アンヘレスに行くたびに常宿としているのがアメリカ・ホテルだ。歓楽街で有名なフィールド・アベニュー沿い、マッカーサー通りと韓国街の中間、SMクラークの対面に位置する。歓楽街まで歩いて10分程度と立地も良い。すぐ隣に、良く目立つABCホテルがあるので、それを目当てに探すと良い。ここの宿泊代は税込みで1150ペソ~1570ペソと他に比べて500ペソほど安い。それでも予約無しでいつ行っても泊まれるという私にとってはすこぶる都合の良いホテルだ(ただし、バレンタインの前々日はさすがに満員だった)。このアメリカ・ホテルの宿泊代の差は部屋に冷蔵庫があるか、ベッドがキング・サイズかクイーン・サイズかの差ぐらいで、一番安い部屋に泊まってもほとんど変わりない。ちなみに宿泊代は二人で泊まった場合の料金で3人以上の場合は追加をとられる。また、一人で泊まったとしても値引きはない。
ホテルの中庭には大きなプールがあって、レセプションも広い。しゃれたレストランも洋食、中華、フィリピン食とメニューが豊富で安い。一番下の写真の食べかけのクラブ・サンドイッチも100ペソ程度だ(比日米の旗もしゃれている)。部屋の写真は無いが、古いホテルのせいか通常のホテルの2倍近い広さでとてもくつろげる。しかも充分清潔だ。ただし、4階建てでエレベーターはなし、朝食はつかず、インターネットはレセプションで使えるだけだ。一方、レセプションやレストランの従業員はとても可愛くて親切だ。
何故、こんなホテルが安くてしかもいつも空いているのだろうか。それには秘密がある。お化けが出るといううわさがまかり通っているのだ。だから、ここいらのバーで働いている子はこのホテルに泊まるのを嫌がる。昔、女の子がこのホテルで殺されたことがあるというのだ。例えそうでないとしても、一般にフィリピン人はこのホテルの陰気な感じ(当方にはクラッシックと移るが)を嫌う。それに大きな部屋も不安に感じるようだ。彼らは狭い部屋に皆で寄り添いあって寝るのが安心なのだ。
ここに泊まるとき一つ注意しなければならないのは、道路側の部屋は取らないことだ。24時間営業の歓楽街に近いとあって一晩中、ジープやトライシクルの騒音で眠れないだろう。