KIANが名門ドンボスコ・スクールに入学 2016年6月10日 3


6月6日、いよいよ、KIANが小学校に入学するときがやってきた。ちょっと前まで赤ちゃんだったのに、それが小学校に入学するというのだから、時の立つのは早いもので、私が歳を取るのも無理ないことだ。

ドンボスコ、正式にはDON BOSCO TECHNICAL INSTITUTE(DON BOSCO Makati)と称し、Saint John Boscoが1954年に開設した、ラサール、サンアガスティンなどと並んでフィリピン有数のカソリック系の名門校だ。ちなみに、日本のラサール、ドンボスコなどと根っこはいっしょだ。幼稚園、小学校、ハイスクール、さらに電気、機械の専門学校も併設し、5000人の生徒を有し、教職員は400人に上るマンモス校でもある。ちなみにドンボスコは男子校で女子はいない、ただしオカマは10~20%程度いるので、注意が必要だそうだ。ちなみに学費は年間89000ペソと20万円強だ。CIMG6331パソンタモ通りに面した入り口を飾る表札

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通学初日、早朝6:45、KIANの雄姿 まさにぴかぴかの一年生だ

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当然のことながらママ・ジェーンとアテ・キムが同行する。パパ・カーネルは次期大統領、ドテルテ・ダバオ市長の表敬訪問でダバオに出張して留守。彼は、かつてダバオ警察署長を務めていたのでドテルテ市長とは面識があるそうだ。

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一クラス約40人は理想的な人数だ。KIANは手前から2番目の列の最後尾

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ルンルンわくわくで先生の話に聞き入るKIAN

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外観からは想像できない広大なサッカー場

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これまた広大な体育館はバスケットコートが4面もある

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偶然にも日ごろお世話になっているBank of Commerceの支店長ケイトさん(右)と遭遇、奇しくも彼女の子供はKIANと同窓生とのこと、他にもPRAの古参、マービンさんの子供も同窓生とのこと

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 うれしそうに名札を掲げるKIAN

ところでフィリピンの小学校では何をどのように教えているのだろうか。朝の7時集合、11時30分下校、朝と中間、最後に20分の休憩・遊び時間があって、合計4時間半の日課だ。一時限は30ないし40分で、毎日6時限をこなす。土日は休みの週五日。毎日、算数、国語、英語、社会、宗教を一時限、それに保険体育・美術・音楽・コンピューター・科学の5科目を交代に週一時限という時間割だ。

以下、KIANに支給された教科書を紹介する。

算数:二桁の足し算や引き算、さらには簡単な分数まで出てきて、これが小学一年生の算数かとびっくり。公文ではようやく二桁(10)と一桁の数字の足し算が始まったばかりというのに、このレベルを果たしてKIANがこなしていけるのか大いに疑問だ。しかも、やっと簡単な英語が読めるようになったKIANが問題の説明を理解できるだろうか。はじめはこの教科書は6年生まで使うのかと思って周囲に聞いたら、一年生だけだというのでまたびっくり。今度6年生に進級するいとこのヤナとアリアに問題をぶつけてみたら、頭を傾げるばかりだった。かれらのコメントはKIANが2年生に進級するころには追い越されてしまうに違いないというものだった。CIMG6354

算数の教科書は難解至極だ

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理科;内容はなかなか面白そうだが、これだけの説明文章をKIANが果たして読みこなせるのか、やはり大いに疑問だ。理科と算数はママ・ジェーンやアティ・キムには荷が重く、私が家庭教師役をやることになった。もともと理数系の私にとってはたやすいことなのだが、それを英語でやるとなるというそう簡単ではない。英語がネイティブなKIANの英語はうますぎて聞き取れないことが多々あり、今後、その差はますます広がっていくことだろうから、こっちがたじたじになることは間違いない。

