旅行


今回、2件ほど重要な用事があって、日本に出張した。1週間滞在したが、用事があって出かけたのが3日間だけだった。初日は渋谷、相変わらずハチ公前での待ち合わせだが、若い外国人の団体観光客などでとてもにぎわっていた。東京でも被爆するかもしれない、なんて風評は彼らにとってはどこ吹く風のようだ。震災から3ヶ月、そこにはいつもの日常があった。 インターネット・カフェを探して渋谷の街を歩いてみたが、そこには震災の影響など全く感じさせず、私にとっては、相変わらずの異国の街並みが広がっていた。東急デパートの地下にはこれでもか、これでもかと、美味しそうな食材を豊富に並べているが、被災地への食料の供給はもはや十分なのだろうか。    もうすぐ3歳になる孫娘の結月には赤いバッグをお土産に買ってきてやった。それが大変気に入ったようで、「ジッジは怖くない」と自分に言い聞かせていたそうだ。ちなみに結月とはまだ4~5回しかあったことがなくて、物心ついてからは近づくと逃げてしまう有様だ。KIANと同様、異性が苦手だそうで、はじめは写真を撮ろうとすると顔をそむけてしまった。しかし、赤いカバンが功を奏したのか、2回目会ったときは写真を撮らせてくれた。彼女の体重は今13kgで標準より重いそうだが、KIANは1歳と2ヶ月で同じ13kgと、超健康優良児のようだ(いま時、重いだけで健康とはいいがたいが)。ちなみにもうすぐ結月の妹が誕生して、この子もお姉さんとなるのだが、今のように母親べったりで大丈夫だろうか。  次の外出は品川駅で待ち合わせて、高田馬場の早稲田大学で打ち合わせを持った。駅中といえば、最近注目を集めているショッピングの穴場だ。品川駅の駅中はまるでデパートの食品売り場とレストラン街のように充実している。フィリピンのLRTの駅とは大きな相違だ。また、エスカレーターに左側一列に並んで乗っている様子も田舎者の私にはものめずらしい。  早稲田大学は私の父や兄も通った大学で、私自身も付属高校を受験したりて(結局通学が大変で入学しなかったが)縁のある学校だ。それにも関わらずここは初めて踏み入れる場所だ。高田馬場周辺は学生であふれかえっていた。ここだけは若者がたくさん歩いていて、日本にもまだまだ若者はいるのだと心強く感じた。 日本滞在1週間を経過して、いよいよフィリピンへ帰国する日となった。成田第1ターミナルのトイレで見かけた赤ちゃんの椅子に感激。男子トイレだから子連れのお父さんが利用するのだろうが、なかなかしゃれていて、つい写真に収めてしまった。  夕方、成田空港を飛び立ったANA機の眼下には雲海が広がっていたが、この空も放射能で汚染されているのだろうか。次回は、11月12日のロングステイ財団が主催するロングステイフェアに参加する予定だが、放射能汚染で成田空港が閉鎖なんて事態になっていなければ良いのだが。このブログとは関係ないが、フィリピンへのペソの持ち込みは従来の5千ペソから1万ペソとなっていた。ちなみにドルは1万ドルと従来と変わりない。  

