KIANの卒園式と公文の挫折 2016年3月12日 1


KIANはKIDS Schoolという幼稚園に通い始めて、はや2年が経過し、いよいよ卒業だ。そして、3月31日に6回目の誕生日を向かえ、6月からはドンボスコ・スクールに通うことになっている(ちなみにフィリピンでは3月と5月が夏休みで、6月早々新学期がはじまる)。参考ブログ「KIANの波乱の幼稚園生活 2014年9月13日」

最近は幼稚園生活が楽しいと見えて、毎日、午後から姉のキム、ビアンカ、あるいは息子の恵之に送られて喜々として通っている。しかし、周囲が小さな子供ばかりで面白くないと、愚痴をこぼすこともあった。だから、お兄さんたちがたくさんいるドンボスコに通うことを心待ちにしている。ちなみにドンボスコは毎週土曜日、ランチを取っているマカティ・スクエア(リトル東京)の近傍、Walter Martのまん前にあり、場所的にはおなじみだ。また、男子校であり、フィリピンでは有数の名門校でもある。

3月11日(金)おりしも東北大震災の5周年にマカティ大学で卒園式が執り行われた。これから6月早々の始業まで、3ヶ月近い夏休みに突入だ。KIDS Schoolは卒園式や学芸会はマカティ大学の講堂で行うのが通例で、この日も、マカティ市からからタギッグ市を横切って、その向こうにあるマカティ大学まで1時間ほどかけて出かけていった。ママ・ジェーン、パパ・カーネル、アティ・キム、それに私と息子の5人が付き添った。この日は平日のため、キャンパスにはたくさんの学生がたむろしていた。

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100名近い園児たちが日ごろの成果として踊りを披露したが、それ以上に熱心にわが子の動画を取るパパやママたちが目立った。CIMG5240

いよいよ、卒業生のKIANたちの出番だ。さすが年長組みは体格もよく、踊りも様になっている。白いシャツに赤いネクタイがKIANだ。CIMG5242

対面で指導する先生の動きを真似るだけのKIANだったが、この日は、体のこなし方が様になっていて、なかなかの出来だった。CIMG5251

卒業証書を受け取るKIANだが、日本のようにいちいち内容を読み上げることはなく、なにやら丸めて筒になった紙を渡すだけだ。

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卒業生であるKIANには3回の出番があった、Darling Dinosというグループのダンス、卒業生全員での合唱とダンスだ。

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音楽に合わせて踊るのは得意で、1歳のときから周囲を沸かせたものだが、振り付けを覚えるのは苦手で、前回の学芸会でも、いかにもぎこちない動きだったが、今回は振り付けにも自分なりの工夫があってなかなかのものだった。

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この日の服装のテーマは、セブンティーズ、要は1970年代の服装をしてくることになっていた。1970年代といえば、パンタロンにアフロヘアーだ。

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演芸会のあとは、先生たちの記念撮影が延々と続いた。MAY先生はKIANの英語の家庭教師でもあり、特に親しく、はにかみながら写真におさまった。CIMG5263

この後は、マカティの恒例の天々火鍋レストランで家族水入らずの祝賀会、KIANは至極ご満悦だった。 しかし、周囲の皆の愛に育まれ、順調万歩のようなKIANだが、実は公文(塾)で問題がおきている。

小学校入学前の5歳にしてはかなりの足し算ができるようになった矢先(たとえば13+9=22などの繰り上がりも難なくこなす)、ところが、3+1などの基本に戻って練習していたら、ぼろが出たらしい。公文の教室内で、先生がしきりにKIANを責め、KIANが涙を流しているのを目撃した。1時間のところを1時間半かけて授業が終わって出てくるやいなや、先生が苦情を並べ立てた。いわく「KIANは3+1、5+1、2+1.....と順不同に並んでいる問題を1+1、2+1、3+1....と順に解いていって、2、3、4....と答えを順に書くだけで、計算を実行していない。だから、他の問題を隠すと解けなくなる」とまくし立てる。私に抱かれながら、横で聞いていたKIANは泣きじゃくりながら、「僕はドンボスコに行くんだ。試験もパスしたんだ」と必死に自己のプライドを維持しようとしている。私の先生のコメントに対する反応は、「なかなか要領がいい、頭がいいではないか、それに3+1などの計算は彼にとっては容易であって、先生の攻撃にパニックになってしまっただけではないか。」というものだが、先生は教室でKIANが涙を流しているにも関わらず責めたてることをやめず、KIANのプライドをずたずたにしてしまったのだ。

それ以降、KIANは公文に行くことを拒否し、無理やり連れて行っても泣きじゃくって教室に入ろうとしない。KIANにとっては公文はトラウマとなっており、件の先生、そして算数そのものを学ぶことを拒否してしまっているのだ。教室に張ってあった、あの格好いいうたい文句「悪いのは子供ではない。ちょうどの学習。」は一体なんだったのか。参考ブログ「KIANが公文に挑戦 2014年12月20日」

私が直接先生に抗議をすることも考えたが、私が逆に先生のプライドをずたずたにして、泣かしてしまうことは目に見えているので、ママ・ジェーンを通じて先生を交代させるように塾に申し入れた。せっかく、ここまできたのに、ここでKIANを挫折させるわけにはいかない。将来、フィリピン国の指導的立場を担ってもらおうとしているKIANが数字に弱い普通のフィリピン人に育ってしまうなどあってはならないことなのだ。

日本でも、2年前の万引履歴のミスのために、高校進学のための推薦状が書いてもらえない、ということを苦にして、中学生が自殺してしまった。先生あるいは学校の「子供はこうでなければならない」という教条的発想が子供を追い詰めてしまい、挙句の果てに子供の大いなる未来を奪ってしまうということは、古今東西共通のようだ。


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One thought on “KIANの卒園式と公文の挫折 2016年3月12日

  • 仙台クジラ

    公文の是非はわかりませんが、5歳といえば日本ではまだ入学前で多くの児童は算数の手前ではないでしょうか。躓かないように始めた手段が思わぬ結果になったようですが、兄弟姉妹でも算数の得手・不得手はあるようです。
    他の問題を隠すと出来ないということですが、繰り上げができるならば数の性格もそれなりに理解しているのではないでしょうか。最も算数の勉強は足し算・引き算ではなく数字による世界観の基礎にもなりますので、将来を考えればソロバンなどでも計算の正しい方法を理解しておくことも大事ではないでしょうか。
    大学の教養課程で勉強したタイガー計算機はセットしたダイヤル値がハンドルを時計回りに回すと同値が足され、反時計に回すと引かれるアナログな仕組みで、掛け算・割り算の原理やコンピュータの仕組みを理解させてくれる博物館級のシロモノでしたが数学も基礎の算数の積み重ねと感心したものです。
    少々爺バカも入り、KIANの将来も楽しみデスね。