バレンタインデイと枝豆 2014年2月18日


ご承知のとおり、2月14日のバレンタインでは、男性が意中の女性(妻やステディな恋人はもちろん)にバラの花をささげて、食事をともにするのがフィリピンの慣わしだ。一方、女性がチョコレートを配りまわるのは日本だけの習慣だ。

14日の朝、今にはこれ見よがしに豪華な赤いバラの花束が居間に飾られていた。もちろん、カーネルからジェーンへのプレゼントだ。朝一、一本の赤バラの花をおすそ分けしてもらったKIANは、それを持っていそいそと幼稚園に出かけていった。女先生にプレゼントするのだという。若い女先生の喜びようは目に浮かぶが、KIANのババエロ(女ったらし)の面目躍如といったところだ。

CIMG2082-smallバレンタインに赤いバラの花束欠かせない。だから、その前日にはバラの値段が高騰する

 現在、ジェーンのお兄さんのアランが居候しているが、この日、彼女とのデートは欠かせない。運転手役のジェーンの弟(ボボイ)も2泊3日でデートに出かけていった。二人とも4人の子持ちだが、前妻と分かれて、新しいパートナーの獲得に躍起だ。ジェーンは、カーネルからのバラの花束をばらして、数本づつ、彼らに持たせてやったそうだ。

さて、この日、カーネルは仕事でどうしても戻れないそうで、家に残ったのはジェーン、カーネルの娘のキム(17歳)、ボボイの双子の娘(8歳)それにKIANの5人だ。こうなると、特にデートの相手もいない私が皆に、ご馳走をしないわけにいかない。幸いサイカのポイントカードが2800ペソほどたまっていて、それを使えば、只で食事ができる。ちなみにサイカのポイントカードは客の少ない夜しか使えないので、長いことためたままにしておいたのだ。

CIMG2078-smallここのところカーネルはATMカードの詐欺事件で多忙で、この日も、護身用のショットガンを持って出かけていった。17歳のキムがガンを車に運んでいたが、薬師丸弘子の「セーラー服に機関銃」の歌を思い出してしまった

この日はバレンタインデイというほかに、金曜日、そして給料日が重なって(フィリピンでは月に2回給与を支払うのが普通)大渋滞が予測された。サイカのあるマカティ・スクエアまでの道のり(約1km)は渋滞を極め、歩いて15分のところを車で30分かかったが、サイカは意外とすいていた。

 ジェーンは刺身、キムには、彼女のお父さん(カーネル)の大好きなさば塩焼き、双子にはカツカレーとえびフライ、KIANには、いつものハーフ塩ラーメンを頼んでやった。そこで、秘密兵器として頼んだのが、特盛り枝豆だ。250ペソで、普通の枝豆よりちょっと高いだけだが、量が半端ではない。CIMG2113-small枝豆のほかにも焼き鳥など割り得の特盛りメニューがある

 この枝豆が出てくるなり、ジェーンの目の色が変わった。ジェーンの久しぶりの大好物だったのだ。特大のお皿を引き寄せて、枝豆をわしづかみにして食らいついた。キムや双子は始めてみる枝豆に興味深々だったが、KIANは、豆飛ばしに、はしゃいでいたが、決して手をつけなかった。

そういえば、先日、日本観光旅行を終えて、いろいろお世話したお礼にと建築家のジーナに食事をご馳走になったが、大分遅れてきたので、このサイカで枝豆とビールをとって待っていた。残った枝豆を試してみて、これが未熟の大豆と知って驚いていたが、私が残した枝豆の鞘を指差して、食べていいかというのだ。びっくりして、それは食べるものではないと説明したが、彼女は鞘まで全部食べてしまっていたのだ。

ちなみに、枝豆は、たんぱく質だからお母さんの乳の出を良くするというし、若い女の子のおっぱいを大きくする効果があるという。この話は小さめのおっぱいのキムに話をするのはちょっとためらわれた。また、数十年前にアメリカ人が、日本に来てこの枝豆に感激したが、未熟の大豆と聞いてびっくりしたそうだ。アメリカでは家畜のえさとしか捉えられていないが、こんなにおいしいものだとは想像がつかなかった。アメリカで売り出したら、ヒットするに違いないと。現在は、きっとアメリカでもビールのつまみの定番になっていることだろう。

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 フィリピンの男性の最も忙しい2月14日は4人の女性とKIANを食事に招待して大役を果たした

サイカでは男性客用にチョコレートを用意してあって、ひとつ持ってくると、思わず双子が手を出した。しかし、それが、わたし用であって、ひとつだけと知って、がっかりしていた。期せずして今年はチョコレートを一つゲットしたが、こんなことは10年ぶりのような気がする。

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