中国人大規模売春店を摘発 2019年10月13日、12月20日追記 1


12月20日追記 師走も押し迫る20日、件の大規模売春店の前を通ると、入り口の張り紙に変化があった。曰く「UNDER NEW MANAGEMENT」となっている。すなわち、「新しいオーナーのもと」とあるのだが、当局との話がめでたくついて、「新装開店」の運びとなったということだ。まさに予測どおりだった。

Under New Management とはよく言ったもので

10月3日、マニラ新聞に興味深いニュースが掲載された。「中国人大規模売春店を摘発、14人逮捕、女性95人保護」そして記事は「国家捜査局(NBI)は9月30日夜、首都圏マカティ市サンアントニオで中国人売春店として営業していた「スカイ・トップ・インターナショナル・クラブ」を摘発、人身売買とオンライン売春斡旋の疑いで店を運営していた中国人ら14人を逮捕、中国人女性91人とフィリピン女性4人の計95人を保護した。」と続く。

これが何故興味深いかというと、この店は、私のPRAへの通勤路の途中にあり、ここ一年ほど前から、通り過ぎるたびに、一体なんだろうと、いたく興味を引かれていたのだ。見るからに高級ナイトクラブ風なのだが、なんとも堂々たる売春宿だったのだ。フィリピンでは上は、ナイトクラブからはじまって、スパ、置屋、そして下はビアハウスまで、売春を行なうところには事欠かない。何故、よりによってわざわざこんなものを作って中国人女性を大量に送り込む必要があるのか、首を傾げたくなる。まさにフィリピン人の職を奪うと非難されても仕方がない。ちなみにお値段は15,000~29,000ペソだそうでフィリピン価格の3倍だ。

 なんともはや仰々しいつくりで目立ちすぎる。この手のビジネスはもっとひっそりやるべきもののだと思うのだが。

さらに、10月10日のマニラ新聞には「マカティのホテルで売春摘発、中国人女性35人を保護、首都圏マカティ市ポブラシオンのホテル「マックスホテル」7日深夜、中国人女性に売春させていた中国人の男二人が違法な就労斡旋などの容疑で逮捕され、客の中国人男性20人も買春容疑で逮捕された。中国人女性35人は被害者として保護された。」ここで注目されるのは中国人女性については保護で客の中国人男性は逮捕というくだりだ。フィリピン人はなんとも女性には優しいのだ。

入り口に貼られた張り紙には閉鎖命令と書かれている。かつてミスユニバースに貼られた掲示板には永久閉鎖と書かれていたが、それは未成年に売春をさせていたためだ。

実をいうとこんな話は、フィリピンでは、日常茶飯事、いたちごっこのように行なわれており、こんな話をマニラ新聞が取り上げることは一切ない。当局のお達しで摘発、閉鎖、再開、そしてまた摘発、閉鎖、そして再開を繰り返しているのだ。これはきっと当局への上納金が滞って見せしめに摘発されたに違いない。大分前に、とあるナイトクラブで、馴染みの子が「あの人はNBI(国家捜査局)のトップよ」とささやいてくれたことがあるが、普段は仲良くやっているのだ。今回も当局と話がついてめでたく再開ということになるに違いない。参考ブログ「また一つマニラ名物の灯が消えた(その5)2011年6月23日」 「また一つマニラ名物の灯が消えた(その6) 2013年8月5日」

因みに件の売春宿は中国人専用で、我々には足を踏み入れることさえできない別世界で、中国マネーを目の当たりに見る思いだ。 噂では、当局の幹部が件の売春宿を訪ねたら、入り口でとがめられて中に入れてもらえなかったので、腹いせに摘発したという噂もある。さらに、このニュースがあった夜、コンドミニアムの中を血糖値調整のために歩いていたら、おっと振り返りたくなるような妙齢の中国人美女が厚化粧で出勤していくのを見かけた。きっと、どこぞの中国人用ナイトクラブで働いているに違いない。

わがコンドから歩いて5分ほどのところに完成間近の巨大コンドミニアム。ここもあらかた中国人によって占拠されるのだろう。手前はママ・ジェーンが結婚式をあげた由緒ある教会

10月8日の記事は「POGO最大手が事業再開、国税庁に13億ペソ支払合意」そして記事は「税金の未納を理由に国税庁により閉鎖されたオンライ賭博運営のオフショアゲーム会社(POGO)グレート・エンパイア・ゲーミング・アンド・アミューズメントが国税庁に約13億ペソを支払うことで6日までに合意し、事業の再開が決まった。同社は従業員8000人以上を抱える国内POGO最大手。因みにPOGOに従事する中国人は10万人おり、月々20億ペソの税収が見込まれるが、徴税漏れの会社はPOGO全体の約50%、約100社にあると見ている。」

