洪水のチャイナタウン・キアポ探検 2009年8月24日


  この日朝方、強い雨が降ったために、マニラの道路はいたるところで冠水した。チャイナタウンにむかう途中にあるイントラムロス、あるいはリザール・パーク周辺の道路は川のようになってしまった。我々4人を乗せた勇気あるタクシー・ドライバーはこの水をものともせず、目的地に向ってひた走った。途中で若干の床上浸水もあったが、なんとかチャイナタウンにたどりつくことができた。

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  チャイナタウンは正式にはビノンド地区を中心とし、ブラック・ナザレで有名なキアポ、フィリピンの問屋街デビソリアなどを含む地域一体を指している。要は中国人が多く住み、商業の中心として機能してきた地域だ。

 ビノンド地区の象徴はビノンド教会だ。ここを出発点として教会の左手裏へ回る道がチャイナタウンを横断するオンピン通りだ。チャイニーズ・ニュー・イアーでは獅子が舞い、爆竹が鳴り響いた通りで、漢方薬を売る店や中国の飾り物を売る店が並ぶ。オンピン通りの終点はサンタクルス教会だ。その辺は金ショップが建ち並び、中国人あるいは華僑は世界共通の通貨、金を財として好むことをうかがわせる。

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 サンタ・クルス教会の裏手に回るとLRT1(高架鉄道)のカリエド駅がある。そこから、キアポ教会へむかうカリエド通りが見ものだ。果物、野菜、雑貨、洋品などを売る屋台が軒を連ねる。この日は雨で水が出ているため、残念ながら道路にはほとんど屋台が出ていなかった。

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 キアポ教会はブラック・ナザレと呼ばれる黒いキリスト像を祭り、庶民の信仰を集めている。1月9日のフィエスタには100万人の熱心な信者が集まり、パレードするブラックナザレのご神体に触れ、ご利益に預かろうとする人々が殺到する。この日は同行したマッサージ嬢にモデルとなってもらった。

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  キアポ教会の至近距離にパレンケ(マーケット)がる。ごく普通のウエット・マーケットだがその名がキンタ・マーケットとといい、以前にもどこかで紹介したことがあるが、昭和60年ごろはやった名曲「金太の大冒険」に出てきそうな名前だ(「金太負けるな、金太負けるな、キンタマ蹴るな」ではじまる駄洒落の歌だ)。

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 キアポ教会から歩いてほんの5分ほどのところなのだが水が出ていて歩けない。しかしその辺のところは心得ていて、パジャック(サイドカー付自転車)に載ってたどりつくことができた。料金は20ペソでかなり高い。泥水の中では子供が遊んでいた。

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  オンピン通りに戻って、川沿い(と言ってもどぶ川だが)の屋台風の中華レストランで食事を取った。テレビでも紹介された穴場なのだが、4人で6皿、飲み物も取って、全部で690ペソ、1400円という値段に同行した日本人はびっくりしていた。それでいてとてもおいしくて料もたっぷりなのだ。一方、喧騒の街、チャイナタウンでも高層化の波が押し寄せている。

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