MMDAの横暴非道 2008年6月20日


マニラではやたらと一方通行が多い。左折禁止についても左折できる交差点を探すのが大変なくらいだ(フィリピンでは車は右側通行なので右折禁止ではなくて左折禁止が多い)。これがマニラの道路を複雑にしており、ドライバー泣かせとなっている。そのような交通規制が無い場合と比べて道を覚えるのに10倍くらいの労力が必要になっているのではないか。マニラ在住10年以上というベテラン3人が、どこか新しいレストランに行くことになって、一体どこを通ったらそこへ車で行きつけるのか喧々諤々の議論になってしまうほどだ。もちろん交通規制まで網羅したような気の利いた道路地図があるはずもない。行きと帰りでは道順が違うし、時間帯で規制が変わってしまう場合もあり、せいぜい自宅と事務所、行きつけの食堂など数点を結ぶ道路を覚えるのがやっとだ。だから、通いなれた通勤路をタクシーでいく場合は、タクシーに道順を教えてやらなければならないほど。たとえプロでもなれていないところはわからないのだ。

庶民の足の代表はジープニーだ

庶民の足の代表はジープニーだ

 そんなドライバーの弱みに付け込んで、間違いやすい場所には必ず交通警官が隠れていて、車を止めて得意げに交通違反であると告げ、免許証を要求する。大概の場合は免許証にうまく500ペソ札を忍び込ませて無罪放免となる(フィリピーノなら100ペソ程度が相場らしい)。逆に酒気帯び運転やスピード違反についてはほとんど取り締まっていない。これらの違反を捕まえることと、その証明に手間がかかるので小遣い稼ぎとしては割に合わないのだろう。

2番手はトライシクル(3輪バイクだ)

2番手はトライシクル(3輪バイクだ)

 これらの交通規制を実施しているのはMMDAMetoropolitan Manila Development Authrity)という機関だ。マニラの交通を複雑にしているため、道順が限定されてしまい、いたるところにボトルネックが生じ、交通渋滞になっている。また、ほんの近場でも大回りしなければならず、ガソリン代や大気汚染もバカにならない。挙句の果てに交通混雑を解消するために、カラーコーディングと称する車のナンバープレートの末尾番号により、週に一度運転できない日をもうけるなど、市民をいじめることを楽しみにしているとしか思えない横暴非道ぶりだ。

エコを地で行くパジャック(3輪自転車)

エコを地で行くパジャック(3輪自転車)

 結論としては、マニラでは車を持つなどという贅沢はあきらめて、ジープニーやトラシクル(サイドカー付きバイク)あるいはパジャック(サイドカー付き自転車)に乗ってつつましい市民として生きて行けということなのか。あるいはいっそ究極のエコカーである馬車にでも乗ったほうがいいかも知れない。マニラの下町であるチャイナタウンでは馬車が現役で活躍しているのだ。

チャイナタウンでは馬車も健在だ

チャイナタウンでは馬車も健在だ

 

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