Daily Archives: January 30, 2009


  1月26日(月)は旧正月、チャイニーズ・ニューイアーだ。先日の中華街の訪問でその賑わい振りを想像できたので、やはり退職者の方を案内して、その賑わいを視察にでかけていった。タクシーの運ちゃんに渋滞でとんでもないと拒否されたので、仕方なくLRT(高架鉄道)で出かけていったが、返って安く済んで助かった。ちなみに運賃は15ペソだった。カリエド駅が中華街の最寄の駅だが、キアポ教会とサンタクルス教会の中間に位置する。駅から眺めたキアポ教会へ向う通りは人で埋まっていた。  サンタクルス教会の前の広場には馬車が数十台行列をなしていた。きっと、どこかの国の団体さんが中華街中の馬車を借り切って旧正月の見物としゃれ込んでいるのだろう。サンタクルス正面の中華門の通りが金製品を売る店が並ぶオンピン通りだ。ここが中華街の中心であり、色々な催し物もここで行なわれるという情報だった。  通りでは10m位つながった爆竹を鳴らして、ドラゴンがそれにあわせて踊っていたが、爆竹がなり終わるころは煙で前が見えなくらいになる。さらにお店の前でご祝儀目当てに踊るのは日本の獅子舞に似ている。多分このドラゴンが獅子舞の元祖なのだろう。  普段はそんなにないはずなのだが、どういうわけか通りの商店のほとんどが正月の飾りものを売っていた。多分このときだけ商品を代えているのだろう。また、今年は丑年なので、牛をモチーフした飾り物が目玉だ。  飾り物を専門に売る店に入って周囲を見回してみると、実に中国的な飾りものがいろいろ置いてある。したの写真は淡水熱帯魚の王様、アロアナの彫り物。以前パサイ市のカーティマ・マーケットで撮影したアロアナの実物とそっくりだった。   オンピン通りの中ごろの川沿いに香港などでよく見かける屋外中華レストラン街がある。安くてうまくて量が多いという3拍子揃ったレストランで、テレビにも紹介されたそうだ。ここで食べるのは牡蠣のオムレツと蛙の足のフライ、それにカンコンの炒め物と決まっているのだが、この日は退職者の一人が顔をしかめていたので蛙の足は割愛した。   チャイニーズ・ニューイアーに食べるのはTIKOYというお餅。この日はいたるところで大量に売っていた。日本のものと比べてきめが細かく、豆腐の木綿ごしと絹ごしの違いのような感じだ。多少味付けがしてあるが、火を通して食べると薄味でなかなかいける。醤油にも合うようだ。   中華街ではないが、27日、旧正月の翌日、所用でアンヘレスをたずねた折、件のフィールドアベニューの呼び込み嬢が中国服を着ていた。なかなか商才の長けた店だが、ちなみに店の名前はアトランティスという。

中華街の旧正月2009年1月30日


 先日紹介した孫の結月(ゆずき)も6ヶ月になった。久しぶりに写真が送られてきたので、フィリピーノの相棒に見せたところ、感激されてしまった。色白で、キュート、あの赤ちゃん独特のいいにおいがしてくるようだというのだ。ちなみにタガログ語で、マプテ、マガンダ、マバゴと褒め言葉のオンパレードだ。フィリピンの赤ちゃんはどうなのかと聞くと、この赤ちゃんに比べたら雲泥の差だという。この赤ちゃんは目が細くて小さいところがとても可愛いというのだ。日本では目が大きくて可愛いという表現になるのだが、フィリピンでは目が小さくて可愛い、目が大きくてブス、という表現になるようだ。フィリピンにはこんなに可愛い赤ちゃんはいないとまでいい切る。 当方の眼から見ると、確かに可愛いかもしれないが、普通の赤ちゃんに見える。一方フィリピン人の赤ちゃんは意外と色白で、目がパッチリしていてとても可愛いと思うだが、無いものほしさということなのだろうか。  下の写真は昨年の9月初め、お宮参りに参列したときの写真だが、デジタルなのだが、どうしてもメールに添付して送ることが出来ず、今回やっと入手したものだ。インターネットの時代になんともお粗末な話だが、そもそもは私のカメラが寸前に壊れてしまい、しかもスペアのカメラは相棒が田舎に行くので貸してしまっていて、肝心のときに写真が撮れなかったためなのだ。中央が私の3男で結月の父親だが、しばらく前までやんちゃな悪がきと思っていたが、それが父親になってしまったのだ。私も年をとるわけだ。

