雑記帳 フィリピンは天国、地獄?


日本にはフィリピンがまるで地獄のように報道されていると思う。ストリート・チルドレンが道にあふれ、トンドや鉄道線路沿いのスクオーター・エリア(不法占拠地帯)は、まさに現在の地獄だ。人々はその日の糧を得るのに必死で、明日を生きる見通しもない。しかしながら案外彼らは幸せで、家族の絆を噛みしめている。これはキリスト教の教えのせいだろうか。しかし、我々があの生活をしなければならないとしたら、それはまさに地獄だ。

一方、マカティの高級コンドミニアムやビレッジに住んで、メイドやドライバーにかしずかれた生活は、まさに天国にいるここちだ。賃金の安いこの国だから、日本並みの給与をもらっていると悠々こんな生活ができるのだ。駐在員の奥様はこんな優雅な生活を経験したために、日本に帰ってからカルチャーショックに陥るといわれる。

天国の生活を支えてくれるメイドやドライバーはスクオーターエリアかそれに毛の生えた程度の家に帰っていく。同じ家に住んでいてもそこには天国と地獄が同居しているのだ。メイドを使う立場に生まれてよかった、使われる立場だったら死んだほうがましだと思ったものだ。

地獄に住む人々が天国に住む人々を支える、地獄あっての天国で、それがフィリピンなのだ。それでいて案外バランスがとれていて、双方が幸せなのだ。しかし心の幸せは案外地獄側にあるかもしれない。

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