シティランド(デラロサ)からの眺望 2012年5月12日


シティ・ランドと言えば、老舗の大手デベロッパーで、比較的安価なコンドミニアムをマカティ中心に提供している。現在もブエンディアとサウス・スーパー・ウエイの交差点近く(デラロサ)、パソンタモとパサイロードの交差点近く等に高層のコンドミニアムを建設中だ。

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 今回、退職者の方が、月々15000ペソ前後でワン・ルーム(スツジオタイプ)の家具付コンドミニアムを借りたいと言うので、シティ・ランド-デラロサを訪問して、希望の物件を見つけることができた。

  シティ・ランドと言えば、安かろう、悪かろうの印象が強く、敬遠していたが、不動産屋さんに頼んでも、そんな予算ではマカティにコンドミニアムは借りられないと敬遠され、色々知恵を絞った挙句、ここにたどり着いた。サウス・スーパー・ハイウエイとブエンディアの交差点にあって、いかにもうるさそうだが、逆に目の前にハイパーマートやキャッシュ・アンド・キャリーなどの大型スーパーがあって、便利な立地だ。また、4棟のコンドミニアムが一緒に立っているために、一階にはサリサリやロンドリー、床屋など生活に必要なものはほとんどコンドミニアムの中で賄えそうだ。

CIMG1960s-4屋上からマニラを望む。シティランド-デラロサはマカティの中心街からちょっと外れているため、360度の眺望がすばらしい。西側はマニラ市街地だ。

 屋上のプールやジムに案内してもらったが、一流コンドミニアムと比較したら、少々施設の規模は落ちる。しかし、15000ペソで借りられるコンドミニアムでは、普通ならジムやプールは期待できない、ここはかなり充実していると言える。 

東側のマカティ方面は上の写真が北側で下の写真が南側だ。横に並べてみれば判りやすいのだが、南側半分はほとんどが新築の高層コンドミニアムだ。サウス・スーパー・ハイウエイの2階、スカイ・ウエイはここから始まる。前方に見えるコンドミニアムもシティランドの物件だ。

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この方は、地震をずいぶん心配していた。フィリピンの構造物は中国のように地震でくずれないだろうか。だから高層ビルはいやだ。また、他の安いコンドミニアムではゴキブリの攻撃にさらされて往生したそう。幸い、ここは清潔でゴキブリの影は見えなかった。地震については、

①フィリピンは火山国でフィリピン海溝など日本に地形は似ているものの、私の20年の経験では、地震らしい地震は2回しかなかったこと(バギオ地震と、最近のネグロスの地震)。

②マカティは地盤が非常にしっかりしていて、たとえ地震があっても、関東地方のようにゆるい地盤で地震が増幅されることが少ないこと。

③フィリピンの耐震設計は昔の日本のように構造物の重量の0.2倍の水平力を考慮することになっており(1990年ごろの耐震設計基準)、日本の従来の建物に比べて、地震が少ないだけ安全であること。

などなど説明して納得してもらった。

ちなみにフィリピンで建設中の高層ビルはすべて鉄筋コンクリート製で日本のように鉄骨製のビルはない。これは、下記の理由によるもので、日本に比べて建設費は数分の一ではないかと推定される。そのため、日本の建設会社による、工事は全く見ることができない。

① 地盤がしっかりしていて、重量の大きい鉄筋コンクリート構造物を容易に支えることができること。

② 地震が少ないので、設計上顧慮すべき水平力が小さく、重量がかさんでも設計が成り立つ。

③ 鉄筋コンクリートの材料は、セメント、砂と砂利、鉄筋でいずれもフィリピン国内で調達が可能、すなわち材料費が安い

④ 鉄筋コンクリートは鉄骨に比べて人手がかかるが、フィリピンは人件費が安い。

 

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