クリスマスは敬虔なフィリピーノにとっては1年で一番大事なイベントだ。地方では大都市に出稼ぎに行っている人々が皆、家族の待つ田舎へ帰る。タバコも例外ではない、街は、いつもの倍の人々であふれる。
タバコの中心、シティホールの前の広場は電飾で飾られ、久しぶりの再開を喜ぶ人々で夜中までにぎわう。
シティホールの前にしつらえられた特設舞台では歌自慢の子供達が、自慢のクリスマスソングで人々を迎える。
そして正月を迎えるために花火と爆竹は欠かせない。この日のために10軒ほどの花火やが軒を連ねていたが、もう今年も残り少ないというのに、たくさんの花火が並んでいる。売れ残ったらどうするのだろう。年をあけて来年になったら買う人もいないから、年内に売りつくしてしまおうと必死だ。しかし、買う人はほとんど見かけない。毎年多くの人が花火で怪我をしたり、命まで落としてしまう人がいるという。