恭喜發財(Kung Hei Fat Choi) 2011年2月14日


 23日は旧正月、チャイニーズ・ニューイヤーだ。毎年出かけているが、この日はビザを申請中の退職者の依頼で案内することになった。この方は元々中国人だが、学生時代から日本に暮らし日本に帰化した方だ。そのため中国の文化など解説付きで新年の中華街を探訪することが出来た。キアンも新年用の中国服を着せてもらってご機嫌だ。CIMG6702s-2

 この日は中華街ばかりではなく、マカティのデパートでも新年の飾り物を売る店ががでていた。売り子も中国服に身を固めている。中国人にとって赤色は最も縁起の良い色で、レストランのウエイトレスや売り子は皆赤い服を着ている。CIMG6642s-2 CIMG6641s-2 

中華街の中心はサンタクルス教会とビノンド教会を結ぶオンピン通り。この日は、朝早かったために竜や獅子の踊りは出ていなかった。どうにかいたのが子供の獅子だった。CIMG6647s-2

「恭喜發財(Kung Hei Fat Choi)」とは日本風に言えば「謹賀新年」という意味だが、後半が「発財」すなわち「お金が手に入る」というところが、いかにも中国風だ。この言葉は東南アジアの華僑が使って入るが、中国の標準語、北京語でも共通かどうかは定かではない。ちなみにほとんどの華僑は福建か広東省、すなわち、東南アジアに面した中国の海岸地方の出身で、中国で食い詰めて一旗あげようと東南アジアに流れてきた人たちの末裔だ。末裔と言ってもつい最近渡った人も多いようで、相棒のジェーンのお父さんは若いときフィリピンに渡ったそうだ。と言っても戦前の話だが。CIMG6656s-2 CIMG6628s-2

今年はウサギ年で、ウサギの人形をるる屋台が並んでいた。新年に初めて中華街を訪れたときは確か、イノシシ年で、イノシシならぬ豚の人形が売られていたのを憶えている。今年はウサギだから、あれから4年たったことになる。CIMG6643s-2 

 中国では新年に丸いものをかざって新年を祝うそうだ。中国式のお餅、それから野菜や果物の丸いものを飾りにしている。丸はお金、すなわち財につながるのだ。それからどういうわけか小鳥を売っている人も目に付いた。CIMG6635s-2 CIMG6633s-2 CIMG6632s-2 CIMG6622s-2 CIMG6627s-2CIMG6619s-2

 街角に線香をたいてたくさんの人がお祈りしているところがあった。仏教なのか何なのか、件の退職者に聞いてみたが、南の人の風習はよくわからないという。確かに戦後は共産党が中国を支配しているから、宗教は原則ご法度で、こんな風習は中国本土では見られないのだろう。またステージがいくつかあつらえてあって、夜は派手なショーが行なわれるようだ。CIMG6651s-2 CIMG6621s-2 CIMG6620s-2 CIMG6618s-2

 

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