フィリピンは今、夏休みの真っ最中だ。そのため、ホリーウイーク(4月第3週)があけてから、我が家には田舎からたくさんの子供たちが遊びに来ていている。 彼らを楽しませるために、日曜日に、海に連れて行く計画を練っていたが、どこも費用がかかりすぎて、躊躇していた。そこで、手ごろな近場として、タガイタイという案が持ち上がった。しかし、タガイタイは、何度も行っており、あまり評判がよくない。しかし、先日行ったとき、建設中の観覧車を見かけたので、遊園地が開園しているに違いないということで、そこへ行くことになった。前日、翌朝10時きっかりに出かけると宣言した。
SM Prime Holdingsが経営する遊園地SKYRANCHのシンボルの展覧車と、同じくSMの大型コンドミニアムプロジェクトーWIND。両方ともタガイタイのイメージを台無しにする代物だ
翌朝になると、ジェーンがモール・オブ・エイシアに出かけると言っており、予定が変更になったと子供たちがうわさをしている。モール・オブ・エイシアなどはあえて日曜に出かけていくこともないし、ジェーンに確認すると、KIANがそう言い出しているという。KIANに問いただすと、どうも本当らしい。それでは、一人でパパ・ママと行っておいでと突き放すと、今度は一緒に行くと私に抱きついてきた。ジェーンは、KIANに裏切られたとふてくされ、結局、カーネルと二人だけでサンタロサのアウトレットに買い物行ったようだ。そんなこともあって出発は10時半にずれ込んだ。
タガイタイは、SLEXを南に向かい、サンタロサの出口を右に折れて、サンタロサの新興市街地をすぎて上っていく。途中、KIANがキャンディを模した店を見つけ、そこに入りたいとダダをこね始めた。最近、希望が通らないと大泣きして周囲を困らせるKIANだが、このときも泣き止まず、私が子守をするはめになった。サンタロサを過ぎて名物のゆでとうもろこしを買ったときも泣き止まなかった。
車の中で泣き喚くKIAN、姉のキムと、いとこのバレリー、それにトウモロコシやさんの子供たち。KIANの恵まれた環境とは大違いだ。
タガイタイに到着したら、もはや食事の時間。タガイタイの市街地を過ぎて、しばらく行くと、左に湖の見えるちょっと安めのレストランが並んでいる。まずは、そこで腹ごしらえだ。今日の参加者は、私と息子とKIANを除くとすべて女性。キムとビアンカと新しいメイドのドナは17~19歳の娘盛り、そのほかの女の子4人は8~11歳の小学生、総勢10人がモンテーロで出かけた。普段飲ませない、シェークやハロハロもご馳走して全部で2000ペソ(200ペソ/人)はリーゾナブルだ。
レストランは地元の観光客用でちょっとみすぼらしいが、景色は抜群だ。この景色にようやくKIANの機嫌も直った
この後、普段お邪魔するタアルビスタホテルの展望台、マホガニーマーケットなどは、割愛して遊園地にまっしぐらだ。遊園地はタアルビスタホテルの隣で、もともと乗馬上の会ったところだ。入場料は大人も子供も一人100ペソ、全部で1000ペソもリーゾナブル。しかし、乗り物代は、別途中でチケットを買わなければならない。ほとんどの乗り物が50ペソだが、チケットを買うのに少々時間がかかった。
夏休み中の日曜だというのにさほどの混みようではなくて、そこそこの時間で乗り物を楽しむことができた。KIANのような子供でも楽しめる乗り物が多く、KIAN絶好調といったところだ。ただ、この日はタガイタイにしては異常な暑さで、われわれ大人たちは少々疲れ気味だ。乗り物代は全部で1000ペソ程度、半分はKIANが消費した。
展覧車の他はゴンドラが人気。場内を走る電車も人が並んでいた。メイドのドナはこんなときでもメイドのユニフォームでやってきている
ジェットコースターはジェットと呼ぶには少々お粗末だが、KIANはそこそこスリルを味わったようで、2回も乗ってしまった
姉のキムと電車に乗って遊園地周りとしゃれ込むKIANと車を追いかけるいとこたち
遊園地の中央にはイベント会場があり、なにやら催している。その向うにも施設があり、その途中タガイタイの絶景を味わうことができる
敷地を回る高架車両は面白そうだが足こぎなので遠慮した。水鉄砲車に夢中のKIAN
人間ロープウエイ(正式名は失念)もあったが、一回500ペソもするので、辞退したキムとビアンカが飛びついたのが トランポリンだ。キムは即興で宙返りをして見せて、皆びっくり。一方、KIANは風船ハウスで大喜び。
最後は記念撮影で幕。
この後出口に行く途中に乗馬場があったが一回一人250ペソもするので、遠慮した。さっきまで馬に乗りたいと言っていたKIANも、さすがに乗りつかれたのか、素直に帰途に着いた。途中、パイナップル4個100ペソを300ペソ、12個を買い求めたが、タガイタイでは、これは欠かせない。ガソリン代も入れて、10人で〆て6000ペソの出費はフィリピンではやはり贅沢の部類に入るだろう。