6年半ぶりにタクシー料金が値上げ 2011年1月30日



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じわじわと値を上げてきたガソリンがここに来て、ついに50ペソの大台に乗った。2008年の後半、投機マネーによる原油価格の高騰以来の高値だ。そのためか、最近タクシーに乗ると2回に一回くらいは割り増しを要求される。メーターどおりまともに料金を受け取っていたのでは、一銭の実入りにもならないといったところだろう。

そんな状況で、6年半ぶりにタクシー料金の値上げが発表された。1月末から順次メーターを調整して行って、全国35千台のタクシーのメーター調整は5月までかかるそうだ。メーターが調整されていないタクシーは旧料金を支払えばよいそうだが、そうもいかないだろう。

値上げ幅は、初乗り(500m)が30ペソから40ペソに、追加料金(250m毎)が2.5ペソから3.5ペソにだ。ちなみにジープニーの初乗り料金は7ペソから8ペソになる。その場合、タクシーの収支はどうなるのだろう。200811月のブログで行なった試算に基づいて再度計算してみた。なお、LPG車も大分走っているので、すべてのデータが共通として比較表に加えてみた。

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仮定条件

・一日の走行距離の平均:250km

・平均乗客数:35

・バウンダリー(車の使用料):1050ペソ(16時間)

・初乗り料金(500m):30ペソ、値上げ後40ペソ、500m以降 2.5ペソ、値上げ後3.5ペソ/250m

・燃費:7.5km/L

ガソリン代が40ペソと50ペソ、それにLPG(30ペソ)の場合の収支比較だ。

ガソリン代         40ペソ     50ペソ   LPG30.5ペソ

(1)経費

ガソリン代(33L)     1320ペソ      1650ペソ    1000ペソ

バウンダリー        1050         1050      1050

経費の合計          2370       2700      2050

(2)値上げ前の収入 

初乗り料金(30×35)    1050        1050      1050

追加料金(6.0km/客)    2100        2100       2100    

収入の合計        3150       3150       3150

運転手の手取り/     780ペソ        450ペソ      1100ペソ 

(3)値上げ後の収入

 

初乗り料金(4035)    1400       1400       1400

追加料金(6.0km/客)      2940       2940       2940 

収入の合計        4340       4340       4340

運転手の手取り/       1970ペソ      1640ペソ     2290ペソ

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ガソリン代が50ペソに上がって現状の料金では、ガソリン車では良くてせいぜい450ペソ/日の収入で、土曜や日曜のアイドルタイム、それに食事代などの経費も考えるとも考えると、とてもやっていけないことがわかる。また、LPG車は悠々だがその分、バウンダリーが高いのではと推察される。
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そもそも、車の値段は日本より高く、ガソリンも現行で、約100円と日本とそれほどの差はない。それに比べて、料金が初乗り30ペソ(60円)というのはいかにも安すぎる。だから、タクシー運転手のマナーが悪い、いつもぼる、といっても責められない面があった。今回も、たったの10ペソのアップとは言え、運転手の収入は倍増するから、規定料金を守ってマナーの改善に努めてほしいものだ。ちなみに、今まで50ペソ程度で行けたところが80ペソ程度になるが、我々にとっては気持ちよく乗れたほうがよっぽどうれしい。

 しかしながら、空港タクシー(イエロータクシー)はすでに初乗り70ペソで普通のタクシーの倍以上取りながら、あのマナーの悪さは許せない。日本から来た退職者ほとんどがぼられるといっても過言ではない。多分、料金の高い分は車のオーナーが取り上げてしまい、運転手に過酷なバウンダリーを課しているのではないかと思うが、鉄道やバスという手段がなくタクシーが唯一海外からの客を出迎える手段なのだから、空港として是非善処して欲しいものだ。タクシーに限ったことではないが、フィリピンという国の第一印象を台無しにしているのがこれら空港関係者なのだから、大統領自らが音頭をとって改善に取り組んで欲しいものだ。CIMG8443s-1

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