イメルダマルコスとの遭遇 2008年6月5日


  先日、日本から訪問中の友人を伴ってモール・オブ・エイシアを案内しているおり、マニラ湾に面して並んでいるレストランの一つイタリアネスで、かのイメルダ・マルコスが食事しているところに遭遇した。普通ならば気が付かないで通り過ぎてしまうのだろうが、同行したフィリピーノが目ざとく見つけてささやいてくれた。すでに70をとうに過ぎて、その美貌を誇った昔の面影もなく我々日本人にはちょっと気が付かない。しかも当のフィリピーノは友人に写真を撮りたいかと聞くと、さっさとイメルダ・マルコスに声をかけてしまったのだ。彼女は申し出に快く応じて写真を撮らせてくれた。立ち上がってみると背が高いのに驚いた。優に170cmは超えているだろうという堂々とした体格だ。あの美貌と体躯でさぞ各国のVIPを魅了したのだろうと想像に難くない。

CIMG2467s-4 マルコスといえば196586年、21年間、フィリピンの大統領として君臨し独裁政治により不正に巨額の蓄財をなし、政敵ニノイ・アキノの暗殺に端を発したエドサ革命で政権の座を追われた、もはや歴史上の人物だ。その妻のイメルダもマラカニヤン宮殿において数千の靴やドレスのコレクション等で、大きな話題となり、マルコスを凌ぐともいえる歴史上の著名人だ。

CIMG2469s-4 現在の大統領よりもはるかに世界に名を知れたこのイメルダ・マルコスとのツーショットが実現して、かのフィリピーノはしばし興奮が覚めやらぬ様子だった。 しかし、我々が去ったあと、イメルダと我々が一緒に写真に収まったのを目の当たりにした周囲の人たちが、われもわれもと押し寄せ、しばし、撮影会が続いてしまった。同行していたイメルダのボディガードはさぞかし余計なことをしでかしたフィリピーノを恨んでいたことだろう。

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