ズービックの紹介 2010年5月7日


スービックは元アメリカ海軍基地でベトナム戦争をバックアップする基地として活躍した。現在はフィリピンに返還され経済特区として発展しているが、海岸 線に沿って広がる広大な後背地は原始林がそのまま残る貴重な自然遺産でもある。その自然の森の中で飼育された動物を見学できるのがズービックで、Zooと Subicを掛け合わせてZoobicというユニークな名前の動物園だ。ズービックはスービックの街から南へ車で20分くらい行ったところにある。途中で 右に入るとオーシャンアドベンチャーがあり、海水浴とイルカショーなどを楽しむことが出来る。

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 ズービックに向う途中、運が良いと、ジャングルに棲息しているサルや鷹ほどもある昼間に活動するコーモリにも出会える。

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 ズービックはかなり広大で、いわゆる動物園といえるのは入り口から歩いていける範囲だが、ここの目玉のタイガー・サファリやワニ園は車でないと行けない。 団体で来た人には遊園地の汽車を大きくしたような乗り物が用意されており、をそれを使うか使わないかで入場料が違う。使わない場合で449ペソは、フィリ ピンでは少々高いが、これだけの施設を維持するためには仕方がない。

 入り口にはトラの赤ちゃんがおり、戯れているところ を写真に収めることが出来る。しかし、この日の赤ちゃんはすでに1.5mほどの大きさで、誰も近づく人はおらず、遠くから写真を撮っていた。ここの動物園 では、おりは無く、どうみても鳥が放し飼いされている。逃げないのかと不思議に思ったが、肉食のふくろうは、さすがに紐でつながれていた。

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 ズービックでは20~30人ごとにガイドがついて、その案内にしたがって見物することになっている。見たい所はゆっくり見れず、見たくないものまで見なけ ればならないパッケージツアーのようなものだ。その際たるものが動物ショー。犬やサル、子馬などを使ったショーだが、こんなものを一緒に1時間以上見なけ れば先には進めない。私は、こういうショーは動物虐待としか受け止めることは出来ず、厳しい訓練をされて人が喜ぶショーを見せなければならない動物たちが 可哀想で見ていられない。係りにブーブー文句を言ったら、やはり同じように動物ショーを見たくないグループがいて、おかげで動物ショーを飛ばして、タイガー・サファリに車で向うことができた。

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タイガー・サファリは放し飼いされているトラの中に格子のついた車にのって入っていくのだが、えさのチキンを買って、係りの人からトラにあげてもらうことを忘れてはならない。一つ100ペソで、一つの車に2~3個はもって行ったほうがよい。

 この日はとても暑かったので、トラはプールの中から出ようとしない。しかし係りの人の誘惑により、ようやく車に近づいてきたトラは大きな口を空けてチキンに食いついてきた。よだれが車内に飛び散り、女性客の悲鳴が飛び交う様は迫力満点だ。さらに残ったチキンを上に放り投げるとトラは車の屋根に飛び乗った。

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その後、ひつじやオーストリッチ、それに野豚など、動物園というよりも動物を放牧しながら飼育しているイメージを見れる。私もこんなイメージで家畜を飼いたいと思っている。

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さいごの目玉は数百匹はいると思われるワニ園だ。普通は数匹のワニが檻に入れられているが、ここではうようよと表現できるくらいの大型のワニが大きな池に飼われている。動物園というよりもワニ飼育場だ。

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最後はここの森を住処とする先住民アエタのショーだ。ショーと言っても簡単な踊りを見せてくれるだけだが、数十年前までは原始の生活をしていた実物のアエタと触れ合うことは貴重な体験だ。しかも、ここはジャングル、上を見上げると木漏れ日が見える。

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