フィリピン人妻の浮気の顛末 2009年9月27日


  ちょっと古い話になるが、8月末、大統領顧問代行(国家安全保障担当)を務めるチャベット・シンソン前南イロコス州知事(68)が暴行を働いたとして内縁の妻(チェ、35)に告訴された。シンソンは17年間、関係を続けてきた内縁の妻の不倫現場を発見し、妻とその浮気相手の男に暴行を加えたものだ。シンソンは本妻とはすでに別れているが、フリピンの法律では裁判所の判決がなければ離婚(アナルメント)できないので、内縁関係のままとなっている。

CIMG1080s-4  当のシンソンは、フィリピンの刑法では「妻や夫の不倫現場に遭遇して、逆上し暴力を働いたとしても罪にはならない」という規定を盾に無罪を主張している。チェは18歳の学生時代にシンソンに出会って以来長い関係を続けているが、元々尻軽女だったらしい。一方のシンソンも女出入りが激しく、妻にとってみれば浮気はお互い様とも言えるものなのだ。写真左下がシンソン、右は浮気相手の若手男優。

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  しかしフィリピンでは、妻やガールフレンドの浮気は反道徳とされ、彼女らは世間の非難を浴びる。妻に浮気された男は「頭に糞を載せている」称され、恥ずかしくて世間に顔向けができない。一方、男の浮気は性(サガ)あるいは甲斐性として容認される。もちろん妻からはとことん絞られるが、結局は元の鞘におさまる。シンソンはエストラーダ元大統領の不正を暴き、失脚に追い込んだことでも有名な強気の政治家だが、この事件で世間の笑いものになってしまったのだ。一方、妻のチェは、はしたない恥知らずの女として世間に侮蔑の目で見られている。フィリピンでは未だに姦通罪という罪が存在するが、これは女性の不倫にのみ適用されているようだ。写真左下は熱弁をふるう女性擁護団体の闘志、右はシンソンを責める不倫相手の男性の父(弁護士)。

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   一般的に、夫あるいはボーイフレンドが浮気した場合、妻は浮気相手の女を探し出し、夫に手を出すなと談判する。場合によっては取っ組み合いのけんかになることもある。夫はそれを見ていて、喧嘩に勝った女のほうについていく。一方、妻あるいはガールフレンドが浮気した場合、夫は逆上して妻に暴行を加えることも少なくない。すなわち、不倫をして責められるのは常に女なのだ。不倫の責任は常に男にあるとされる日本とは逆のようだ。「これは不公平ではないか」と、相棒のフィリピーナに聞いてみたところ、「男はいつもちゃらんぽらんで女のけつをおっかけるものなのだ。だから理性のある女が自分あるいは相手をコントロールしなければならない。だから不倫があった時は常に女に責任があるのだ」と話していた。すなわち、浮気の責任は常に男にあるとみなされる日本とは逆に、フィリピンでは女に責任があるのだ。

  一方、フィリピンでは熟年男性と若い女性のカップルは極普通のことで世間的に容認されている。60歳前後の日本人男性と20代のフィリピン女性のカップルは当たり前だ。しかし熟年女性と若い男性のカップルは反道徳とされ、世間から白い目で見られる。男が、女性の金を目当てに近づいていると見られるのだ。フィリピンでは熟年女性が、一回りあるいは二回りも下の男性と付き合うというのはありえないことなのだ。これはオスは生殖能力がある限り、子供を生むことのできる若いメスを追い掛け回すが、生殖能力を失った年老いたメスを若いオスが相手にすることはありえない、という動物界の常識にかなったものだ。生殖能力のないメスに近づくオスが他になにか目的があるに違いない、というのはきわめて自然の摂理にかなった観察だと思う。

 日本人男性としては、フィリピンには独身の若い女性がいくらでもいるので、間違っても人妻に手を出したり、一~二回りも年上の女性に手を出したりしないよう、気をつけてほしい。

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