半年振り日本訪問 2011年6月15日


 ルソン島の尻尾の先端にあるビコール地方、ソルスゴン県、ドンソールはホエール・ウオッチングで有名な所だ。ホエール(Whale、鯨)といっても、ここで見ることができるのは、Whale Shark(ジンベエザメ、タガログ語ではButanding)で正確にはシャーク・ウオッチングだ。しかし、ジンベエザメはご承知の通りまるで鯨のように大きくておとなしく、優雅に泳ぐ地球上最大の魚は一見に値する。  農場のあるタバコ市からレガスピ市を経由して、南へ約2時間、ゆったりした田舎の景色を眺めながらのドライブを楽しんだ後、ようやくソルスゴンのドンソールに到着する。ソルスゴンはブルサン火山の噴火で時折ニュースになるが、普段は知る人ぞ知るサマール/レイテへの通り道でしかない。ただし、温泉などが豊富なリゾート地帯でもある。  ドンソールの街を過ぎて5kmほど行くと、一目で分かるリゾート地帯にでる。その中央あたり、ツーリスト・センターでホエール・ウオッチングを受け付けている。ホリー・ウイーク中のせいか、周囲は白人の姿が目立つ。外国人が訪れるためか、施設が清潔で、フィリピンらしい混沌がここでは見られない。  そこではシュノーケルでもぐることもできるが、器具を使っての潜水は禁止、ジンベエザメに触ることも許されない。彼らはこの地方の宝で大事に保護されているのだ。連れのフィリピン人に料金を聞かせてみたら、外国人が一人300ペソ、フィリピン人は一人100ペソだという。船で30分くらい沖へ行くそうできわめてリーゾナブルな価格だ(と思った)。さらに私は退職ビザを持っているのでフィリピンの住人(Resident)だと交渉したら、100ペソになった。しめて600ペソ足らずだ。それで料金を払おうとしたら、請求書の頭に3500ペソという数字がある。聞いてみると貸切の船代だという。件の300ペソは登録料(Registration Fee)だとうそぶく。たった30分の船旅で3500ペソはいかにも高い。この程度の船であれば丸一日分の料金だ。 それでは乗り合いはないのかと聞くと、6人のりで、一人頭600ペソ弱だという。それにしようと決めて、出航時間を聞くと4時間後だという。なんとも馬鹿にした話で、われわれ「金なし...」組みには、それだけ払って魚を見る勇気がない。したがって、今回は下見ということで、次回スポンサー付で来ようということになった。魚を見るために金をはたくのは外国人がほとんどだから、価格も外国人価格となっているようだ。さらに、昼も近いので隣のレストランで食事を取ったが、マニラ以上の値段だった。これも外国人価格のようだ。 ドンソールへの帰り道、この付近は低地で湿地が広がっている。南国の湿地で育つのが下の写真のニッパ椰子だ。幹がなくて葉だけの椰子で、屋根材として使われ、いわゆるニッパ・ハットの原料となる。

ホエール・ウオッチング挑戦 2011年5月14日



ホリーウイークの休みを利用してタバコの農場で約一週間過ごした。普段は近場のカグラライ島沖の小島ピナミントガンに船で行くぐらいがせいぜいだが、今 回は息子も遊びに来ているということで、かねてから一度は行って見たいと思っていた秘境カラモアンに一泊の冒険旅行にでかけた。ここは知られざる未知のボ ラカイなどと称され、まさに絶景の秘境だとの聞いていたのだ。しかし、タバコ市の地元の人に聞くとかなり厄介で、ガイドなしではたどり着けないといってい た。ところが、最近フレンドシップ・ツアーの岩崎さんの旅行記を読んで、なんだ我々でも行けるではないかと、気を強くしていたのだ。  カ ラモアンはルソン島の尻尾にあるマヨン火山(タバコ市)から北方、直線距離で50kmくらい、半島の先端にある。本土からはまともな道路がないので船で行 かなければならないが、船はサバンという港から出ている。サバンまではナガ市あるいはタバコ市からは車で2時間半くらいの道のりで、サバン港からギハロ港 までは2時間の船旅だ。ギハロ港から半島の反対側のカラモアン・リゾートまではさらに30分くらいトライシクルに乗る。朝8時にタバコ市を出発したのだ が、リゾートに到着したのは午後の3時近かくになってしまった。 タバコ市からは地熱発電で有名なティウイ(Tiwi)を過ぎたあたりから、海岸沿いにジグザグ道路を延々と走る。途中ゴルダ・ポイントという展望台ですば らしい景色が臨むことができた。この辺はフィリピンではちょっとめずらしいハンギング・ロードと呼ばれる、海に臨む急斜面を削ってできている道路で、三陸 のリアス式海岸を行くようだ。途中、ホリーウイークを利用して帰郷した人たちが、学校の同窓会の集まりで延々と列を成し、トラックやバイクでツーリングを 楽しんでいた。車とバイクの数は100台近いのではないかと思われた。  サバン港に到着すると30人乗り位の船が何艘か泊っている。周辺はまるでこじき部落のようだ。その辺に人に聞くと、船は10時に出てしまって、次の船は 3時だと言う。ここで4時間も待たねばならないかとがっくり来る。さらに船賃を聞くと二人で2500ペソだと言う。そんな馬鹿な話はあるかと食ってかかる […]

