こともあろうに国家警察の現役幹部、カーネルが車上荒らしにあってしまった。車を駐車してマッサージを受けている間の出来事だった。まさに「猿も木から落ちる」あるいは「弘法も筆の誤り」の例えのごとく、カーネルにとっては屈辱以外の何ものでもなかった。
窓ガラスの四方を上手にカッターで切り、中に押し込んだはずし、車内を物色した。取られた物はアイパッド、カメラ、パソコンなど、賊にとっては大きな収穫だっただろう。さらに、車が数日間使えないこともダメージだ。カーネルはさらに銃を車においていたが、わかりにくいように隠しておいたので難を免れた。これが盗まれたら、始末書ものだったろう。
幸い車両保険にも入っていたので、車の修理は保険が利くが、盗まれたものについては、今の所不明だ。カーネルによると、この種の犯罪は、国家警察として取締りが大変難しくて、有効な防御方法は車の中に貴重品をおいておかない、ということに尽きる。そして、そのような不注意が犯罪を誘発するのだと。そんな原則をうっかり忘れたカーネルは、自分を恥じることしきりだ。
ちなみに、防犯アラームはならなかったのかと言う疑問がわくが、試しに窓から手を入れてロックを解除してドアを開けてみたが、アラームはならなかった。もし、この状態でアラームがなったとしたら、中からドアを開けるたびにアラームがなるということになってしまうから、システム的に無理なのだろう。