キアンのオンライン授業とクッキーのオンライン家庭教師が始まった2020年7月26日


7月16日政府通達で「長期ビザ保有者のフィリピン入国を許可する」というニュースが流れ、多くのメディア、ユーチューブ等がこぞってとりあげた。私もローカル新聞の報道を目にして「遂にやった」と思ったが、正式な通達を目にするまで、ニュースを広げることを控えていた。そして通達を手して良く見ると「長期ビザとは移民ビザの13ビザ」と記載されていた。13ビザとはクオータビザや13a婚姻ビザをさすもので、9gワーキングビザ、SRRVなどの一般的な長期ビザを含まず、ごく限定されたビザをさす。そもそもこれらを長期ビザといっぱひとからげに呼ぶことは間違いであり、通達を読んだ人々が全ての長期ビザと解釈することは容易に想像できる。メディアやユーチューブの発行者もそう思ったに違いない。

ママ・ジェーンが子供達にツイスト・バイクを買ってきた。たしかに運動不足のキアンとクッキーには最適だ。ハンドルをひねると前に進むという優れもので、問題はキアンとクッキーが取り合って大騒ぎになること。わざわざ、私がいる部屋や事務所に二人でやってきてバイクの取り合いにクッキーの叫び声が部屋中とどろく始末で、結論として、私の負担でもう一台買う羽目になってしまった。

その後、大使館からも報道されたが通達を翻訳しただけで、具体的にどのビザが含まれているのか、解説がない。その他の雑誌の記事を見ても大使館の情報の再掲載に留まる。要は一般の人がわかるように解説してあるのは、私のホームページ以外にみあたらないのだ。さらに入国に当たっては隔離施設とPCR検査の予約を独力で行なうこととあり、一体どうしたらいいのやら一般人には皆目見当がつかない。そのため、通達の真意を確かめるために多くの人から質問が私にもあったが、旅行社やフィリピン大使館はこの通達の要求にどうしたら良いのか説明するためにてんやわんやで、混乱のまま8月1日を迎えるのではないだろうか。

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農場で遊ぶためにキアンにドローンを買ってやった。たったの1700ペソで自宅に配達してくれて、しっかりと飛んでくれたのでびっくりした。しかもカメラ付で手元のスマホで空からの眺めを味わえるというすぐれものだ。上位機種は5000ペソ、26000ペソときりが無いようだが、それなり性能を誇るそうだ。

先日、歯医者に行くために久しぶりに外出したが、それから数日して、倦怠感に襲われ、半日も机に向うとげんなりしてしまった。しかし、熱は36度台の微熱程度で咳も全くない。ひょっとしてコロナとも思ったが、その後も熱も咳もなくてコロナと迷っているうちに、一週間程度で倦怠感がなくなった。ひょっとすると、これは無症状のコロナで、あっという間に直ってしまったのかという気もしている。そうであるとするとこれで抗体を獲得してもはやコロナに罹患しない天然のワクチン接種ということになったのかもしれない。こんな形で、抗体獲得者が増えて、コロナが自然消滅するのが理想的と淡い期待をいだきたくもなる。

キアンがピアノの練習をしていると、興味深げによってきて、鍵盤をバンバンと叩くココ。

キアンの大好きなキッザニアが閉鎖されるというニュースが流れたが、果たしてドリームプレイはどうなるのだろう。このままコロナ封鎖がさまざまなレベルで継続すると、経済・社会活動が停止して、世の中真っ暗になって、まさに「End of the World」がやってきて、コロナ怖さに為政者が国を滅ぼしてしまうという結果になるかもしれない。ブラジルの大統領がコロナなんぞはインフルエンザのようなものだと言ったそうだが、もしかしてそれが正解かもしれない。日本の為政者も緊急事態宣言の発令を躊躇しているがそんなジレンマがあるのだろう。

