Daily Archives: April 19, 2015


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ある退職者の方が、自宅のリース契約に関して相談に来た。非常に信頼して、娘とまで称して、長年面倒を見てきたフィリピン人の名義で土地を買い家を建設したが、最近、ほとんど顔も見せず、疎遠になっている。このままでは、退職者が亡くなったら、日本人の奥さんは、家から放り出されてしまうのではないかと心配だと。ちなみに契約者は退職者だけで、契約書に奥さんの名前は全く現れていない。 それでは、「退職者の目の黒いうちに契約書を作り直して、将来、何が起きても奥さんも安心していられるようにしましょう」ということで、新しい契約のドラフトを作成した。それを件のフィリピン人に見せたときから、戦いが始まった。その後、彼女は結婚しており、旦那は、退職者が死ねば、あの豪邸が手に入ると目論んでいたに違いない。それが、退職者が死んだら、「リース契約は妻および子供などの相続人に引き継がれる」という契約書の文言に目論見が外れて、元も子も無くなってしまうとびっくりしたに違いない。 その後、信頼していた娘からは、脅迫まがいの言葉を浴びせられるやら不安の日々が続いた。おまけに、住宅の一部が彼女の母親の土地にかかっているから住宅の一部を取り壊せだの、さらには弟を使って国外退去の訴えを入管に起こすなど(この訴えは幸い却下された)、嫌がらせは止まらなかった。これら一連の動きは、旦那の差し金であろうということは一目瞭然だが、退職者としてはあれほどまでに可愛がってきたのにと、裏切られたという思いで一杯だった。 売られた喧嘩は買うしかない。そのため、バランガイに脅迫と詐欺の訴えを起こしたが、相手は全く顔を見せない。こうなったら、裁判に訴えるしかないので、脅迫と詐欺の刑事告訴を行い、送検されるのを待っている。しかし起訴できたらできたで、裁判という長い戦いが待っており、行く先は容易ではない。 信頼関係がある間は、仮に契約書などなくとも土地と家の名義を借りて、そこに住むということは、全く問題ない。そして、人生を全うしたら、それを、お礼としてくれてやるということは誰しも考えることだ。しかし、長期にわたると、今回の事例のように第3者が介入して人間関係が壊れるてしまうことは容易におこりうる。特に、彼女などという関係は、ほとんど間違いなく破局がおとずれるだろう。あるいは、たとえ人間関係が壊れなかったとしても、名義人が不慮の死を遂げて、見知らぬ人間に相続されてしまうかも知れない。そうなると何の恩義もない相続人は、欲の皮を突っ張らせて、退職者の追い出しにかかるだろう。 これが、正式に結婚している配偶者であれば、その所有権、離婚後の財産の処理あるいは相続などが法律で定めれており、争いの余地は少ない。しかし、それが、他人である場合、ややこしいことになる。特に、彼女名義となった場合、相手も公然と別離の代償を求めるであろう。名義借りといっても法律上、相手の所有物になっているのだから、丸ごと持っていかれるのは火を見るより明らかだ。たとえ、はじめから仕組まれたものでも、あるいは、相手に落ち度があろうが、金を出したものの権利を守るには、文書化された契約書だけが争いの武器となる。それがないと、今回の事例のように長期の裁判という、残りの人生をかけた大仕事になってしまうのだ。 以前にも紹介したが、その文書とは下記のようなものだ。名義を借りて家を建てる段は、関係は蜜月で、相手も、家をとってやろうなどという目論みは無いから、二つ返事でサインをするだろう。もし、このときサインを拒んだら、下心ありあり なのだから、別の名義人を探せばよいだけのことだ。これだけの書類にサインをしたら、名義人も我が物にしようなどという気は起こさないし、所有意識も生まれてこない。踏み絵のようなものだと思っても良い。なけなしの虎の子をはたくのだから、この程度のことを面倒くさいなどと、決してほったらかしにしてはいけない。 1. ローン契約;家と土地の購入資金の提供には、賃借契約を結んでおく。担保は購入する住宅をあてる 2. リース契約;25年+25年の長期リース契約を結び使用権を確保する。一方、賃料とローン返済を相殺する 3. オプション契約;住宅の売却、登記移転、売却金の受け取りなどの権利を確保して、実質的に保有しているという状況に近い権利を確保する 4. […]

