雑記帳 お役所仕事は、なぜ遅い?


フィリピンの役所の仕事は、なぜこうも効率が悪いのだろうか。窓口の申請者のことも何も考えていないし、平気でまた来いという。こっちが何時間もかけてやって来ているのをわかっているのだろうかと。まるで賄賂を取ること以外に興味はないのだろうか、やろうと思えば出来るはずだ。なぜなら賄賂を払うとあっという間にことが進むのだから。

一般の役所は税金で運営費が賄われている。とにかくフィリピンの国はお金がないから、彼らのマネージメントは、いかに税金の無駄遣いを減らすかということに神経を集中している。人件費は決まった出費なので、いかに経費をかけないかだ。それには仕事をしないということが究極の節約法なのだ。窓口の申請者などくそくらえだ。職員が仕事の効率を上げようとしても、経費のかかることをしてはいけないのだ。残業などもっての外、例えサービス残業でも電気代がかかるからやってはいけない。日曜出勤などといったら怒られる。

そうなると、志を持って役所に入った新人でも、数年すると仕事をしないで一日を費やす術を覚える。強いて目がさめるのは賄賂を取れるチャンスだけだろう。役所で生き抜く術は仕事をしないことなのだ。だから、役所ではラジオが必須だ。執務中皆ラジオを大きくかけて楽しんでいる。10時と3時のミリエンダもかかせない。あるフィリピーノに、日本のビジネスで育った人には、フィリピンでの役所の勤めは一日と持たないであろうとアドバイスされた。

こんなことでフィリピンの将来はどうなるのだろうと、心配される方も多いかと思う。しかし、そんなことを憂えるのは外国人だけで、当のフィリピーノはあまり気にしていないようだから、こちらも早くなれたほうがいいんじゃないのだろうか。

ところが、PRAにとってはちょっと事情が違う。PRAは税金ではなく、各種手数料等の稼ぎで食っている。ビザの申請者がいないと収入がないばかりか、組織の存続さえも危ぶまれる。したがって、ビザ申請者はお客様、神様であるはずだ。他の役所と違って、マネージメントの意識は違うが、末端の職員までそれが徹底されているかは、少々疑問がある。これからフィリピンが退職者のメッカとなるには、彼らの意識改革にかかっているといえると思う。

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