンを設置して兵士に観戦させたそうだ。  一方テレビ中継はこの試合が終わってから始まるというもので、興味が半減するが、わざわざ500ペソ払って観に出かけるのも億劫で家でテレビ観戦ということになる。実際何時から始まるのかは試合の進行状況によるので、10時ごろからつまらない前座を見る羽目になってしまう。ラウンドが3分で合間のコマーシャルが4分とやたらコマーシャルが長い。パクヤオの試合がやっと始まったのは午後の2時前で、その時は携帯で知らせが入ってパクヤオが勝った事が知れ渡ってしまっていた。余計なことをするものがいるものだと腹立たしいこと仕切りだった。  さて試合が始まってみると、4分のコマーシャルが8分に延びてしまっている。3分のラウンドの合間に8分では間のもたせようがない。高い放映権を支払っているのだから仕方のないことかもしれないが、それにしても長い。一方試合の方は7ラウンドからパクヤオの一方的なものとなり、8ラウンドが終わったところでデラホーヤがギブアップしてしまった。いくら往年の名選手とはいえ、39歳ではその力の衰えは明らかで、パクヤオの早い動きには全く付いていけず、ワンサイドの試合になってしまった。(赤いトランクスがパクヤオ)  デラホーヤの顔はパクヤオの鋭いストレートパンチで腫れ上がり、まさに敗者の顔だった。一方パクヤオは勝利を知ると、しばしリングのポストで神に感謝の祈りを捧げ、その後両手をあげて喜びを全身で表していた。  テレビではしばらくの間、リングの周囲に陣取るフィリピン人の喜びの様を映していたが、かなりのフィリピン人がこの試合を見るためにアメリカに渡ったらしい。ちなみにリングの上でパクヤオを抱え上げていたのは、なんとフィリピンのデ・カストロ現副大統領だったそうだ。パクヤオがフィリピンに帰ってくるとアロヨ大統領の祝福を受けるためにマラカニヤン宮殿を訪問するのが恒例で、パクヤオは今やフィリピン国民にとって紛れもない伝説の英雄なのだ。

マニー・パクヤオ対オスカー・デラホーヤの戦い2008年12月7日


 1990年代、DVDがビデオ(VHSやβ)にとって代わって以来、フィリピンではレンタルビデオ店が姿を消した。フィリピンでは香港などで製造された海賊版のDVDが格安で出回っているので、レンタルというビジネスモデルが成り立たなくなったのだ。  マカティスクエア、グリーンヒルなどのモールあるいはデビソリア、バクラランなど庶民の買い物どころでは60ペソ程度で最新の映画やアニメのDVDを買い求めることができる。ちなみに無修正の日本製アダルト系のDVDも100ペソ程度で買える。ただしこれらは店頭には置いていないのでそれらしき人に告げて奥から出してもらわなければならない。ビデオと違ってDVDはプレスするだけだから、ソフトと機械さえあれば只みたいなお金で製作できるのだろう。  これらDVDは基本的に日本語の字幕はないから、日本人が観て楽しむにはかなりの英語力を必要とする。アダルト系のように見るだけならばいいのだが、普通の映画やアニメでは言葉がわからないとちんぷんかんぷんだ。しかし、これが意外な使い道があるのだ。   最近のDVDはアメリカ映画でも英語の字幕がついているが、日本では日本語と英語の字幕、フィリピンで買ったものは英語と中国語などの字幕がついている。私の息子がこのDVDの字幕を利用して英会話の勉強をしているという話を耳にした。要は英語の字幕を見ながら映画を見ていると、何度か繰り返しているうちに英語を聞き取れるようになるというのだ。そもそも俳優が映画のなかで話している言葉などは簡単な会話であって、書いてありさえすれば大方意味が理解できる。初めはちんぷんかんぷんでも、段々耳が慣れてきて字幕も見なくても理解できるようになるというわけだ。もちろん一朝一夕では無理だろうが、映画を楽しんでいるうちにヒアリング能力が飛躍的に向上するそうだ。しばらくやっていたら、商売上出合った外国人が早口の英語で話しかけてきても自然に返事ができるようになったという。  アメリカ映画を観ていて日本語の字幕に頼っていると俳優が話している英語は全く聞いていないから、何度観てもヒアリング能力の向上には役立たない。 頭の中を英語モードにして映画を観ることが重要なのだ。そのためには日本語の字幕は邪魔者なのだ。  ご承知の通りフィリピンではアメリカ映画でも字幕がない。それでも映画館では多くのフィリピン人が楽しそうに映画を鑑賞している。フィリピン人はたとえ英語が喋れなくても聞きとることはできるのだ。それは子供のころからディズニーなどのアニメを字幕無しで観ているからで、もともと言葉などよくわからない子供のうちから英語になじんでいるうちに自然に理解できるようになってしまうのだ。私はかつてデズニーの「ライオンキング」を観にいって、周りの子供たちが大笑いしているのに、何がおかしいか理解できなくてとても恥ずかしい思いをしたことがある。それ以来、フィリピンでは映画館を訪れないまま10年以上が経過してしまった。  しかしここで一念発起して、一枚60ペソのDVDを駆使してアメリカ映画を字幕無しでエンジョイできるようにしたいと思っている。そうすればフィリピンでも最新のアメリカ映画を安く早く楽しむことができる。現在、映画館の入場料は100~150ペソ程度と従来に比べてかなり高くなっているが、それでも日本に比べればはるかに安い。また字幕を作成する必要ががないためかフィリピンの方が日本より封切りが数ヶ月早いようだ。   DVDを鑑賞するためには当然のことながら、DVDプレイヤーが必要になる。もちろんパソコンに付属したDVDプレーヤーでも観ることができるが、パソコン嫌いの人でも専用のプレーヤーが昨今2000~3000ペソという格安で買えるのだ。デビソリアやバクラランに行くと中国製や韓国製のDVDプレーヤーを大量に積み上げて叩き売り(?)をしている。  