日比赤ちゃん比較 2009年1月30日



  1月25日退職者の方を案内してタガイタイを訪問した。タガイタイといえばフィリピン8景にも選ばれているタアル火口湖を望む絶景で有名だ。マニラから1時間+という至近距離にあるために休日は車でごった返す。1990年代に始まったリゾートや別荘地の開発ラッシュにより、大きなレストラン街も出現し、人気店には客が溢れかえっていた。    タアル湖に浮かぶ火口の島はつい最近噴火したと見られる跡が見える。もともと海だったものが、噴火により海と遮断され湖となったものだが、外輪山と思われるタガイタイから眺めると、この火山の規模がいかに巨大であったかわかる。湖のほとりには民家やリゾートが点在し、そこから船で島へ渡ることができる。島の中央にはさらに小さな湖があり、その中にさらに小さな島があるそうで、外輪山まで入れると5重構造になっている。また、湖の中には今でも水に沈んだ街が残っているそうで、一度は島へ渡ってみる価値がありそうだ。タアル湖の景色はどこからでも見えるが、老舗タアル・ビスタ・ホテルの庭から見る景色が最高だ。昔は只だったが、最近は駐車場代に100ペソ取られる。   タガイタイは標高700mの高地にあるために比較的涼しく、果物の栽培や牛の飼育が盛んだ。タガイタイに近づくとパイナップルやバナナ、さらによく見るとコーヒー等が栽培されている。かつて私の息子を連れてきたとき、パイナップル畑を見て感激していた。てっきりパイナップルは大きな木になっているのだと思っていたそうだ。 ここで取れる豊富な果物を売るためにタガイタイに向う沿道には無数の直売所が並んでいる。パイナップルを初めとして、バナナ、パパイヤ、マンゴ、さらに世界最大の果物を言われるランカ(ジャック・フルーツ)などが所狭しと並べられている。蜂蜜やお酢などもある。さらに大根や芋などもマニラと比べると只みたいな値段で売っている。ちなみに写真の大きなパイナップルが3個で100ペソ(200円)だ。  高速道路のサンタロサ出口とタガイタイの真ん中くらいの位置にゆでたてトウモロコシを売る店が数十軒並んでいる。かつては固くて甘みも全く無い家畜用 (?)のトウモロコシしかなかったが1990年代の終わりからジャパニーズ・スイート・コーンと称してハニーバンダムのような甘くて柔らかいトーモロコシが売られるようになった。一本10ペソ(20円)と日本に比べて10分の1の値段だったが、今回は4本で50ペソ、一本あたり12.5ペソに値上がりしていた。退職者の方も喜んで食べていた。ちなみにトウモロコシのことをタガログ語でマイスという。  タガイタイのメインロードからちょっと入ったところにマホガニー・マーケットという直売所の集合マーケットがある。目玉は名物の果物や野菜、それに牛肉、最近は果物の苗木や花も売っている。下の写真はなじみの売り子さん。久しぶりだったがちゃんと覚えていてくれた、学校を終えて戻ってきたそうで、2年ぶりの再会だ。右の写真が2年前に盗み撮りしたものだが、今回は照れながらもカメラに収まってくれた。この人の勧める果物はとてもおいしいので安心して買える。以前退職者に頼まれて買って来てあげたら、感激するほどおいしいスイカだったと褒められた。野菜・果物マーケットの外周、肉売り場と道路を挟んで面した店にいる。 タガイタイ名物の一つは牛肉だが、屠殺されたばっかりのものなので、中には肉がぴくぴくと動いていることもある。しばらく冷蔵庫で熟成させて食べる必要があるだろう。また、何らかの方法で柔らかくしないと、固くて食べられない。一度そのことを知らずにステーキにして食べたらあごが痛くなってしまった。

タガイタイ訪問 2009年1月30日