農場訪問


2ヶ月前の去る7月15日にルソン島ビコール地方に上陸し、マニラ首都圏を横断した台風グレンダ(9号)は、すでに記憶の外になりつつある。しかし、わが農場があるタバコ市は最近になってようやく電気が復旧し、普通の暮らしが戻ってきた。当初から、写真で被害状況を知らせるようにリクエストしていたが、最近、所要でジェーンとカーネルがレガスピ市に赴き、その際、農場に立ち寄って、ようやく、被害状況そして復旧の写真を手に入れることができた。   農場へのアクセスロードも周囲の木々が倒れこんでいる。そして農場の中に入ると道路は寸断され、通過することはできない。   入り口近くのマンゴの木は根こそぎ倒れ、反対側のバナナの木も壊滅状況だ。   百羽も間近いと期待された地鶏のカビアが放牧されている地区は、木々が倒れて足の踏み場もない。また、道路わきのナラの木は、葉を全部落としたものの、倒木は免れた。   ファームハウスに通じる道路は倒木で寸断され、立ち尽くすビアンカ(息子の未来の妻となる予定)。   家の周りの木々も倒木ないし枝を落とし、足の踏み場もない。           10m近くに育って、大量の実を提供してくれていたアボカドの木も倒れ、ベランダの屋根を破壊した。養魚場へ通じる道もやしの葉で寸断状態。 養魚場の脇にあるファーマーハウスは完璧に倒壊した。 台風が去った翌日、早速20人ほどの人夫を入れて復旧作業だ。まずは、倒木を片付ける作業だ。 […]

農場を襲った台風グレンダ(9号、7月15日)の爪あと 2014年9月13日


ホリーウイークも大詰めを向かえ、8日目の土曜日は車で子供たちがマニラに帰り、最終日の日曜は私が飛行機で帰った。KIANとパパ・カーネルそしてママ・ジェーンは翌日月曜にマニラへ帰る予定だった。日曜はエアチケットが高いために月曜にずらしたものだそうだが、土曜は子供たちが発ち、日曜日は私が帰ってしまい、残されたKIANは、夢のような農場の生活が忘れられず大騒ぎになってしまった。           農場に散歩に行くと農夫のダニーがココナッツを収穫していた。養魚場では小魚を捕まえて遊ぶ子供たち。女の子達がマニラに行ってしまい、代わりにやってきた、いとこのタムタムとジェルミーと一緒だ。ジェルミーはKIANと同じ年で好敵手だ この日もマヨンは顔を見せたが、遊び相手が二人の男の子しかいないKIANは、さびしそうだ。 ダシンおじさんのトライシクルで遊ぶKIAN、オスザルはメスザルに毛づくろいをさせてご機嫌の様子          KIANはトライシクルの乗り方は十分に承知しているようだ ママジェーンに抱かれるジェルミーにKIANがやきもちを焼く。私の抱っこをねだるKIANの顔もどこか表情がない いよいよ、農場にお別れの日、皆からのさよならの挨拶が続く 誰もが田舎に帰るホリーウイークは同窓会花盛りとなる。旧友たちとトラックに乗って街を練り歩く姿に必ず遭遇する。   空港でランチの後、私は、飛行機でマニラに向けて飛び立ったのだが、それからKIANの大騒ぎは始まった。農場へ帰ると行って聞かないのだ。そこには誰もいないとママが言って聞かせてもKIANは納得しない。レガスピのカーネルの実家は街中なので、そこにはチキンも豚もいない、庭もないといって行きたがらない。KIANの抗議は翌朝、マニラ行きの飛行機に乗った後も続いたが、家についてたくさんのいとこに迎えられて、ようやくご機嫌が直ったようだ。

