
当たり前のツアーではつまらない、観光ガイドに載っていないフィリピンらしい所を、という新進気鋭のカメラマンのリクエストに答えて私なりのメトロマニ ラの名所旧跡を案内した。たった一日のツアーだから、要所を駆け足で回ったのだが、最後は歩けないくらいに疲れてしまった。 まず初めは、カーティマール・マーケット。パサイ・シティ、ブエンディア通りとタフト通りの交差点近くにあるが、ほぼメトロマニラの中心にある。そのため か、単なるウエット・マーケットではなく、数百軒はあろうかというペットショップ、日本・韓国食材店、自転車、靴などの専門店が集まる一大ショッピン街と なっている。モールに比べて種類も豊富で安いし、海産物もエビやイカ、ラプラプなどの高級食材が豊富だ。これは外国人やお金のあるフィリピン人が多く来る 証拠でもある。 次は、ありきたりだが、カメラマンがまだ行ったことがないそうなので、歴史地区のイントラムロスに向った。ここの目玉は世界遺産のサン・アガスティン教 会、カーサ・マニラそしてサンチャゴ要塞だ。サン・アガスティンの外部はペイントをやり直してやけに安っぽくなっていた。しかし、その内部は相変わらず荘厳だ。 イントラムロスの次はキアポ教会。あのブラックナザレを祀っていて、フィリピンでは一番庶民の信奉を集めている教会だ。この日は統一選挙前日とあって、教会の周りは選挙ポスターで埋め尽くされていた。 キアポ教会へ通じる道は門前町となっていて、多くの屋台と人で埋め尽くされている。特に各種食材が安く買えることでも有名だ。 キアポからチャイナ・タウンに向うと、そこはまさに中国人街だ。日本のチャイナタウンと違って、中国人向けの金製品を売る店や漢方薬を売る店が軒を連ねる。カメラマンによるとこの漢方薬が中国人が世界で活躍するエネルギーの源だそうだ。 […]