マニラ裏町探訪2008年11月3日


 マニラの下町といえばエルミタ地区のデルピラール、マビニ、アドリアチコなどの通りに代表されるが、さらに一歩入ったところにいかにも裏町の風情漂う穴場がある。今回はフィリピン観光省に勤務している月村さんにに案内してもらった「鳥新」というお店を紹介しよう。

 アドリアチコ通りにあるパンパシフィックホテルの横の通り、Gen. M. Malvar通りをマニラ湾と反対に角を一つ進むとJ. Bacoboという変わった名前の通りに出る。コンビニのMINI STOPを右に折れると、すぐ左側に鳥新がある。日本語で書かれたちょうちんが二つあるだけなので、うっかりすると見逃してしまう。

鳥新の入り口

鳥新の入り口

 周囲はカラオケやレストランが並んでいるが、最近はやりの大型カラオケとはうって変わって、いかにも下町風だ。ハングル文字も幅を効かせており、韓国の通もよく訪れるものと推察される。デルピラやマビニと違い、うっとうしい物売りもいない。しかし人通りは結構あるので、決して身の危険を感じるようなことはない。

ハングル文字が幅を利かす

ハングル文字が幅を利かす

隣のカラオケの看板

隣のカラオケの看板

 「鳥新」の中はいたって簡素で、2人がけのテーブルが二つ、それに56人が座れるカウンターだけだ。メニューはそこそこ種類があるが、白板に書かれた「本日のおすすめ」が食欲をさそう。ご主人はもちろん日本人、客もすべて日本人とその連れだ。いかにもマニラに長いといって常連客で占められている。味は完璧に日本のそれだ。日本直輸入とか高級な食材とかは使っていないが、比較的手に入りやすい材料で十分日本食を堪能できる。

本日のお勧めメニュー

本日のお勧めメニュー

 ビールをそれぞれ34本飲んで、たっぷり食べて二人で1000ペソ足らず。普通の日本レストランならば、その倍はくだらないだろう。マニラに長く滞在するならば、このようなところで日本を味わうのがお利口というものだ。ちなみに、その後、やはり場末風のカラオケ・クラブに行ったが(ATARASHI KOKOROというおかしな日本語の名前だった)、2時間ほどいて、二人で2000ペソに届かなかった。しかも客が少ないから歌い放題だ。これも相場の半分くらいだろうか。エルミタ近辺に宿泊している場合はぜひ試してみてほしい。 写真中央がご主人の高橋さん。

目の前で調理してもらえる

目の前で調理してもらえる

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