ホリーウイークの農場訪問 8日目と最終日 2014年5月16日



ホリーウイーク7日目、4月18日(金)はキリストが処刑された日で、ホリーウイークの佳境、街には帰郷した人々が行列をなし、嗜好をこらした神輿が出る。 パパカーネルの友人が農場を訪ねてきた。養魚場ではアヒルが器用に水中交尾をしていた ママ・ジェーンと縄跳びで遊ぶKIAN、それに久しぶりに四角い口をして泣き叫ぶKIAN この日はマヨンが美しい姿を見せた。カーネルの友人も来ているので、養魚場のテラピアを収穫して振舞った。その大きさにまさに舌を巻くKIAN 料理前のテラピアを見つめるKIAN。庭には、マニラから持ってきたテントを張ったが、すでにこのテントはKIANによって破壊されている テントの前でポーズを取る、キム、ママジェーン、ビアンカ、それにKIAN バーベキューに果敢に挑戦するKIAN、炭火焼のテラピアも食べごろだ。 キムが食べているのは、キャッサバで作ったお餅、とてもおいしい            マヨンをバックに2枚。合成写真みたいだと感心する彼らに、こんな写真を撮るためには、①強制フラッシュにして、②シャッターを半押しして、背景に絞りとピントを合わせ、③ シャッターを半押ししたまま、カメラをを移動して中心に人物をいれて、 ④そしてシャッターを押す、というテクニックをしたり顔に教えてやった 夕方になると、街に人が繰り出す。タバコの中心街は足の踏み場もないほど人があふれるので、近所のバランガイでお茶を濁した。農場のゲートの前には十字架が飾ってあり、KIANも手を合わす   KIANは珍しそうに行列や神輿を眺めている

ホリーウイークの農場訪問 7日目 2014年5月16日


ホリーウイークの農場訪問、6日目(4月17日(木))は祝日で、マニラから帰郷した人々で人口は数倍に膨れあがり、街は人でごった返す。以下、この日の農場のスナップ写真だ。 この日は、マヨンが頭を出していた。右は完成したアンパラヤ(苦瓜)の棚 アンパラヤの苗も順調に育っている。右はオクラの苗。いずれも南国の野菜なのでよく育つ 家庭菜園には、さらにカボチャとスイカの苗が育っている。3ヵ月後には大きな実をつけているはずだが、そのころに農園を訪問する予定はないので、ありつけるかどうかは、定かではない KIANの日課はテラピアのえさやり、右の写真は新しく農場にやってきた子犬を囲む子供たち。しかし、狂犬病の予防注射をやっていないので、速やかに実施するようきつく申し渡した 黒豚の放牧場の境界に石を並べて、黒豚の逃亡を防ぐ作業を行う息子。しかし、数日後早速、一匹の黒豚が隣地に逃げ出してしまい、息子は、ブロック塀を建設することに決めた         広々とした放牧場で草をついばむ黒豚。黒豚は鼻で土を掘り起こして地面を耕してくれるので、その後にカモテ(サツマイモ)などを植えれば、黒豚の食料になり、餌の自給自足が成り立たせることをもくろんでいる 農園の入り口の右一帯は野菜畑となっているが、パイナップルのほか、唐辛子、トマトなどが育っている 名前はわからないが、ちょっと変わった観葉植物とブーゲンビリア          これはサボテンの一種、右は蘭の花だ  息子に飛行機をやってもらってご機嫌のKIANと、私のベッドを占領する子供たち

ホリーウイークの農場訪問 6日目 2014年5月16日



ホリーウイークの農場訪問、4月16日(水)5日目はナガ・シティ(農場から約100km、2時間の道のり)のバシリカ教会を訪問した。 途中私のひざの上に座って窓から顔を出して山の空気を味わうKIAN。峠を越えるとマヨン火山の裾野が見渡せる雄大な景色を一望できる 農場と反対側のマヨンの眺望(もっともどこから見ても山の形は同じだが)。マニラからレガスピ(500km)の国鉄は、現在、ナガまで開通し、この辺は、2006年の台風レミンで鉄橋が破壊されて以来、不通となっている レガスピからマニラに向かう国道はナラの木のトンネルが続く。ホリーウイークの行列が始まっていた バシリカ教会は、この辺ではご利益のある教会として有名で、ジェーンはここで祈った結果、KIANを授かったそうで、毎年お参りを欠かさないそうだ          祭壇の裏に回ると、Our Lady of Penafranciaの本尊(右)に触ることができる 丸い穴から手を入れて 本尊に触れるママ・ジェーンとKIAN。KIANも一丁前にお祈りをしている  いとこのヤナのお祈りを邪魔するKIAN。そして、皆で記念撮影 新しい教会なので、雰囲気に欠けるが、なかなか立派ね教会だ。明日の木曜と金曜は祝日で、教会は人で溢れるそうだ 昼もとっくに回って教会の近くのレストランで食事 ここはカンビン(ヤギ)の料理が名物だ  帰路、ナラの木は、花盛り、一方、マヨンは惜しげなく、その雄姿を見せてくれた  峠の高地は野菜やスイカ、そして果物の栽培が盛ん、大量のスイカを買い求めた […]