秘境カラモアン探訪 2011年5月9日


プエルト・ガレラはミンドロ島の北端に位置するフィリピン有数のビーチリ・ゾートだ。マニラの南のバタンガスの対岸に位置しているが、マニラに近いということで、1泊2日あるいは2泊3日で充分楽しんでこれる。セブ、マクタンのビーチが外国人観光客を相手にした大型のリゾートに占められて入るのと違い、ここは数百軒の庶民的なリゾートがひしめく。ホワイト・ビーチ、サバン・ビーチ、アニヌアン・ビーチなどが有名だが、サバン・ビーチが一番繁華だ。それぞれのビーチへはバタンガスから直行の船が出ているが、プエルトガレラ港からジープニーで行くことも出来る。  マニラ発のバスは、パサイ市、ブエンティア通りとタフト通りの角、LRTのブエンジア・ステーションの至近距離にあり、JAMあるいはBSLの南へ向う長距離バスがひっきりなしに出ている。バタンガス・ピアー行きのバスに乗ると、途中、SLEX(South Luzon Expressway)高速道を経由して、サント・トマスで一旦、一般道に出て、再び、Star Toll Expresswayに乗るとバタンガス・ピアーに到着する、快適な2時間のバスの旅だ。ちなみにバス代は片道166.5ペソだが、どういうわけか行きは133ペソしか取られなかった。     サバン行きの船はFather and Son Lineという会社が運行していて、6時45分、8時15分、9時15分、11時30分、最終は13時発の一日5便運行している。船の出発まで、乗換えなどを考慮すると3時間は見たほうがいいので、朝の6時ないし8時半にはマニラを出発する必要がある。なお帰りのサバン発の船はバタンガス発の1時間半遅れとなるが、サバンに到着したとき確認すること。 また同時に帰りのチケットも買っておいたほうが良い。 船乗り場では客引きが案内してくれるがやたらとうっとうしい。案内料としてチップをせしめるのが目的のようだ。荷物が多い場合は荷物を船の中まで運んでくれるので重宝かも知れないが。船賃は230ペソに、Environmental Feeとやらが50ペソ、ターミナルフィーが30ペソ、合計310ペソとなる。しかしこれらの追加料金は帰りは無い。    船の客は半分が欧米、半分が韓国人だ。日本人はめったにいない。船は意外と大きく、100人ほど乗れそうだ。海から見るとバタンガス港はなかなか立派で、フェリーターミナルの他にコンテターミナルもあるが、ほとんどまだ使われていないようだ。 バタンガス湾を出ると途中少々ゆれるが、快適な船旅といえる。約1時間でサバンに到着、海岸に張り付くようにリゾートが建ち並んでいる。 […]

プエルト・ガレラ訪問(その1)2011年3月1日



 Campbellリゾートは全室が海に面しており、なかなかの絶景だ。特に2階のベランダからの眺めはすばらしい。以前(1990年代の昔)は予約してそこに泊まったのだが、この日はすべて韓国勢に押さえられていた。  ビーチではときおり、果物やカニなどを売りに来るが、サバンビーチとは異なり、うっとうしいほどの物売りはいない。またリゾートのオープン・デッキのレストランで飲むビールは格別だ。 夜は15分歩いてサバンの繁華街に出かけていった。まずは夕食が、どのメニューも大体1食300~400ペソで高い。マニラの一般のレストランの2~3倍 程度はするようだ。泊まったリゾートでも倍はする。孤島のリゾートだから仕方が無いのだろう。ここで長期に生活するのでは食費がたまらない。ATMは見か けなかったが、両替商やWestern Union Bankはある。両替のレートはドルが43.1でマニラに比べて、1%程度の差だ。ちなみにWestern Union Bankはここで働くお姉さま方が国の家族への仕送りに利用するのだろう。  ここではディスコと名のついたところがいわゆるゴーゴー・クラブでマニラやアンヘレスと同じくビキニの女性がステージで踊って客の指名を待っている。客 の飲み物は65ペソ、レディズドリンクは聞き漏らしたが、バーファインは2,000ペソと、リーゾナブルだ。遅く行ったせいか、女の子の数は随分と少な かった。 早朝の海は格別だ。水も澄んでいる。干潮なのでリゾートの前の砂浜も広々としている。カニが盛んに活動しているのが見えた。以前はこの目の前の海にすばらしいさんご礁が広がっていたが、漁師の話によるとすべて死んでしまったそうだ。 朝の4時から小さなイカを釣ってきたという漁師が20匹ほど入った袋、1kg程度を100ペソで売っていた。お釣りが無いので2袋、買う羽目になったが 、カラマレス(イカのから揚げ)とアドボ(煮付け)にして朝食とした。漁師の話によると、一日500ペソで釣りに案内してくれるという。今度息子と来たと […]

