ハウス・ブレッシング2008年12月29日


 フィリピンでは新築の家や事務所は牧師を呼んでお払い(ブレッシング)を行うのが慣わしだ。ビコールの我が家は建設後すでに5年を経過するが、台風の被害にあったり、あまりよいことがなかった。それはブレッシングをしなかったせいだということになり、この機会にブレッシングを執り行った。
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 相棒の同級生が牧師をやっているというので、相棒の友達や家族を一緒に招いた。たくさんの知り合いを呼んで一緒に家の安全と存続を祈ってもらうのだ。タガログ語と英語を織り交ぜたお祈りをひとしきりやると、牧師が先頭になり、それぞれの部屋に聖水を振りかけながら、清めて歩く。人々はろうそくを掲げながら後に続く。CIMG8516s-4CIMG8517s-4

  それぞれの部屋のブレッシングが終わったら、家の主人がコインをばら撒く。子供たちはそれを必死に拾う。子供がいなければ大人たちだ。さすがに子供がいる場合は大人たちはそれに混じってコインを拾うのは恥ずかしいようだ。事務所のブレッシングでの大人たちが歓声をあげてコインを拾うさまはすさまじいものがある。これらのコインは縁起物とされ大事にとっておくそうだ。子供たちにとってはもちろんおやつを買う軍資金となる。ちなみに犬たちは何がおきているのか、そ知らぬ様子だが彼らもご馳走のお余りにありつけることは間違いない。

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 もちろん祝い事に食事は付き物だ。招待された人たちではとても食べきれない料理が並ぶ。肉料理が数種類に甘い飲み物とデザート、野菜は一切ない。野菜は客を歓待するにはむいていない。あくまでも肉が主体だ。フィリピンでは野菜は貧乏人の食物とされているのだ。

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  フィリピンで人々と仲良くやっていくには何かと機会をとらえて、振舞うことだ。けちけちしないで誰でも招待して、たらふく食わせる。そうすれば気前がよくて良い人という評判が定着して、なにかとかばってくれたり、助けたりしてくれるだろう。これが人間関係を築く上で最小の投資で最大の効果を得ることができるこつだ。

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