ホリーウイークの農場訪問 5日目 2014年5月15日


ホリーウイークの農場訪問、4日目のスナップ写真(2014年4月15日) 今日はママ・ジェーンとキムを伴って農場を散歩した   養鶏場はKIANのお気に入り、ひよこを抱いてうれしそうだ ひよこを抱く母鳥と馬と牛の放牧場を訪問 ファームハウスの前は400坪ほどの家庭菜園があり、オクラとペッチャイ(青梗菜のような野菜)を植えている 南国特有のカラチュチとブーゲンビリアの花も満開だ

ホリーウイークの農場訪問 4日目 2014年5月15日



ホリーウイークの農場訪問、3日目のスナップ写真(2014年4月14日)         熱帯の森林の花蘭、は木々に寄生して花を咲かせる ハンモックは格好の子供たちの遊び場だ 闘鶏の実演にKIANは大喜び この日は、子供たちを連れてジョルビーで食事。大きな店は客でいっぱいだ。マニラでは過剰気味のジョルビーも地方では子供たちの社交場としてにぎわっている チキンとスパゲッティの簡単な食事でも子供たちは大満足だ 雨降りでパジャック(三輪時電車)に乗って、ダシンおじさんの家に向かうKIAN。初体験に緊張気味だ。ダシンおじさんのサリサリは、ノーマおばさんの運営で、なかなか繁盛している ダシンおじさんの家はぬいぐるみがいっぱい、アイスクリームをおばさんに食べさせてもらってご機嫌のKIAN 毎日雨なので持参したテントを家の中で張って遊ぶKIAN。この直後、KIANはテントの上にジャンプしてテントの骨をつぶしてしまった

ホリーウイークの農場訪問 3日目 2014年5月12日


ホリーウイークの農場訪問2日目のスナップ写真だ(2014年4月13日)。          農場の入り口の左に地鶏の飼育場がある。そこでえさをやるのが日課のKIAN 昨日、買い求めたメス豚もすでに放牧場になれて、合計5頭の黒豚が元気に過ごしている。ボスはやはり、昨年、買ったオスの黒豚で、餌場をいつも独り占めしている。右手前のメスの子豚はお腹が膨らんでいて、どうも妊娠しているらしい。豚の赤ちゃんの誕生も間近い          ファームハウスの周りもみずみずしい。大型のシダの芽や、蘭の花がきれいに咲いている 可憐に咲いている白い花、そしてアボガドの実もついている 前回の訪問の時はランカの大きな実がたくさんあったが、今は小さめの実しかなっていない。サルの夫婦はいつも寄り添っているが、えさをやるとオス(右)がメスのえさを奪い、やさしさのかけらもない 風邪を引いて具合の悪いKIAN、ちょっと具合が良くなると早速おどけてみせる 養魚場はアヒルの遊び場でもある。テラピアにえさをやると競ってぱくついている。3つある池の一番上流は鯉の池だ40cmぐらいに育った3色の錦鯉が悠々と泳いでいる          KIANも母豚に大分慣れてきたようだ。カンコンをぱくつく豚に一人で近づくことができるようになった 豚小屋を出ると雨模様になっており、早速雨に打たれながらポーズをとるKIANとキム カメラの前でおかしなポーズを取ることをWacky(ワッキー)と呼ぶ。ワッキーを競い合う二人   […]