プエルト・ガレラ訪問(その2)2011年3月1日


 前回のバリオ・バレト訪問で果たせなかったTreasure Islandに泊まってフローティング・バーで飲むことに再度挑戦した。オーシャン・アドベンチャーの見物を終えて、そのままスービックのタクシーでバリオ・バレトへ向ったが、タクシー代はゲートまで400 ペソ、ゲートからバリオ・バレトまでは300ペソだった。バリオ・バレトの繁華街を過ぎて、左へ入ると、そこはバロイ・エリアと呼ばれ、リゾート・ホテルが固まっている。その一番奥まったところにTreasure Islandがある。しかし、前回のようにメイ・ディの連休ではないので大丈夫と思ったが、この日も満員。そこで運転手の紹介でその隣のJohan’sに泊まることにした。幸い、1200ペソの部屋が一つ空いていた。この辺のリゾートは15室~25室程度と小規模なので、すぐに満員になってしまうようだ。  ここの宿泊客はほとんどがダイバーのようで、レストランにはダイビング関係のディスプレイが並んでいて、なかなかの雰囲気を醸し出していた。  沖を見てみると憧れのフローティング・バー、ブードーが営業している。食事を終えて早速、渡し舟に乗って行ってみたが、かなり質が落ちる。一杯飲んで早速引き上げることにしたが、夜の海上で酒を飲むというのもなかなか乙なもので、海岸に並ぶリゾートが怪しげに光っていた。リゾートに戻って再度ビールを飲んでおとなしく寝ることにした。何しろ、バリオ・バレトの歓楽街を覗くにはちょっと距離がありすぎる。 翌朝目を覚ましてみると、外はダイビングの準備に早朝からにぎわっていた。ここのダイビングの売りは沈没船の中を遊泳することのようで、インストラクターがダイバー達と入念な打ち合わせをしていた。確かにアメリカの海軍の基地だったスービック湾だから沈没船があっても不思議ではない。  リゾートのレストランはすでに人でにぎわっており、欧米人のシニアと若いフィリピーナのカップルや子供連れの家族が主体だった。各国の国旗を掲げたフローティング・バーも単調な海の風景に色添えしている。  湾の反対側には韓国のHanjin造船所が間近に見える。海岸もバリオ・バレトの繁華街の全面の海岸よりもゆったりとしていてきれいだ。 浜の中央あたりにはバハイ・クボがたくさん並んでいて、日帰りの海水浴客が利用している。普通、300ペソほど払って、ここで持参した食事を取りながら泳ぐのがフィリピン庶民の遊び方だ。ちなみにバロイ・エリアに入るには前回は10ペソほどの入場料を取られた記憶がある。  浜のはずれにあるのが、この付近で一番高級らしいBlue Rockというリゾートだ。宿泊代は1400~1900ペソでちょっと高めだが、多くの宿泊客でにぎわっていた。沖にはやはりフローティング・バーやバナナ・ボートなどがあって楽しめそうだ。しかし、このバナナ・ボートは5人乗りで、15分乗って一人300ペソとはやたらと高い。  