3人の子供とヤヤが部屋にやって来ておおにぎわいすることが日常になって来ているが、どうも私の部屋がエアコンがきいてテレビも見れて、しかもうるさがたがいなくて居心地がいいらしい。

ところで、キアンのオンライン授業がやっとはじまった。ドテルテ大統領の話によると、ワクチンが出来るまで、対面授業は来年あたりになるだろうということなので、あと半年も自宅待機では学業への影響は計り知れない。学校としても授業料を取ることが出来ず、私立校は倒産の憂き目にあってしまうから、先生方もいつまでものんびりしているわけにはいかない。そのためキアンは朝の7時から11時半までラップトップにかじりついており、やっとニューノーマルの体制になったわけだ。

オンライン授業をはじめたキアン。先生や友達にあえてハッピーだと喜んでいる。先生の呼びかけがあると、大声で答えたり、家では見れないキアンを観察することができる。

一方、クッキーも3歳と9ヶ月、本来ならば幼稚園に通っているところだ。そのため、ここ2ヶ月間、私にお鉢が回ってきて、ABCマウスというオンライン教材で、毎日レッスンをしている。しかし、お絵合わせ(ジグソーパズル)やお絵書きに歌など、遊び相手で退屈で仕方がない。しかもクッキーは強情で自分の思い通りに行かないと私からマウスをとりあげて勝手にクリックして、気に入ったところでブレーキしていつまでも遊んでいるので、私の手におえない。しかも私のパソコンを占領しているので、机の前でぼんやりしているしかない。

キアンが幼稚園の3年間、英語の特訓を受けたメイ先生。この体躯だからなかなか迫力のある授業をしてくれて、きっとじゃじゃ馬クッキーを飼いならしてくれるだろう。

そこでママ・ジェーンが白羽の矢を立てたのがメイ先生だ。キアンの通っていた幼稚園の先生でキアンの家庭教師でもあり、キアンの英語の恩師といえる存在だ。しかし、メイ先生は現在スペイン在住で、本来ならばありえない話だが、クッキーのレッスンをオンラインで引き受けることになった。まさにニューノーマルで地球の裏側のスペインからレッスンを受けるということが現実になっていているのだ。

久しぶりにメイ先生に会って、うれしそうなキアン、そしてクッキーもとりあえずおしとやかにしている。

コロナ封鎖前、キアンの家庭教師をしていたドンボスコの先生ラニョラ女史にクッキーも一緒に面倒を見てもらうべくレッスンを開始したのだが、数回にしてクッキーのヤンチャぶりにギブアップした経緯がある。メイ先生は幼児教育のベテランなのでやり遂げるに違いないと期待しているのだが、ちなみにママ・ジェーンは、はなからギブアップしている。

オンライレッスンに使用するパソコンは全くキアンまかせだが、SKYPEの設定でひと悶着があった。SKYPEはすでにパソコンにインストールされていたのだが、ママ・ジェーンがいつものようにパスワードを忘れてしまったのだ。そこでキアンに何とかしろ命じたのだが、パソコンのOSは日本語で、肝心なメッセージが日本語で出る。キアンがギブアップすると、ママ・ジェーンは腹をたてて、2時間以内に終わらせないとペナルティーとして携帯の使用を無期限に禁止すると言い渡したのだ。そこでキアンが私の部屋にやってきて質問した。「こういうママの態度は正しいのか?」当方としては返答に窮して「このことをちゃんと覚えておいて、決して他人に対して適用しないように、そうしないと皆に嫌われるよ」と諭した。となりで聞いていたママ・ジェ-ンのおばさん(ココの子守役)は、私と同様、どう答えて言いのかわからなかったようで、「そうだ、そうだ」と相槌を打っていた。子供に母親のことを面と向って悪いとは言いにくいので遠まわしに表現したのだが、キアンも来年はティーン・エイジャーとなるので、いつまでも子供だましの脅しだけでは通用しない時がやってきた。

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