KIANの英会話学習(その2) 2013年12月15日


昨年、幼稚園に通い始めて、KIANの第一言語を英語にすることをママジェーンが宣言して、KIANの会話が英語一本に統一されたことは、2012年11月のブログで報告した。その時点では、周囲とはなんとか英語でのコミュニケーションができるという程度だった。しかし、それから一年、彼の英会話能力は格段の進歩を遂げ、英語で話すことをすでに身につけたと言い切れる。語彙も豊富になり、ほとんど言いたいことを表現でき、英会話能力は8歳の双子をしのぐと言っても過言ではない。

CIMG1003s-4 CIMG0999s-4KIANは姉のキムや従妹の双子と一緒に私の部屋でデズニーなどの映画を楽しむのが習慣だ。それは私の部屋のテレビだけがUSBにセーブした映画を見ることができるからだ。ちなみに32ギガのUSBには数十本の映画がダウンロードしてある。もちろん無料のダウンロードだ。左はキムが差し出した歯磨きの道具を見て、ベッドの下に隠れるKIAN

5月に日本に行って、半年振りにフィリピンに帰ってきた息子はKIANの英会話能力の目覚しい上達に驚いた。相変わらず抱っこ抱っことせがむKIANだが、もはや赤ちゃんとは言いがたく、しっかりと子供になっている。ママ・ジェーンが、妹が欲しくないかと聞くと「Why you want other baby? You have Kian already. I love you sou much. I don’t want new baby.」と、しっかりとママに言いたいことを告げ、ママをやりこめてしまう始末だ。

CIMG0986s-4 CIMG0935s-4毎週土曜にサイカで昼食を欠かさないが、そのときママジェーンのメガネをかけておどけるKAIN。右は、息子がビコールの農場へ行くのを空港で見送くるKIAN。車の中では息子を恋しがってキスの連発をしていた

タガログ語のテレビを見たり、周囲を含めてタガログ語で話すことは、原則禁止だが、KIANにヤヤがタガログ語で、「Anong  pagaran mo?(あなたの名前は)」「Anong  pagaran ate mo?(あなたのお姉さんの名前は)」などと問いかけると、躊躇なく正確に返答する。彼は、タガログ語もしっかり理解できるのだ。しかも、ママやヤヤが彼らの田舎の方言、ビコラノ語で会話していると、それを理解して割って話しに入って来るそうだ。この年齢の言語の吸収能力は目を見張るものがある。

CIMG0848s-4CIMG0842s-4この日はサイカにジープニーでむかった。車の中では緊張気味で珍しく大人しくしている。右は、部屋にテントを張ってやったら早速皆で中に入ってはしゃいでいる。KIANは、狭い空間が好きで My Houseと叫んで喜んでいる

KIANは私の肩車とひざに座るのが大好きで(おかげでここのところ肩こりが厳しい)、事務所で仕事をしていると、強引に私の邪魔をしてひざに座って机の上のものをかき回す。一度、ひざから滑り落ちそうになって、私が思わず「危ない」と叫んだ。そしたらKIANは「ABUNAI mean FALL DOWN?」と聞いてきた。状況から意味を類推して、英語で問いかけてきたのだ。日本語の発音もしっかりしている。この時期、常に日本語で話しかけてやったら、しっかりと日本語も、ものにしてしまうことだろう。

CIMG1356s-4 CIMG1319s-4ママの結婚式に着る予定の警察のユニフォームを着けてご機嫌のKAIN。この後、コンドを歩き回って皆に敬礼の挨拶をして回った。右はセクシーにお尻を振りながらパソコンを楽しむKIAN

KIANは最近、幼稚園に行くのを嫌がって、ほとんどサボっている。それは幼稚園の授業がABCDEFGとアルファベットを機械的暗記するばっかりで、飽き飽きしているらしい。KIANは文字を読むときアルファベットがどうとかではなくて、言葉としてどう読むか教えてくれという。確かにA(エイ)と言っても、単語の中ではエイだったりだったり、オーだったり、発音は単語ごとに異なる。KIANは文字列を見て、言葉とつなげようとしているのだ。たしかに言葉ありきでアルファベットはあとからついてくるものなのだが、KIANは言葉というものの本質を見抜いているらしい。

先週は、KIANが泣きわめきもせず、いそいそと幼稚園に向かった。いぶかしがってヤヤに聞いたら、その日は級友の誕生日でお土産がもらえるというのことだった。なんともKIANはマドンナのMATERIAL GIRLならずMATERIAL BOY(物欲の強い子)なのだ。さらに、ママには、毎日TOY(おもちゃ)を買ってくれたら幼稚園に行ってもいいよ、と話しているそうだ。

CIMG1316s-4 CIMG1292s-4サイカでスプーンを頭にかざしておどけるKIAN。右は、コンドの管理組合の役員に当選したママと勝ち名乗りをあげるKIAN

昨夜、KIANは近所の美少女サイラ(5才)を家に連れてきた、。大さわぎで遊んだ後、食事に招待したまでは良かったが、KIANはいつものように椅子に立って、ご飯を手づかみにして食べ散らかし、口に頬張りすぎると吐き出す始末で、サイラもそのたびに「イァー」と声を上げる。そこで姉のキムがサイラにささやいた。そして、サイラがKIANに「Behave, if not I will go home(行儀よくしないと帰るわよ)」と言ったとたんに、KIANは即座に椅子に座りなおして大人しく食べ始めた。フィリピンでは、子供の世界でもやっぱりかかあ殿下なのだ。

一緒に食事をしていた双子がささやいていたが、サイラはKIANのCrush(憧れ)なのだそうだ。昼にサイカで食事を一緒にして午後はキムと結婚式の出し物のデュエットソングを練習していた日本人退職者は、3才でこんなに英語ができるなんてなんともうらやましい限りと話していた。その方は目下英語とタガログ語の特訓中だそうだが、環境さえ整えてやれば、子供はいくらでも言葉を吸収できるのだ。

CIMG1381s-4近所の憧れの5才の美少女(サイラ)を家に招いて食事をするKIAN。この後、一緒にお風呂に入って、さらに一緒に寝ようと誘ったが、自分だけさっさと寝てしまい、少女は家に帰った。KIANの年齢を知らなかったら物議をかもすところだが、朝、目が覚めると、KIANはサイラはどこかと一所懸命探していたそうだ。

 

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