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理科の教科書、説明文が多すぎてKIANには荷が重そうだ

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英語;ちなみにフィリピンでは英語がオフィシャル言語で、法律、契約、役所の書式、民間の書式などはすべて英語なので、英語がわからないとフィリピンでは暮らしていけない。しかし、普通の話し言葉だけはタガログ語ないし方言であり、人々は英語を読みながらタガログ語/方言で話すという器用な生活をしているのだ。英語の教科書もこれが小学一年生かと、首を傾げたくなる。文章は決してやさしく書いてあるわけではなく、ごく普通の文章で、これをすらすらと読める日本人の大人がどれだけいるだろうかと日本の英語教育がむなしくなってくる。フィリピンの英語教育で感心することは英語の教科書はすべて英語で書かれていること、タガログ語の教科書も当然タガログ語だけ。日本語で英語を教えるなんてことはまさに邪道なのだ。CIMG6350

英語の教科書は日本の高校並み

CIMG6352保健体育/音楽/図工;これらを総合したした教科書で、絵が多いので、これはKIANでもこなせそうだ。

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スポーツ、音楽、芸術、リズム(ダンスのことか?)、健康が内容

CIMG6353社会と職業家庭;これらを総合したような教科書で、国語以外では、これだけがタガログ語で授業が行われる。タガログ語は多少理解するものの、話ことはできないKIANにとって、このタガログ語でびっしり書かれた教科書はどう映るのだろうか。I am a boyなどという生易しいフレーズは出てこない。

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フィリピン科ともいうべき科目、これだけはタガログ語だ  CIMG6357

国語;タガログ語の授業もしっかりあるが、瞬く間にレベルが上がって455ページもある教科書の終わりはかなりの長文がびっしりだ。フィリピン人でありながらタガログ語がしゃべれないKIANは果たしてついていけるのだろうか(もっともほとんどの中流家庭以上の子供は同じ環境にあるのだが)。

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国語としてタガログ語を教える

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宗教;カソリック系学校とあって、キリスト教の授業もあるようで、これだけは譲れないところなのだろう。しかし、この教科書だけは、とてもやさしそうで、小学低学年でもこなせそうだ。

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  キリスト教の科目はやさしそうだCIMG6361

ところで、今のところ、KIANの送り迎えは必須だ。子供達は一斉に下校するので、学校の入り口は大混乱となるが、黄色い服を着たスクールバスの運転手とその助手が乗客の子供達を一人ずつ集めて車に連れて行く。一方、保護者が迎えに来る場合は、生徒を一人ずつ保護者に引き渡す。なかなか人手のかかる作業だが、ことフィリピンでは人手に事欠かないので、親たちは大助かりだ。我が家では早朝(6:45am)の見送りはアテ・キムの役割で、昼前(11:30am)の出迎えは私の役割となっている。さらに火曜と木曜は公文に直行するという強行軍だ

ちなみ朝と昼の登下校時間は学校の前のパソンタモ通りは大渋滞となる。これだけの数の大人たちが生徒を面倒見るので、学校の襲撃事件などとは無縁だろうが、拳銃を持った警備員も生徒たちの面倒に余念がない。私も孫代わりのKIANの送り迎えが、こんなに張り合いがあって家族の一員であることを自覚できる役割であるとは想像出来なかった。

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警備員さんは児童の引渡しの中核的存在で一人一人名前を呼び、保護者に引き継ぐ

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半端でない数のスクールバスがスタンバイしている、午前と午後の部の送迎、一日4往復は早朝から夕方遅くまでフル稼働だ。スクールバスの運営は民間に委託され、良い収入になるようで、新車の高級車(トヨタハイエースなど)が多い

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上記の写真は2枚とも校内だが、表の道路にもスクールバスが列をなしている

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すぐに友達もできた


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3 thoughts on “KIANが名門ドンボスコ・スクールに入学 2016年6月10日

  • やまけん

    少々難しめといっても小1の算数だと思うのですが、
    ママはともかく(大学生の?)お姉さんにも難しいのですか??

    • shiga Post author

      アテ・キムは大変優秀な子(現在休学中ですが、UPクラスの実力者)でパソコンなどは頼りっきりなのですが、ことマス(Mathematics)となると、耳を閉じてしまうのです。

  • イマイ

    ドン・ボスコと言えば、サレジオ学院ですね。
    東大合格者が10名、神奈川県ではナンバー3です。(トップの栄光・聖光もカトリック)
    小学校でいえば(シスターズの)目黒星美学園、カトリック碑文谷教会に隣接。
    「いつかサレジオ教会で」の舞台、結婚式場でも有名ですね。