雑記帳 持ち家あるいは借家どっちが得か?


フィリピンにきた当初に慌てて家を買うことは決してお奨めできない。住んでみたらあれやこれやと問題があって、いやになる。しかし買ってしまった家はなかなか売れない。挙句の果てに2足3文で売り払って大損ということになってしまう。住み慣れるためにしばらくは借家に住むのが賢いといえる。

しかし、終の棲家と決めて、10年、20年と住むとなると、借家ではどうか思う。通常、10年程度の家賃で新規に購入するのと同じになってしまう。やはり、退職金の一部あるいはPRAの定期預金で家を買い、年金で暮らすというのが、一番経済的だ。フィリピンに少なくとも1年くらいは住んで、ここぞと思ったら、購入するのがいいと思う。

都市に住むとすればコンドミニアムが安全に購入できる。建築前あるいは建築中に購入するプレセールは安く買えるもののやはり危険だ。すでに出来上がっていて、住人のいるコンドミニアムを、そこの住人から色々ヒアリングして納得して購入すべきだ。

大都市圏以外では土地を買って(あるいは借りて)家を建てるか、あるいは建売を買うことになる。建売はデベロッパーのマージンが大きいので、土地を買って家を建てる、さらに請負業者を使わず、自分で材料を買って、大工を雇って建てるのが一番経済的だ。しかしながら、ここに落とし穴がある。大概の人は自分で家など建てたことなどないから、知り合いの自称他称の建築屋さんに面倒を見てもらうことになる。

この建築屋さんは、こちらが素人なのをいいことに、材料調達のコミッション、職人の人数の水増し、あの手この手で建築費を水増しし、結局、工事費は相場の2~3倍になってしまう。それでも日本よりはるかに安いので、感謝して法外な謝礼まで支払ってしまう。よほど信頼できる建築屋さんを雇わない限り、請負者に一括して発注したほうが有利だ。しかしこれも信頼できる請負者を知っている限りいえることだ。請負者が手抜き工事をしたり、あれやこれやと追加を要求してくることもめずらしくない。

最後の手段は、結局、建売を買うのが安全ということになる。これなら現物を見て決めることが出来るから、大幅予算オーバーなどということはありえない。最近、退職者用に各種サービスや施設をセットにした、退職者ビレッジが計画されているので、予算に合わせていい買い物が出来るようになると思う。ここでは、外国人でも住宅が安心して買えるように契約がアレンジしてあるので、頭を痛めることなく購入することができるだろう。

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