フィリピンはゴルファー天国と言われている。早朝出発すれば渋滞もなくマニラの中心から1時間以内で20ヶ所くらいのゴルフ場にと到着することができる。午前中にワンラウンドを回って昼食を食べ、午後には帰って昼寝をするというのが普通のパターンだ。時間的には2ラウンドでもこなせるのですが、暑いのでワンラウンドであがるのが一般的だ。
軍関係のゴルフ場を除いてすべて会員制で基本的に会員同伴でなければプレーできまない。しかしながら、平日はホテルや会員の紹介ということでほとんどのゴルフ場でプレーができる。プレー費も1000円~3000円程度と格安だ。
会員権も比較的安く、100万円以内で買えるところが多数ある。フィリピンでも会員権はかつてに比べてかなり暴落している。マニラゴルフのようにマニラの一等地にある場合は4000万円程度する。ここの会員権は日本と違って大抵の場合株式だ。すなわちゴルフ場が破産したとき会員権は紙くずとはならず、資産を分割して資金を回収することができるのだ。だから、マニラゴルフなど土地そのものに価値がある場合は値下がりしないのだ。
そんなに長く滞在するわけでもないという場合は、会員権を借りることができる。年間10~20万円の払いっきりで会員になることができる。年会費は1~2万 円だ。会員のプレーは全く無料で、キャディフィーを支払うだけでプレーできる。フィリピンのゴルフ場ではキャディがプレーヤー一人に一人つく。プ レーヤー一人を付きっ切りで面倒見てくれるので大変重宝だ。また希望すればアンブレラガールをつけることもできて、まさに王様気分でプレーができる。 キャディフィーは200~300ペソ、傘持ちの女の子は100ペソ程度だ。
会 員になるためには会員の推薦と面接試験にパスすることが必要。面接ではゴルフの腕前など簡単な質問がある。英語ができない場合は通訳をつけること もできる。試験官としてはその人がゴルフクラブの品位を落とすことがないか見るのだろう。日本企業の駐在員で肩書きがあるとほとんど無条件でパスする。
日 本人の多くプレーするゴルフ場ではマナーがきちんとしていてさほど抵抗感なくプレーできるのだが、フィリピン人や韓国人が多いクラブはマナー無視のプ レーが目立つことがあり、不愉快な気分になることがすくなからずある。そのため、韓国人が多いゴルフ場は日本人が敬遠するなど、すみわけができている ようだ。
マニラ中心に私がプレーしたことのあるあるいは訪問したことのあるゴルフコースについて偏見と独断を持って紹介する。
メトロマニラ内
マニラゴルフ
マカティのすぐ北の高級ビリッジに囲まれた超高級名門ゴルフコース。しかしながらコース自体は短くてさほどのことはない。フィリピンのお金持ちの社交場としての意味が大きい。
ワクワクゴルフ
オルティガスをすぎて左手、グリーンヒルに接しており、やはり高級名門ゴルフコース。マニラゴルフに比較すると比較的コースが長いが狭い。街中にあるにも関わらず36ホールの広大なゴルフコースである。
イントラムロス
観光コースのイントラムロスの周囲を回るコース。パブリックでり観光客には便利。ショートコースと思っていたら、やってみると意外と長い。歴史的建物に沿っているため、なかなか手ごわく、建物の中に打ち込んでしまったりするとヒヤッとする。
イントラムロスは城壁の周りをぐるり一周する
ビラモール
サウススーパーハイウエイに出るとすぐ右手にある。空軍の施設でパブリックのためかコースが荒れている。
アギナルド
ケソンに向う途中右手にある。やはり軍の施設の中にあるパブリックのためコースが荒れている。
アラバン
高級ビリッジのアラヤアラバンビリッジの中にあり、お金持ちの社交場。名門であるがゆえ、施設が古い。コースは普通。
ラグナ方面
TAT
日 本人経営のゴルフ場。日本式のお風呂や日本食がありがたい。コースは丘陵にあるため変化があって面白いが決して山岳コースではない。コンペを多く入れるた め休日早朝プレーできないことなどもあり、不愉快な思いをすることもある。ちなみにフィリピンではプレーの予約をせず、ファーストカムファーストサービス が一般的。
サウスウッド
比較的新しく1990年代にできたために施設が新しく充実している。雨天でもフェアウエイがぬかるむこともなく快適にプレーができる。ジャックニクラウスがコースを設計したといわれている。