ある退職者の災難(その6、土地の名義借りのリスク)2015年4月19日


City of Dreamsの一角にあるDream Playは、はじめて訪問していて以来、KIANの憧れだった。予定通り、3月末に開場したのだが、ようやく、実現した。KIANのためとは言え、他の子供達の憧れでもあるし、今回に限りということで、家にいる子供3人、そしてちょっと大きめの少女二人、それに新しいヤヤもつれて、総勢7人で出かけていった。 休日は相当込んでいて切符売り場に列をなしているというので、10時開園に対して、9時に出発すると、お触れを出した。9時になったので、一仕事終えて上に上がってみると、KIANは準備万端なのだが、他の子供達は、なんの支度もしないで、寝ぼけ眼をこすっている。遅れると、入場できないと発破をかけて、15分後、外に出てみるとヤヤが、駐車場の掃除をしている。せかせると、一体どこへ行くのかときょとんとしている。誰もヤヤには告げていなかったようだ。何のかんのと、やっと出発した時は、9時半を過ぎていた。                 運転役のボボイは、休みだから道は空いていると、気休めを言うが、道は、意外と混んでいた。それでも、10時に到着して、駐車場のエレベーターに乗ると、どうしてもDream PlayのあるUG(Upper Ground)に行かない。回りの人も道に迷ってしまったと、ボタンを押しまくっている。仕方無しに、一階に戻って、正面玄関から回って、なんと15分後にDream Playにたどり着いた。 さほどの人はいなかったが、切符売り場には20~30名の人が並んでいる。しかし、それが遅々と進まないのだ。原因は、入場者の名前、誕生日など余計な個人情報を一々パソコンに入力しているためで、腕にバンドを巻いてもらって入場できたのは10時半を回っていた。12時半に終わって、近くのレストランで食事、その後、KIANは2時にピアノ教室にいかなければならないので、丁度良い時間だ。            休日は2時間で子供(18歳未満)480ペソ、大人270ペソ、1m未満の子供は無料。今日は、大人4人、子供3人で2520ペソの大枚を支払った。ちなみに大人料金で入場した場合、付添が目的で、パソコンを使ったり、遊技場やアスレチックで遊ぶことはできない。 アテ・キムとビアンカはアスレチックに大いに興味を示していたが、子供料金で入場しなければならないこと、運動靴をはかなければならないことなどの制限により、次回こそと決意をしていた。また、遊び場に入る時は靴を脱いで、ソックスをはいていなければならないなどの規則があり、私のソックスをKIANにかしてやった。だから、次回は、運動靴にソックスといういでたちでやってくる必要がある。しかし、私のほうは、その都度、7人x480=3360ペソの出費では懐が痛いので、大いに躊躇されるところだ。            中は、Dream Worksの人気キャラが活躍する映画の舞台が再現され、子供達にとっては夢の世界だ。中は、3階分の吹き抜けで、上がってはすべり台で降りてくる仕掛けで、子供の運動を促す。また、パソコンゲームや3次元映画、などなど遊び道具が、Kidooonaなどを10倍規模にしたようなものだ。軽食を取るところもあって、一日中、いることも可能。ただし、その場合、入場料は2000ペソを超える。                             近々、BGC(Bonifacio […]

Dream Play 訪問 2015年4月19日



スコーター潜入 農場から戻ったその足で、パサイ市にあるスコーターに向かった。すでに、紹介済みのスコーターだが、橘さんには、初めての経験で、つぶさに内部を見学した。前回に比べて、対岸のかなり奥くまで足を踏み入れたが、川はごみで埋まり、いかにもスコーターらしさをかもし出していた。しかし、人々にカメラを向けると笑顔が返ってきた。橘さんによると、タバコ市のスコーターは、ここに比べたら、高級だと表現していた。   孤児院 以前、何度かたずねたことがある孤児院だが、子供たちは学校に行っており、あまり人影がなかった。10人足らずの幼児が勉強していたが、前にも思ったことだが、活気がなくて子供らしさがない。橘さんに言わせると、早く貰い手がつくように、よく調教されたペットのようだと。寄付金でまかなわれているのだろうが、子供たちのための金なのか、金のための子供たちなのか、疑問がわいてきた。 ボニファシオ フィリピンの最新鋭都市、ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)のハイストリートを歩いてみた。そこは、フィリピンらしさがひとかけらもない、まさにグローバル都市だ。企業の命令でフィリピンに赴任する日本人の妻たちは、ここを住まい探しに名指しするというが、たしかに、外国というイメージ通りのところで、好きでフィリピンにやってきたわけでもない人たちの住まいにはふさわしそうだ。 MOA モールオブエイシアは、相変わらずの賑わいだが、この日は、旧正月に直後ということで中国式の飾りでにぎわっていた。 City of Dreams やはりここも国際級でその規模に圧倒される。かなりの人でにぎわっていたが、Dream Playの会場も間近のようだ。 バクララン […]

橘昶の取材に同行(マニラ編) 2015年4月19日