スービックのバリオ・バレト訪問(その2)2011年2月24日



 今回のスービック訪問はバスで行った。パサイ市のエドサ通り沿いのビクトリア・ライナーのバス・ステーションから、Orongapo行きのバスに乗ると、乗り換え無し、約3時間でオロンガポに到着する。料金は一人200ペソ強。そこからジープかトライシクルで10分ほど走れば、スービックのメインゲートに到着する。そこでスービック専用のタクシーが客待ちをしている。ちなみに今回の目的のオーシャン・アドベンチャーまで400ペソ。30分くらい乗るから、アンヘレスのクラークのタクシーに比べてはるかにリーゾナブルだ。帰りは携帯で呼べば迎えに来てくれて、ゲートまでやはり400ペソ、そこから宿泊予定のバリオ・バレトまでは300ペソだった。  スービックで初めに迎えてくれたのが、コーモリだ。前回の訪問で場所はわかっていたので、運転手さんにそこを通過してもらった。Bat Kingdumと名づけられたここ一体はいつでも数千匹のコーモリが群がっている。この日はあまり暑くなかったせいか、飛翔する姿をとらえることが出来た。関連ブログ「スービックの自然」参照。 オーシャン・アドベンチャーからはスービック湾に停泊するLNG船、3隻が見えた、きっとHanjin造船所でのメインテナンス待ちなのだろう。しかし、LNG船まで韓国/フィリピンに持っていかれているなんて、かつての造船大国日本も地に落ちたものだ。 4~5年前にオーシャン・アドベンチャーを訪問したときは、けちな水族館にイルカショーだけで、子供だましといった印象を持っていた。その後、色々工事をしていたのは知っていたが、中に入ると数倍の大きさになっていて、動物ショーを行なうステージも4つに増えていた。ちなみに入場料は一人500ペソ。 水族館は、マニラのオーシャン・パークとは比較にならないが、動物ショーはこちらに軍配が上がる。4つのステージは時間をずらして開演している。30分くらいのショーで45分づつずれているので、順番に4つのショーをほとんど待ち時間無しに楽しめる。その一番目は、Nautilus Theatreのあしかのショーだ。 2番目はEco theaterで、アエタ族の生活や森の動物を紹介している。 Seaside Stadiumにはトランポリンがすえつけられていて、白人二人が技を紹介していた。 最後の目玉はやはりイルカとクジラのショーで、El Captain Theaterで大勢の観客の前でイルカとクジラが色々な芸を見せていた。  特筆すべきことは、オーシャン・パークとまでは行かないが、どこも満員で観光バスを連ねて人が集まっていることだ。近くにあるズービックもきっと多くの人が訪れているに違いない。かつてフィリピンのレジャー施設といえば、外人が三々五々楽しんでいるだけで、フィリピン庶民には高根の花といった感じだった。しかし、最近は土日となるとバスを連ねて学生や生徒そして家族連れが、一人500ペソもするレジャー施設にやってきているのだ。まさにフィリピンにレジャー産業勃興の兆しが現れたと感じる。関連ブログ「ズービックの紹介」参照。 […]

スービックのオーシャン・アドベンチャー訪問 2011年2月23日


アンヘレスに行くたびに常宿としているのがアメリカ・ホテルだ。歓楽街で有名なフィールド・アベニュー沿い、マッカーサー通りと韓国街の中間、SMクラークの対面に位置する。歓楽街まで歩いて10分程度と立地も良い。すぐ隣に、良く目立つABCホテルがあるので、それを目当てに探すと良い。ここの宿泊代は税込みで1150ペソ~1570ペソと他に比べて500ペソほど安い。それでも予約無しでいつ行っても泊まれるという私にとってはすこぶる都合の良いホテルだ(ただし、バレンタインの前々日はさすがに満員だった)。このアメリカ・ホテルの宿泊代の差は部屋に冷蔵庫があるか、ベッドがキング・サイズかクイーン・サイズかの差ぐらいで、一番安い部屋に泊まってもほとんど変わりない。ちなみに宿泊代は二人で泊まった場合の料金で3人以上の場合は追加をとられる。また、一人で泊まったとしても値引きはない。 ホテルの中庭には大きなプールがあって、レセプションも広い。しゃれたレストランも洋食、中華、フィリピン食とメニューが豊富で安い。一番下の写真の食べかけのクラブ・サンドイッチも100ペソ程度だ(比日米の旗もしゃれている)。部屋の写真は無いが、古いホテルのせいか通常のホテルの2倍近い広さでとてもくつろげる。しかも充分清潔だ。ただし、4階建てでエレベーターはなし、朝食はつかず、インターネットはレセプションで使えるだけだ。一方、レセプションやレストランの従業員はとても可愛くて親切だ。 何故、こんなホテルが安くてしかもいつも空いているのだろうか。それには秘密がある。お化けが出るといううわさがまかり通っているのだ。だから、ここいらのバーで働いている子はこのホテルに泊まるのを嫌がる。昔、女の子がこのホテルで殺されたことがあるというのだ。例えそうでないとしても、一般にフィリピン人はこのホテルの陰気な感じ(当方にはクラッシックと移るが)を嫌う。それに大きな部屋も不安に感じるようだ。彼らは狭い部屋に皆で寄り添いあって寝るのが安心なのだ。 ここに泊まるとき一つ注意しなければならないのは、道路側の部屋は取らないことだ。24時間営業の歓楽街に近いとあって一晩中、ジープやトライシクルの騒音で眠れないだろう。  

