Daily Archives: February 14, 2011


 2月3日は旧正月、チャイニーズ・ニューイヤーだ。毎年出かけているが、この日はビザを申請中の退職者の依頼で案内することになった。この方は元々中国人だが、学生時代から日本に暮らし日本に帰化した方だ。そのため中国の文化など解説付きで新年の中華街を探訪することが出来た。キアンも新年用の中国服を着せてもらってご機嫌だ。  この日は中華街ばかりではなく、マカティのデパートでも新年の飾り物を売る店ががでていた。売り子も中国服に身を固めている。中国人にとって赤色は最も縁起の良い色で、レストランのウエイトレスや売り子は皆赤い服を着ている。   中華街の中心はサンタクルス教会とビノンド教会を結ぶオンピン通り。この日は、朝早かったために竜や獅子の踊りは出ていなかった。どうにかいたのが子供の獅子だった。 「恭喜發財(Kung Hei Fat Choi)」とは日本風に言えば「謹賀新年」という意味だが、後半が「発財」すなわち「お金が手に入る」というところが、いかにも中国風だ。この言葉は東南アジアの華僑が使って入るが、中国の標準語、北京語でも共通かどうかは定かではない。ちなみにほとんどの華僑は福建か広東省、すなわち、東南アジアに面した中国の海岸地方の出身で、中国で食い詰めて一旗あげようと東南アジアに流れてきた人たちの末裔だ。末裔と言ってもつい最近渡った人も多いようで、相棒のジェーンのお父さんは若いときフィリピンに渡ったそうだ。と言っても戦前の話だが。 今年はウサギ年で、ウサギの人形をるる屋台が並んでいた。新年に初めて中華街を訪れたときは確か、イノシシ年で、イノシシならぬ豚の人形が売られていたのを憶えている。今年はウサギだから、あれから4年たったことになる。   中国では新年に丸いものをかざって新年を祝うそうだ。中国式のお餅、それから野菜や果物の丸いものを飾りにしている。丸はお金、すなわち財につながるのだ。それからどういうわけか小鳥を売っている人も目に付いた。  街角に線香をたいてたくさんの人がお祈りしているところがあった。仏教なのか何なのか、件の退職者に聞いてみたが、南の人の風習はよくわからないという。確かに戦後は共産党が中国を支配しているから、宗教は原則ご法度で、こんな風習は中国本土では見られないのだろう。またステージがいくつかあつらえてあって、夜は派手なショーが行なわれるようだ。  

恭喜發財(Kung Hei Fat Choi) 2011年2月14日


 2月5日(土)はまだニュー・イヤーの出し物があるというので、わざわざアンヘレスまで出かけて行った。残念ながらドラゴン・ダンスなどの出し物は終わってしまったようだが、街は中国式の飾りで覆われ、ニュー・イヤーの興奮冷めやらずといった雰囲気でにぎわっていた。 大型店のアトランティスや紫禁城(Forbidden)を覗いて見ると、チャイニーズ・スタイルの踊りを楽しませてくれた。ドリンク一杯95ペソでこれだけのショーを見れるのだから格安というか、ほとんど只みたいなものだ。 店のモデルやダンサーがにわか仕込みで踊るのだから、たいしたことは無いが、酔っ払っている当方にとってはほとんど区別がつかない。他の女の子達もノリノリで楽しい。 件のフィールド・アベニューはいつもどおりのにぎわいで、毎日がお祭りのような歓楽街ではこれが日常なのだ。

Chinese New Year in Angeles 2011年2月14日



2月10日(木)から13日(日)までクラークで熱気球大会があるというので、2週連続してアンヘレスを訪問することとなった。この日は誰も行かないと 言うし、ならば車で行くのももったいないので、バスで出かけた。これが失敗だった。熱気球大会に加えてバレンタイン・デイの寸前の土日とあってホテルはど こも満員で泊まるところが無い。常宿のアメリカ・ホテルはプレジデント・スイート(3900ペソ)しか空いていないという。いくつかのホテルを当たった が、どこもFully Bookedと誇らしげにのたまわる。結局、最近出来たモーテルのSOGOに恋人達と一緒に順番待ちをして泊まる羽目になった。モーテルSOGOの詳細は別途報告の予定。  次の失敗は足だ。アンヘレスにタクシーは無い、しかもいつも使っているトライシクルはクラークへの乗り入りは許されていない。SOGOで タクシーを呼んだら、ぼろの白タクが来て、クラークの中へ行くだけで400ペソ、そのままのって帰ってきたら、さらに400ペソで、合計800ペソだとい う。マニラのタクシーならせいぜい100ペソの距離だ。馬鹿にするなと、車を降りたものの仕方なく、トライシクルドライバーに聞くと、タクシー乗り場まで 連れて行ってくれるという。クラークへの入り口近くに広大なジープニー・ターミナルがあって、その一角にタクシーが客待ちしているのは、前に見て知ってい た。  タクシーの格好はしているがプレートがレンタカーのものだ。それでドライバーに聞いてみると、これらの車はツアー用のレ ンタカーで、クラークの中までが300ペソ、往復で600ペソだという。考えてみればマニラの空港で騙されてレンタカーに乗ったりすると、マカティまで 1000ペソくらい取られるから、それが相場なのだろう。ちなみにマニラまでは片道2500ペソ、往復で3500ペソだそうだ。こんなに高いならアンヘレ スでタクシーの商売でもやったら儲かるかもしれない。 前置きが長くなったが、車に乗ると、ドライバーは「渋滞しているから」などとおかしなことを言う。クラークの中は何十回も走っているがほとんどクルマな […]

クラークの熱気球大会 2011年2月14日