タガイタイ訪問 2009年1月30日


  125日退職者の方を案内してタガイタイを訪問した。タガイタイといえばフィリピン8景にも選ばれているタアル火口湖を望む絶景で有名だ。マニラから1時間+という至近距離にあるために休日は車でごった返す。1990年代に始まったリゾートや別荘地の開発ラッシュにより、大きなレストラン街も出現し、人気店には客が溢れかえっていた。

   タアル湖に浮かぶ火口の島はつい最近噴火したと見られる跡が見える。もともと海だったものが、噴火により海と遮断され湖となったものだが、外輪山と思われるタガイタイから眺めると、この火山の規模がいかに巨大であったかわかる。湖のほとりには民家やリゾートが点在し、そこから船で島へ渡ることができる。島の中央にはさらに小さな湖があり、その中にさらに小さな島があるそうで、外輪山まで入れると5重構造になっている。また、湖の中には今でも水に沈んだ街が残っているそうで、一度は島へ渡ってみる価値がありそうだ。タアル湖の景色はどこからでも見えるが、老舗タアル・ビスタ・ホテルの庭から見る景色が最高だ。昔は只だったが、最近は駐車場代に100ペソ取られる。

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  タガイタイは標高700mの高地にあるために比較的涼しく、果物の栽培や牛の飼育が盛んだ。タガイタイに近づくとパイナップルやバナナ、さらによく見るとコーヒー等が栽培されている。かつて私の息子を連れてきたとき、パイナップル畑を見て感激していた。てっきりパイナップルは大きな木になっているのだと思っていたそうだ。

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ここで取れる豊富な果物を売るためにタガイタイに向う沿道には無数の直売所が並んでいる。パイナップルを初めとして、バナナ、パパイヤ、マンゴ、さらに世界最大の果物を言われるランカ(ジャック・フルーツ)などが所狭しと並べられている。蜂蜜やお酢などもある。さらに大根や芋などもマニラと比べると只みたいな値段で売っている。ちなみに写真の大きなパイナップルが3個で100ペソ(200円)だ。

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 高速道路のサンタロサ出口とタガイタイの真ん中くらいの位置にゆでたてトウモロコシを売る店が数十軒並んでいる。かつては固くて甘みも全く無い家畜用 ()のトウモロコシしかなかったが1990年代の終わりからジャパニーズ・スイート・コーンと称してハニーバンダムのような甘くて柔らかいトーモロコシが売られるようになった。一本10ペソ(20円)と日本に比べて10分の1の値段だったが、今回は4本で50ペソ、一本あたり12.5ペソに値上がりしていた。退職者の方も喜んで食べていた。ちなみにトウモロコシのことをタガログ語でマイスという。

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 タガイタイのメインロードからちょっと入ったところにマホガニー・マーケットという直売所の集合マーケットがある。目玉は名物の果物や野菜、それに牛肉、最近は果物の苗木や花も売っている。下の写真はなじみの売り子さん。久しぶりだったがちゃんと覚えていてくれた、学校を終えて戻ってきたそうで、2年ぶりの再会だ。右の写真が2年前に盗み撮りしたものだが、今回は照れながらもカメラに収まってくれた。この人の勧める果物はとてもおいしいので安心して買える。以前退職者に頼まれて買って来てあげたら、感激するほどおいしいスイカだったと褒められた。野菜・果物マーケットの外周、肉売り場と道路を挟んで面した店にいる。

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タガイタイ名物の一つは牛肉だが、屠殺されたばっかりのものなので、中には肉がぴくぴくと動いていることもある。しばらく冷蔵庫で熟成させて食べる必要があるだろう。また、何らかの方法で柔らかくしないと、固くて食べられない。一度そのことを知らずにステーキにして食べたらあごが痛くなってしまった。

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