格安DVD利用術2008年12月4日



 マカティ市内、パソンタモ通りのマカティ・スクエアの隣にあるリトル東京界隈には10軒以上の和食レストランが凌ぎを削っている。パソンタモに面した「きくふじ」、マカティ・スクエア側の「瀬里奈」、リトル東京内の「野田庄」などの大型の本格的和食レストランがいつも日本人で一杯だ。老舗「新宿ラーメン」も最近リニューアルオープンして健在だ。しかし、リトル東京内に小型だがユニークなレストランが頑張っている。お好み焼きの「神楽(かぐら)」、和風洋食の「華(はな)」がそれだ。  そもそもリトル東京は、その名前とは関係なく1990年代、パソンタモ通りとアモーソロ通りに挟まれた袋小路で使い道がないエリアを再開発したもので、そこへ10軒ほどのレストランや日本食材店を誘致して出発したものだった。その後、客足は必ずしも順調とは言えず、店の名前も全部変わってしまった。しかし、最近はこれらのレストランの頑張りで、客足は比較的好調のようだ。  お好み焼きの「神楽」はご主人が大の阪神ファンで、阪神の試合があるときは衛星放送の放映を見ようと阪神ファンで店は一杯になる。店に飾られている装飾品は阪神にゆかりのあるものばかりだ。ここのお好み焼きは関西風と広島風をミックスしたもので、先日広島出身の退職者を案内したら、見事にそれを言い当てた。しかも地元のお好み焼きよりもおいしいと大満足だった。      一方、となりの「華」は和風の洋食を出す店で、とんかつなどなじみのメニューが並んでいるが、創作料理や色々工夫がしてあってメニュー選びが楽しい。一方ここは巨人ファンのたまり場だ。先日の巨人の奇跡的逆転優勝の際には巨人ファンのお客さんで大いににぎわった。その時、となりの「神楽」では自棄酒を食らう人でさぞにぎわったことだろう。 リトル東京内には上記のほかに、「野田庄」、「うらめしや」、「居酒屋ニコニコ亭」、「おいしんぼ」、などの和食レストランがある。中でも「野田庄」は本格的な和食レストランで予約がないと席がないほどの盛況ぶりだ。他の3つは居酒屋風だ。「うらめしや」という店については、余計なお世話かもしれないがネーミングに少々問題があるのではないかと思う。  リトル東京の外側には老舗の「新宿ラーメン」が新装開店した。かつての日本的情緒を残しながら美しい内装で、1990年代に隣で営業していたカラオケ「原宿」のエリアも一緒にして大きな店になった。ここのラーメンは、マカティ・アベニュー支店とともに本格的で、広島からの退職者も地元のラーメンよりおいしいと喜んでいた。 ちゃんこ鍋の「関取」もユニークだ。さらにパソンタモ通りを挟んで「MARUCHAN」という店もオープンしており、いずれ試してみようと思っている。ヘラルドスイート内2階の「はつはな亭」も頑張っている。  

リトル東京、最近の話題2008年12月3日


 マカティのレガスピ・カーパークではMARA’S ORGANIC MARKETが毎週日曜日、朝の7時から午後の2時まで開催されている。野菜、果物、肉など、有機栽培の食材、さらに健康食品、有機栽培食材を使った料理やお菓子などの即売会を行なっている。その他にも民芸品なども並べられているが、場所柄、ちょっと高級な雰囲気のバザールだ。場所はマカティ・シティ、レガスピ・ビリッジの真ん中にある、レガスピSt.とサルセドSt.およびルフィノSt.(旧称ヘレラSt.)に挟まれた駐車場だ。  MARAとは有機栽培の野菜を栽培、販売する有名な会社だそうで、フィリピンにも食に気を使う人々が増えてきたということだ。昨今話題の中国製食品は絶対口にしないという人も多い。  フィリピンではグアバ(果物の一種)、アンパラヤ(苦瓜、ゴーヤ)、マロンガイ(食用の木の葉)、ヤーコン(芋の一種)、バージンココナツオイル、パパイヤなど原料とし、糖尿病などに効くという健康食品が出回っている。これらは海外でもブームだそうで、フィリピンの10倍以上の価格でで売られているそうだ。  パパイヤなどを配合した石鹸なども有名で、香りを楽しんだり、肌の美容に効果があるという。  赤米や黒い米も比較的簡単に手に入る。ヤーコンは糖尿病に大変有効だそうなので、将来、我が農場でも是非栽培したいと思っている。  日本でもあるだろうがアルファルファのような野菜の芽をジュースにしたものを試飲してみたが、まさにあの青汁の味だ。「良薬は口に苦し」の諺のとおり、その苦さに健康的であることを実感できる。  食材ではないがスイカの皮を刻んで作った装飾品も売っていた。 欧米人による出展も多く、生ハムやソーセージもある。多分彼らが自分で牧場を経営し、趣味で故郷の食材を作っているのだろう。フィリピンのお菓子も有機食材製だそうだ。  フィリピンをはじめとして中国、インド、トルコなど趣向を凝らした料理を食べさせる店がたくさんあり、色々な国の料理を味わうことができる。

マラス有機栽培食品マーケットの紹介2008年12月2日