KIANの幼稚園体験入学 2014年2月18日


最近、とみに保育園をサボりがちなKIANだが、原因はたった7-8人の児童が、毎日毎日ABCを練習するだけで、飽き飽きするというのが本人の言い分だ。3月には4歳になって、いよいよ幼稚園入学の時期を迎えるKIANにとっては由々しき問題だ。そこで、もっと本格的な幼稚園を探すことになったのだが、ママ・ジェーンが目をつけたのがKID IN DAY SCHOOLという、家から歩いて10分位のところにある私立幼稚園だ。入学は夏休み明けの6月になるが、いまから入学願書を出さないと入学できないらしい。この日私は、KIANの体験入学に付き添ったが、私の意見で入学するかどうかを決定するということなので、責任重大だ。

CIMG2035-small 外見は普通の住宅で、大型の戸建ての住宅を改造して幼稚園としている。我が家のあるSan Antonio Villageは、ビニャイ副大統領も住んでいる、そこそこの高級住宅街だから、中間層以上の子弟が通う幼稚園もたくさんあるようだ。幼稚園は、午前と午後のクラスに分かれていて、それぞれ50人、合計100人の幼児が学んでいるそうだが、フィリピンの古い住宅はとてつもなく大きいからこんなことが可能なのだ。

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子供たちは3歳から5歳児程度だが、特に学年で分けるているようでもなく、皆が一緒に遊んでおり、まさに保育所のような雰囲気だ。KIANも、ここが気に入ったようで、早速手をつないで他の園児と遊んでいた。

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しかし、遊んでばかりいるわけでもなさそうで、2-3人の園児に一人の先生がついて勉強やお絵描きをしている。皆がまとまって一斉に同じことをするのではなくて、ほとんどマンツーマンで教えているようだ。先生は10人くらいいるので、50人の園児を相手に、それぞれの年齢と到達度を考慮しながら、家庭教師的にものを教えている様子だ。これなら一律に勉強を強いるのではなくて、園児の個性にあった指導ができそうだ。

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幼稚園のクラスは、4段階で、2-3歳のToddler(幼児)、3-4歳のNursery(保育)、4-5歳のKinder1(年少)、5-6歳のKinder2(年長)に分かれている。KIANは6月には4歳と2ヶ月なので年少組みにはいるが、午前の部は満員なので午後の部に毎日2時間通うことになる。学期は年間2学期で、1学期が、6月から10月まで、2学期が10月から3月、4月と5月は夏休みだが、サマースクール(2週間)が3回行われるから、それに出席すると3学期制ともいえる。ちなみに、最近の法改正で、この幼稚園2年間は義務教育となった。

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学費は、年間64000ペソ(サマースクールを除く)、月払いにすると7000ペソ/月(4月と5月を除く10ヶ月)で、フィリピン人にとって決して安いものではない。貧困層はこのお金で一家の生計を賄っていけるくらいの金額だ。しかし、教育は子供の将来を決める大事な投資だから、子供を劣悪な環境の公立校(無料)に入れる中間層以上の家庭はない。そこで、月々7000ペソの投資ならば、なんとかやっていけるだろうと、KIANを入学させることを決断した。

また、私立の幼稚園や小学校では子供たちは授業以外でもすべて英語で会話することが義務付けられており、たとえ小学生でも流暢に英語を操る国際人に育つのだ。もし、外国人が幼稚園くらいから子供をフィリピンで育てるとしたら、あえてインターナショナル・スクールに入学させる必要もない。昨年から、小学校から高校まで2年延長されて12年となり、国際標準になったので、外国の大学に行くのにも支障はないし、それに学費は概ね半額だ。

 

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