1月26日(月)は旧正月、チャイニーズ・ニューイアーだ。先日の中華街の訪問でその賑わい振りを想像できたので、やはり退職者の方を案内して、その賑わいを視察にでかけていった。タクシーの運ちゃんに渋滞でとんでもないと拒否されたので、仕方なくLRT(高架鉄道)で出かけていったが、返って安く済んで助かった。ちなみに運賃は15ペソだった。カリエド駅が中華街の最寄の駅だが、キアポ教会とサンタクルス教会の中間に位置する。駅から眺めたキアポ教会へ向う通りは人で埋まっていた。 サンタクルス教会の前の広場には馬車が数十台行列をなしていた。きっと、どこかの国の団体さんが中華街中の馬車を借り切って旧正月の見物としゃれ込んでいるのだろう。サンタクルス正面の中華門の通りが金製品を売る店が並ぶオンピン通りだ。ここが中華街の中心であり、色々な催し物もここで行なわれるという情報だった。 通りでは10m位つながった爆竹を鳴らして、ドラゴンがそれにあわせて踊っていたが、爆竹がなり終わるころは煙で前が見えなくらいになる。さらにお店の前でご祝儀目当てに踊るのは日本の獅子舞に似ている。多分このドラゴンが獅子舞の元祖なのだろう。 普段はそんなにないはずなのだが、どういうわけか通りの商店のほとんどが正月の飾りものを売っていた。多分このときだけ商品を代えているのだろう。また、今年は丑年なので、牛をモチーフした飾り物が目玉だ。 飾り物を専門に売る店に入って周囲を見回してみると、実に中国的な飾りものがいろいろ置いてある。したの写真は淡水熱帯魚の王様、アロアナの彫り物。以前パサイ市のカーティマ・マーケットで撮影したアロアナの実物とそっくりだった。 オンピン通りの中ごろの川沿いに香港などでよく見かける屋外中華レストラン街がある。安くてうまくて量が多いという3拍子揃ったレストランで、テレビにも紹介されたそうだ。ここで食べるのは牡蠣のオムレツと蛙の足のフライ、それにカンコンの炒め物と決まっているのだが、この日は退職者の一人が顔をしかめていたので蛙の足は割愛した。 チャイニーズ・ニューイアーに食べるのはTIKOYというお餅。この日はいたるところで大量に売っていた。日本のものと比べてきめが細かく、豆腐の木綿ごしと絹ごしの違いのような感じだ。多少味付けがしてあるが、火を通して食べると薄味でなかなかいける。醤油にも合うようだ。 中華街ではないが、27日、旧正月の翌日、所用でアンヘレスをたずねた折、件のフィールドアベニューの呼び込み嬢が中国服を着ていた。なかなか商才の長けた店だが、ちなみに店の名前はアトランティスという。