MIND MUSEUM(BGC)訪問 2015年10月28日


開業から1年余り経ったMIND MUSEUM(MM)に出かけた。昨年の開業直後にKIAN一家が出かけていったのだが、その時はたくさんの人出で、さらにまた、KIANの質問攻めに往生したそうで、今回は、業務の合間をぬって私が連れて行くことにした。この日(10月15日木)は、Teachers Dayとやらで学校や幼稚園は休みなので、チャンスとばかり午後からKIANを連れて行った。

ボニファシオ・グローバル・シティ-(BGC)の真っ只中にあるMMは黒作りの異様な建物だが、かなりの規模で、億単位の金をかけて建設されたであろうことが容易に想像される。出し物は自然・科学博物館といったところで、恐竜や宇宙などを主なテーマとした博物館で、それに遊び心を取り混ぜたものだ。左手にはジョルビーと小規模の遊園地があり、KIANはそっちのほうがお気に入りのようだった。

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入場料は、大人625ペソ、子供が475ペソ、そしてシニアシチズンは300ペソ、さらに公立学校の生徒は特別割引で190ペソだ。4人で1590ペソの出費は、一回分の食事程度で、なんとか賄える。一応、入れ替え制になっていて、午前9時-12時、午後0時-3時、午後3時-6時、となっているが、平日のせいか、切符売り場では、時間無制限でOKとのことだった。午後1時半過ぎに入場したので、ありがたいことだと思ったが、それもそのはず、入れ替えが必要なほどの入りではないのだ。

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甚平ざめの実物大模型の口の大きさにびっくり、こんなのに吸い込まれたら、まさにピノキオの世界になってしまう。

中に入ってびっくりしたのが、ほとんど入場客がいないことだ。こんなに広いところにせいぜい10組くらいしかいない。これだけの費用をかけて建設して、1年後にはこの程度の客の入りではたまったものではなかろう。先日KIANの付き添いで行ったKIDZANIAには平日にも関わらず、うんざりするほどの人出だったが、その一年後の姿をまざまざと見せ付けられた感がある。マニラ首都圏の生徒たちの需要が一巡したあとは、閑古鳥がないているというのがこの手の施設の宿命のようだ。

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静電気の作用で髪が立つ経験に、はしゃぐKIANとビアンカ

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色々な器具がおいてはあるが、使い方がわからない

開業から一年ほどだが、諸々の施設はかなり使い古していて、なにか陳腐さを感じさせる。係員もほとんどいないので、機器の使い方もよくわからないものが多い。これではリピーターを呼ぶのは無理だろう。これだけの初期投資をしたのに、何故、リピーター獲得のための投資を惜しむのか理解できない。日本のデズニーランドには、30回くらい行ったという知り合いがいたが、行くたびになにか新しい出会いがあるというのでないと、せいぜい一年が寿命なのだろう。

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テラノザウルス(T-Rex)Jurassic Wolrd に夢中のKIANにとっては夢の体験だ

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未来的なディスプレイ(左)と周囲が回転する歩道では、歩道が回転する錯覚に陥ってまい、歩けなくなる(右)

すいているので2時間もいたら、あらかた見尽くしてしまう。そうなると、腹がすいたと言い出して、施設の一角にあるジョルビーでミリエンダならぬ食事、彼らの食欲にはいつもながら感心する。その後は、遊園地でひとしきり遊んで、今日のお開きだ。KIANはことのほかご満悦だった。

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巨大なシャボン玉の中にすっぽりとおさまるビアンカ

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KIANとしては遊園地が一番楽しい

2週間後の10月27日(火)は、すでに秋休みで、学校は全国的に休みだ。退屈しているKIANを公文のあと、再びMMに連れて行った。近いし、安いし、人もいないので順番待ちでいらだつこともない。ところがどっこい、中は、意外と混んでいた。出し物によっては列を作らなければならないほどだ。前回はすいていてよいと思ったが、なにかうら寂しげで、そこそこ混んでいた方が、なにか楽しい。KIANも、今日は、人がたくさんいて面白いとはしゃいでいた。

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秋休みとあってMMは地方からやってきた生徒でにぎわっていた

KIANといえば、同行したビアンカとアリアはそっちのけで、私の手を引っ張って走り回る。2回目なので土地勘もあって、ついていくのが大変だった。普段はおもちゃ、おもちゃと繰り返しているKIANだが、今日は、「お客さんがいない時はいつも遊んでね」と、私の手を一時も離さない。

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楽しくて仕方がないといって風情のKIANだ

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回る歩道も2回目はなんなくこなすKIAN(左)

3時になるとやはりミリエンダ。ジョルビーで腹ごしらえをしたら、再び遊園地だ。当方は疲れてジョルビーの中で待つことにした。一方、MMの正面を見ると、入場者で溢れていた。ビアンカが、聞きなれたビコラノ(地元ビコール地方の方言)を耳にして、どこから来たのかたずねたら、生徒たちはビコール地方のスルスゴン(農場のアルバイ県のとなりの県)のからやってきたのだそうだ。

秋休みを利用した遠足なのだろう。バスで12時間、500kmの道のりをやってきたのだ。マニラ首都圏の生徒からあきられてしまったMMも地方の生徒たちにとっては、憧れの施設に違いない。それに、このBGC自体も、彼らにとっては夢の近代都市のはずだ。

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3人の記念撮影と(左)、入場を待つ大勢の生徒たち(右)

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