ホリーウイークの農場訪問、二日目 2014年5月11日



ホリーウイーク(4月14日~20日)を利用して丸々一週間をタバコの農場で過ごした。まずは初日のスナップだ(2014年4月12日)。 4月12日(土)農場滞在初日、正月以来の農場訪問に胸を躍らせるKIAN 息子とタバコにビールを買出しに行くビアンカ。KIANの安全のためにビンビールが禁止されているが、近所のサリサリでは缶ビールは売っていないので、タバコ市街までいかなけらばいけない。 早速、前の日に車で、一足先にやってきている姉のキムと農場散策。養魚場で魚にえさをやるKIAN。ひよこもたくさん生まれている。 母豚に恐れをなすKIAN。カラバオの子供も大分風格が出ている。 ファームハウスの近くでは闘鶏を飼っている。マヨン火山は雲に覆われているが頂上がかすかにうかがえる。 黒豚の放牧場の前にしつらえたハンモックは、息子の休憩用だが、KIANは見逃さない。正月に買った3匹の子豚も大分育っている。 家畜にえさをやるのが大好きなKIANは黒豚も見逃さない。ちなみに黒豚のえさは米ぬかだ。 昨年買った地鶏が相変わらず20羽程度で一向に増えない。そこで激を飛ばしたところ、20羽程度の雛がかえっており、有精卵もたくさんあって、抱卵を待っている。。   雛を大事そうに抱えるKIAN。養豚場の近くに一つホメロがなっていた。 キムとKIANがハンモックをゆらして遊んでいる。 夕方になるとマヨンが顔を見せていた。       昨年つがいで飼った黒豚のメスがのどに釘を引っ掛けて死んでしまったために、この日、黒豚のメスを8000ペソで買い求めた。養豚場にはなすと、早速、オスが寄ってきて、挨拶代わりの交尾。さすが畜生のやることは早い。これで、黒豚の赤ちゃんの誕生が期待できる。

ホリーウイークの農場訪問、初日 2014年5月11日


ジェーンの結婚式が師走も押し迫った12月30日だったために、恒例の農場の訪問は1月2日の正月明けとなった。昨年のホリーウイーク以来、8ヶ月ぶりの訪問だっただけにKIANの空港でのはしゃぎようは尋常ではなかった。今回はカーネルも一緒だ。一方、私の息子、KIM、ヤヤ、双子などは、500km、12時間の道のりをいち早く、車で向かった。             レガスピ空港に降り立つと、マヨン火山を辛うじて雲の谷間に垣間見ることができた。しかし、この後、滞在中、マヨン火山を拝むことはできなかった。 農場は、相変わらず、みずみずしい緑を見せてくれたが、入り口の右の地域はバナナの木が茂っていて、次回の訪問では、毎日バナナを楽しめそうだ。 マヨンは、滞在中、雲に隠れたままだった。右の写真はカカオ(チョコレートの原料)の実で、幹に直接なっているのが特徴だ。 フィリピンではダバオ名産の柑橘系のホメロが有名だが、4-5年前に植えた木がついに実をつけていた。同時にドリアンの木も植えたのだが、こちらは一向に成長せず、どこかへいなくなってしまった。 やしの木の芽を見た人はあまりいないと思うが、農場の片隅で苗木を育てていた。右の写真は世界一大きな果物ジャックフルーツ(ランカ)で、そろそろ食べごろだ。                マヨン火山に生息している大型のシダの木を庭に植えているが、巨大なゼンマイのような芽を出している。右は、家の近くで見つけた大型の蜘蛛。 農場は野鳥がやってきて、いながらにしてバードウオッチングを楽しむことができる。右の写真はテラピアノ養魚池に住むアヒルの雛だ。 今回の訪問ではアヒルの小屋ができていた。また、黒豚の放牧場ができていて、赤ちゃん3匹を育てていた。数年後には、これが数十匹になることを期待している。 闘鶏が十数匹育てられているが、あいかわらず勇壮な姿を誇示している。右の写真はカビア(大型の地鶏)にえさをやるKIAN。この地鶏は300羽になるまで食べてはいけないというお触れが息子から発せられている。 スーパーではいとこのジェルミーをカートに乗せて練り歩くKIAN。いつもならば、カートに乗る側だが、今日は3ヶ月小さいいとこを乗せてお兄さん振りを発揮している。右の写真はタバコ市に新たに、お目見えしたバスターミナルだ。       バスターミナルではカーネルに抱かれながら、私に抱っこをせがむKIAN。カーネルがやきもちを焼くのではないかと、ちょっと気が引けるところだ。右の写真はレガスピ空港までの足のバンの窓に張られていたラジオ局のポスター、冷房中につきおなら禁止と書かれているが、ちょっとしたジョークだろう。 私は、1月5日(日)に客と会うためにマニラに戻ったが、KIANと両親は6日(月)に戻る予定だった。しかし、エンジントラブルで7日(火)になってしまった。KIANは父親のカーネルの実家(レガスピ市)に2日間泊まったが、「I don’t […]

農場訪問2014年正月 2014年1月23日