アンヘレス、アメリカ・ホテルの紹介 2011年2月17日



        ロングステイ先をお探しのご夫婦をスービックに案内した。スービックの記事は何度も書いているので、今回出会うことが出来たスービックの自然に着目して紹介する。  その目玉が、フィリピン・オオコーモリだ。正確にはフルーツ・コーモリの一種でジャイアント・フライング・フォックスあるいはゴールデン・クラウン・フライング・フォックスというそうで、世界最大級のコーモリだそうだ。日中は暑いので木にぶら下がって羽根で仰ぎながら暑さを凌いで、夜にフルーツを食べに餌場に向うらしい。スービックには各種コーモリが合計2万5千羽もいるらしい。 ズービックから戻る途中、飛行場の手前でLegenda SuitesあるいはSt. Therese Chappel に向かって右に入ってしばらく行くと、その辺一体はBat Kingdumと呼ばれるコーモリの繁殖地域だ。探すまでもなく道路の左側一帯の木々に数え切れないほどのコーモリがぶら下がっている。遠くから見てもトンビか鷹くらいの大きさはある、これまで見たことも無いまさに大型のコーモリの群だ。しかも半端な数ではない。全員車の外に出て呆れるように眺めていたが、動物園以外でこんな大量のコーモリを見るのは誰にとっても初体験だ。  スービックは広大なジャンブルを背景にして、全面は海という天然の要塞港だ。全面の海といくつかの入り口の道路さえ管理すれば簡単にセキュリティを維持できる。しかもオロンガポ市との間は運河(堀)で仕切られていて、4箇所しか出入口がない。その他の出入り口はジャングルを切り開いて出来ている3箇所の入り口だけだ。それらは24時間厳重なセキュリティ・チェックが行なわれている。 スービックは東京23区と同じ広さというが実際、平地は少なくて、ほとんどがジャングルとジャングルの合間に切り開らかれた住宅地だ。だから、オーシャンパーク、あるいはズービックに向う途中必ずと言っていいほど野生のサルに遭遇する。 フィリピンの都市の周辺にはもはや自然のジャングルは存在しない。ほとんどの山は椰子の木を植えるか禿山となってしまっている。スービックは自然のジャングルが体験できる貴重な地域なのだ。 オーシャン・アドベンチャー・パークあるいはカマヤン・ビーチの駐車場で岸壁から海の中を覗いて見るとそこには熱帯魚が悠々と泳いでいる。さんご礁の美しい魚達とは比べようも無いが、比較的大型の魚がおり、絶好の釣り場と思える。しかし、残念ながらここでは釣りは禁止されている。   

スービックの自然 2011年1月27日


 レガスピ市はビコール地方アルバイ県の州都だが、周辺のスルスゴン県、カトンドアネス島、マスバテ島も含めたこの地方の中心都市で、ビコール地方ではナ ガに続く地方都市で人口は20万人を超えるそうだ。ここには巨大なガイサノ・モール(写真右上ののオレンジ色のビル)とLCCデパートがあり、どちらもク リスマスとあって人であふれていた。写真の手前は滑走路。 レガスピ空港の滑走路の脇にリニョン・ヒルという展望台がある。そこからはマヨン火山やレガスピ市、そして飛行場が手に取るように見える。この日も滑走路 から飛び立つ飛行機の撮影に成功した。また、右の写真はマヨン火山の裾野を走る人間ロープウエイだ。一回350ペソもするそうで、ちょっと庶民には手が出 ない。この日は小雨模様にもかかわらず、クリスマス休暇でマニラから帰った人々でごった返していた。  レガスピの北の町、サント・ドミンゴはマヨン火山が一望できる海浜リゾート地帯だ。海岸線にはリゾートが立ち並ぶが水はさほどきれいでない。その一つパラ メーラ・リゾートでランチを取った。久しぶりに訪問したら、前面の海を10mほど埋め立ててプールと広場を作ってあった。ここは昼よりも夜のほうが恋人た ちでにぎわうそうだが、ここの料理の出て来るのが遅いのは相変わらずだった。      この日、夕方になってマヨン火山がはっきりと姿を見せた。レガスピの街の風景に溶け合って独特な雰囲気をかもし出している。   訪問客のお一人が最終日はレガスピに泊まりたいというので、ペッパーランド・ホテルに案内した。シングルが税金とサービス料、朝食込みで2240ペソとま あまあの値段だ。飛行場へは歩いていけるほどの距離だが、無料送迎車が出るそうだ。表からはわからなかったが意外と大きいホテルでインターネットをはじ め、ほとんどの必要設備がそろっている。部屋もゆったりして、きれいで、お勧めのホテルといえる。 […]

レガスピ市訪問 2011年1月8日