フィリピーノはふりかけが大好き 2014年2月18日


我が家の日本食を保管するキャビネットは、ややもすると長いこと放置され、せっかくの日本食が賞味期限切れになっていることが多発する。なにしろ、炊事役のヤヤは、それが何であるかわからないから、私自身が食卓に引っ張り出さないことには日の目を見ることができないのだ。

先日、退職者の方から海苔をいただいたが、KIANの好物であることを思い出して、毎回、食卓に供することになった。そこで日本食キャビネットを開けてみると、2~3年前の湿気ってしまった海苔が大量に出てきたのだ。賞味期限どころか腐敗している恐れもあるので、廃棄処分にしたのは当然だ。そのとき発見したのがデズィニーのキャラを使った永谷園の子供用のふりかけだ。

誰かにいただいたものだが、封も開けずに放置されていた。賞味期限は若干過ぎていたが、乾物であるし、2重に封もしてあるので、よろしかろうと子供たちに振舞った。そうしたら、おいしいと皆が目を丸くしていたのだ。ふりかけはフィリピン人の好物であることは以前から認識していたものの、すっかり失念していた。魚や卵、海苔やゴマなどを原料としてできているのだから健康に悪いはずはない。KIANも喜んでいるので、野菜嫌いの子供たちには絶好の栄養補給になりそうだ。

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そもそも、フィリピンの子供たちはご飯が主食であり副食でもある。ご飯におかずのソースをかけて味をつけて食べるのが普通で、他にはなにもいらないくらいだ。KIANにしてもご飯にポン酢をかけて食べるのが定番で、おかずがなければケチャップや醤油があれば、何とかなってしまう。そんな食習慣にふりかけはぴったりであって、醤油に比べればよほどましだ。

翌日、すでに20袋入りの一つがなくなっていた。これはあまりと思ったら、双子が学校に持っていって、皆に自慢をしたらしい。友達も喜んで食べていたとのこと。これはいけると思って、早速、日本食材店で探してみた。そうしたら、丸美屋と永谷園のふりかけがおいてあった。20袋入りで150ペソ、一袋7.5ペソ(17円)は、高い。しかし、日本で買えば、150円、フィリピンで作れば、50円くらいまで値段は下がるだろう。そうしたら庶民の食卓の定番となるのは間違いない。

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そんなわけで、海苔とふりかけは毎回、我が家の食卓を飾ることになった。朝食は毎回、納豆と地鶏の生卵とご飯が半カップ、それにわかめと豆腐の味噌汁、たくあんと梅干少々、という私のメニューにも少々色を添えることになった。その影響で、KIANの食事も味噌汁と納豆にご飯、それにふりかけと海苔、という、まるで日本の子供のようになっている。まあ、普段、ホットドッグにご飯だけというような食事をしているので、それよりは大分ましだろう。

一方、すでにフィリピン庶民に定着しているのが、日本であまり見られなくなったお椀のマークの味の素だ。フィリピンでは欠かせない調味料となっている。はじめはビン入りだったそうだが、あまり売れないので小口のパックにしてみたところ飛ぶように売れ出した。小が5ペソ(約12.5円)、大が10ペソ(約 25円)。1回の料理に必要な分だけ入っているので、その日暮らしの庶民の味方となり、塩、胡椒、砂糖、調理オイルなどとともにサリサリ(街の小売店)の 定番商品になっている。このふりかけも、一袋づつ小口でうることが成功の秘訣だろう。

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