近所でも、朝夕の退出勤時には中国人の行列をよく見かけるが、先日ひさしぶりに訪問したマニラ郊外のラスピナスにある大型コンドミニアム「オハナ」でもこの行列に出くわした。ここには1700人の中国人が滞在しているという。

この大量の中国人の出稼ぎの中心業務はオンライカジノと建設工事だが、それを指揮する幹部社員も大勢いるはずだ。されに中国料理店も大量に出店していて、この一大プロジェクトをビジネスチャンスとして捉える中国人も多い。その一つが、少女像で話題の従軍慰安婦ならず、従軍中国人売春婦というわけだ。この手の現象は今も昔も変らないようだ。

パサイロード沿いに建ち並ぶ高層コンドミニアム群、このほとんどがここ5年くらいの間に完成したコンドミニアムだ

一時、下火になっていたコンドミニアムブームが、再び火がついたような気がする。一時なりを潜めていた、新築コンドミニアムの工事も着々と進んでいる。場合によっては物件不足が生じているくらいだ。10年ほど前におこったブームは日本人やOFW(海外出稼ぎフィリピン人)の投資だった。それらの物件が完成し始めた数年前は、転売するに転売できず、そのまま抱え込んで賃貸に回すことになり、大量の物件が賃貸市場に流れ込んで、賃貸料相場が下落した。それでも借り手を探すのは大変だった。

このブームの火付け役は中国人の旺盛な投資意欲と近い将来40万人にも増加するという見込まれる出稼ぎ中国人の住まいの需要だ。物件を抱え込んで頭を痛めていた日本人には朗報で、中国人が中古物件も買いあさっているようだ。しかし、中国人の素行にはフィリピン人もマユを潜めるほどで、決して評判は良くないが、現金をぽんとテーブルに置かれて交渉されると首を縦に振るしかないようだ。

我が家のあるPrime City Condoは1990年代の建築で、大型タウンハウス (100m2~200m2)がコンドミニアムとして登記されている。そのため外国人でも買えることから格安物件として中国人投資家の注目の的となっているようだ。ここにあるタウンハウスの半分くらいが売却の対象となっているようで、空き家が目立つ。 中国マネーが中古物件にまで触手を伸ばし、フィリピン人がチャンスとばかりに目を輝かしているのだ。

空きユニットが目立つ、4階建ての大型タウンハウス(延べ床面積は200m2以上)。駐車場代わりに使われているだけで、人が住んでいる気配はなく、すでに売却され改装工事を待っているようだ。いずれここで一戸当たり20~30人の中国人が暮らすに違いない。

そこに目をつけたのがママ・ジェーンで、今住んでいるタウンハウス(約200m2)を1800万ペソで売り払って、近所に300m2程度の土地を1000万ペソで買って、一階は商店にして2階を住居とする家を作って引っ越そうと目論んでいる。たったの400万ペソで買ったタウンハウスが10年足らずで4倍以上の値がついているというチャンスを逃すまいという策略だ。しかし、近所の空き地が1000万ペソどころではなくて、3000万ペソと聞いて、冷水をかけられてしまった。こうなったらタガイタイあたりの豪邸を1000万ペソで買って、キアンがハイスクールを卒業して、私が引退するまで 小さめのコンドミニアムを借りてマカティですごすという算段をしている。カーネル自身はパサイ警察で寝泊りしているのだが、いずれカーネルも退役して保養地タガイタイで悠々自適の生活というわけだ

フィリピンでは、1990年代、日本人が幅を利かせていた気がするが、2000年代は韓国人が大きな顔をしていた、そして現在は、中国人が圧倒している。まさにこれが時代の変遷なのだろう。フィリピン人はそんな来客をいかに自己の利益につなげるか必死に模索しているようだ。


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One thought on “中国人大規模売春店を摘発 2019年10月13日、12月20日追記

  • 志賀 安之

    何時も興味のある記事を掲載して頂き、有難う御座います。
    フイリピンの現状を適確に、反映した記事に、今、現在の自分の立ち位置を再確認する
    バロメータとして、貴重なニュース源として、利用させて頂いています。
    何時までも元気で、現役を謳歌して下さい。