サンタエレナ
フィリピンナンバーワンのコースであると自慢するだけのことがあり、施設もコースも広さもすばらしい。非常に美しいコースである。
カンルバン
ほとんど日本人専用のコースといえるほど日本人が多い。かの三井物産の若王子支店長もここでプレーした後誘拐されたという。36ホールあるのでコンペがあってもプレーできないということはない。マニラからちょっと離れているのが難点。
マララヤット
ラグナからさらに高速道路を乗り継いでバタンガスのリパにある。遠いだけにゆったりとした広大なゴルフ場。周囲には高級ビリッジをあわせて開発し、リゾート型のゴルフ場。
カビテ方面
オーチャード
1990年代のゴルフ場開発ラッシュのときに開発されたゴルフ場。比較的マニラに近いので人気がある。施設はすばらしい。
イーグルリッジ
72ホールという広大なゴルフ場。アオキと名づけられたコースもある。施設も充実している。
シャーウッド
長くてなかなか骨のあるコース。当初は仮のクラブハウスでお粗末だったが、現在は施設も充実している。
プエルトアズール
かつての名門リゾートの一角にあるコース。海に面した丘陵地にあるため、変化があり、景色もよく面白いコース。マニラから少々遠いの難点。
タガイタイ方面
タガイタイハイランド
タガイタイの雄大な景色を眺めながらプレーができる美しいコースだが、山岳コースなのでアップダウンが激しくカートの使用が義務付けられている。リゾート施設を併設しており、家族と来ても十分堪能できる。
ミッドランド
タガイタイハイランドの姉妹コース。周辺の高級ビリッジの住宅とあいまって高級感にあふれる。
エバークレスト
タガイタイをすぎてバタンガスに入ったところにある丘陵地の美しいコース。施設が少々傷んでいる。
エバークレストの美しいコース
カラタガン
バタンガスのプンタバルアルテリゾートに隣接する丘陵地のコース。マニラから2時間もかかるためゴルファーもほとんどおらずゆったりプレーできる。
リザール方面
バリー
コースは狭く両側が深い林になっていてゴルファー泣かせでも挑戦しがいがある林間・難関・名門コース。古いので施設が老朽しているのとマニラから少々遠いのが難点。
キャピトルヒルズ
丘陵地の古いコース。
マニラの北方
スービック
スービックの中にある比較的フラットなコース。トロピカルパラダイス等の退職ビリッジに住んでいるとカーとでゴルフ場にいける便利なコース。
クラーク、ミモザ
アンヘレスに隣接して元米軍のクラーク空軍基地の中にある。36ホールのゆったりとしてコースだが最近は韓国人に席巻されている。
ミモザの美しいコース
ルイシタ
ターラックのアキノ元大統領の実家コファンコ農園の中にある広大な美しいフラットなコース。第1打を池の中の島に乗せなければならないホールにしびれた。マニラから2時間以上かかり、日帰りではちょっときつい。
その他の地方のゴルフ場
バギオ
キャンプジョンヘイ
キャンプジョンヘイのリゾートの中にあり、涼しい分だけ気分良くプレーが楽しめる。
バギオカントリー
全くの山岳コースでコースも狭くてちょっと無理して作ったという感の否めないコース。
なお、セブにはセブカントリー、ダバオにはラナンなどのゴルフコースがあります
ゴルフ練習場
フィリピンにはゴルフ場に練習場が併設されているだけで練習場単独で運営されているところは余りありません。マニラでは下記等が営業中です。
マカティゴルフ
ブエンディアとアヤラの交差点からマルガイ通りにちょっと入ったところ、韓国系の経営で韓国料理や高級スパなどが併設されている。
マカティ唯一のゴルフ練習場、ネットの下は駐車場になっている
ビルに向って打つゴルフもおつなものだ
アラバンの打ちっぱなし
ゴルフショップ
ゴ ルフクラブショップはあちらこちらのショッピングモールにあるが、ドーシットホテルの前のBRAVO GOLFショップとその支店のアラバンのタウンセンターなどのショップが充実している。またプロラインというスポーツ用品チェーンが主なモールに店を開 いている。
アラバンのタウンセンターにあるゴルフショップ、Sヤードが置いてあった
Golfers Networkゴルフショップの内部