Daily Archives: April 26, 2015


4月も半ばを過ぎて、いよいよ、乾季の夏がやってきた。日中は、暑くて、とても外を歩く気がしない。先日もこの夏、最高の36度を記録した。夜も、西日があたる部屋は寝る時間になっても大分暑いようで、ビアンカと双子は音をあげたらしい。 そこで、つい3日前、夜の10時過ぎ、ビアンカが、一緒に寝てもいいかとドアをノックした。19歳の女の子が、一緒に寝るというのは、ただ事ではない。良く聞いてみると、エアコンの効く部屋で寝たいだけらしい、しかも9歳の双子も一緒だ。この間、数秒、いろいろな思いが頭を駆け巡ったが、OKと即答した。時間がかかると、なにかやましいことを考えているのではないかと、疑われても困る。 翌日、ビアンカと双子が私の部屋で寝たと聞いて、にわかに殺気立ったのがKIANだ。その日、KIANも私の部屋に寝るといって聞かない。ママ・ジェーンを説得してOKをもらったKIANは、ご機嫌で寝る準備をしていた。ママ・ジェーンによるとKIANはやきもちをやいていたらしい。 しかし、翌日、目が覚めたら、いつもの両親の部屋で寝ている自分に気がついたKIANは怒った。誰が、一体自分をこの部屋に連れてきたのかと、周囲を問い詰める。犯人はアティ・キムなのだが、私が自分で歩いて階段を下りてきたというと、両手を前に差し出して、自分はキョンシーみたいなまねはしないと言い張る。KIANは私の部屋で寝込んでしまうことが多々あるが、その時は、いつもアティ・キムがころを見計らって両親の部屋に連れて行くのを知っているのだ。       ちなみに私の部屋は、エアコン、TV、それに大き目のベッドがそろっているので、昼間は、子供達に占領されている。しかも、今度は夜まで占領されることになってしまった。だんだん自分の居場所がなくなってしまうのではないかと、不安になるが、こんなことはフィリピンでは常識らしい。いつもベッドの上で双子とはしゃぎまわるKIANだが、洋服ダンスの中を個室に仕立てて、立てこもるのも大好きだ。とにかく、どういうわけか私の部屋は子供達の遊技場になってしまったのだ。 他人同士の男と女が同じ部屋で一晩を過ごす、こんなことがフィリピンでは当たり前に行われており、少女が身内に犯されたなどという話が絶えない。少女が、家族と思った慕っていた男の餌食になってしまうわけだ。本人は年頃になってきて、自分が女として男の欲情をそそっているのに気がつかないで、爆睡してしまうためなのだろう。 一方、そのKIANは、相変わらず、ピアノを演奏したり、タオルマンになったりして、無邪気な遊びに忙しい毎日だ。ちなみにKIANは姉のアティキムと同様、横一本の帝王の手相を持っているので、将来は、国家警察の長官と期待される所以だ。大いに遊んで大いに学んで、両親そして私の夢を実現して欲しい。  

家族は、皆でごろ寝するのがフィリピン流 2015年4月26日


この日、日曜日は、マカティにお住まいの退職者のコンドに招待された。午前中は、丁度、柔道教室なので、皆で、お呼ばれした。この日の目玉は、私の農場で取れたお米の試食会だ。退職者によると炊き方を工夫すれば、日本の銘柄米に遜色ないというお墨付きをいただいたのだ。我が家では、おいしく炊くなどというには程遠いので、この試食会となったわけだ。 昼食の後は、屋上のプールで一遊び、アティ・キムとビアンカは、ことのほか、ご機嫌でポーズを取り捲っていた。浮き輪を使ったKIANは深いプールでも臆せず遊んでいた。それにつけてもアティ・キムのジャンプは見事で、彼女の優れたスポーツ神経をうかがわせる。         帰りは6時を回って久しぶりの夕陽がきれいだった。   

シティランドのプールで遊ぶ 2015年4月26日