金なし、コネ無し、フィリピン旅行「スービック、クラーク、カオルカン編」2008年10月24日


 今回は同僚と退職者の日本人二人をスービック(オロンガポ)とクラーク(アンヘレス)に案内した。マニラのパサイ市にあるビクトリアライナーのバスターミナルが出発地点だ。エアコンつきのバスでスービックまで約3時間の道のり。220ペソ足らずの料金はリーゾナブルだ。途中昼食タイムもあって、3時間と 30分くらいでオロンガポのバスターミナルに無事到着した。そこからトライシクルに乗ってスービックのメインゲートへ向う。オロンガポのジープニーは黄色で統一され、街並みもどこか豊かな気がする。これはスービックという広大な経済特別区を隣接しているてめに、かなり潤っているのだろう。

オロンガポのジープニーは黄色で統一されている

オロンガポのジープニーは黄色で統一されている

 スービック訪問の目的は、将来の安住の地を見つけるために、フィリピンの外国といわれる元海軍基地の整ったインフラと抜群のセキュリティを身をもって体験すること、それとポコアポコ・コンドテルの訪問だ。ポコアポコはスービックの市街地に建設されているコンドミニアムで第一期工事は完売し、第2期工事が販売中。地の利が良く将来の値上がりも期待され売れ行きも好調という。価格的にはマニラと大差なく、プレセールで平米15万円程度と決して安くない。しかし、しゃれたレストランが並ぶ海辺まで歩いて行けて、夜でも安心して歩けるセキュリティの良さが人気の秘密なのだろう。

ポコアポコの外観

ポコアポコの外観

 ポコアポコの訪問で時間をとってしまい、東京23区と同じ広さを持つという広大なスービックをじっくり見学する時間がなくなってしまった。そのため、動物園 (ズービック)、水族館、ゴルフ場、海水浴場などのレジャー施設は次回ということで割愛した。港にはアメリカ海軍の巡洋艦(?)や空母が泊まっており、今夜は数千人の水兵で街があふれ返るだろうとのことだった。

スービックに入港していたアメリカの軍艦

スービックに入港していたアメリカの軍艦

 スービックからクラーク(アンヘレス)までは最近開通した高速道路で1時間足らずで行ける。幸い、クラークに行く方に同乗させてもらったが、途中、アメリカ軍の数十台の戦車がスービックからクラークへ輸送中で、巨大な戦車を目の当たりにすることができた。

 クラークの入り口に近いフィールド通りは以前にも紹介したが、100軒以上のゴーゴークラブが建ち並ぶ東洋一とも言える歓楽街だ。日が暮れると客引きのゴーゴーガールが店の前に建ち並び一種異様な光景が現れる。この世界的な金融不況をもろともせず、明け方近くまで観光客でにぎわっている。

 翌朝、フィールド通りからほど近いダウのバスターミナルへジープニーで向う。ターミナルには各地へ向うバスがしきりなしに発着しているが、マニラの入り口まで100ペソ超、1時間の道のりだ。まさに、「金なし、コネ無し、フィリピン暮らし」を地で行っている気がした。

フィリピン通はジープで移動する

フィリピン通はジープで移動する

 高速道路の左側にはかつて抗日ゲリラのフグハラハップが立てこもったというアラヤット山が広大な平原にそびえている。マニラまで約80kmの間、山といえるのはこのアラヤット山だけで、ひたすら平野が続いている。ほとんどが水田だが、それでもフィリピンは米の輸入国だというからなんとも不思議だ。

広大な平野にぽつんとそびえるアラヤット山

広大な平野にぽつんとそびえるアラヤット山

 退職者の人がマニラの北方のカラオカンという所に宿を取っているので、高速道路からマニラに入ったところでバスを降り、ジープニーに乗り換えた。ジープニーは一台ごとに行き先が違うので目的の場所に行くジープニーを捕まえるのは容易でないが、回りの人に聞きながらなんとか無事に乗り込んだ。ジープニーの運転手はこの道の達人だ。一人8.5ペソの乗車賃の徴収から、客の指示によりどこにでも客を降ろし、客を拾うのもタクシーのようにどこにでも止まる。ためしに運転手の目線で街を眺めてみたが視界が悪く、私ならこのパワステもない巨体を運転するだけでもやっとだろう。

ジープニーの運転席からの眺め

ジープニーの運転席からの眺め

 カラオカンの中心はモニュメントというが、革命組織KKK団を率いた英雄ボニファシオを記念したモニュメントに由来している。カラオカンは比較的貧困な人々が暮らす街だが、高架鉄道のLRTの終点であることから、さらに北へ向う人の集積地でもある。そのため無数のジープニーが発着し、喧騒と混沌が闊歩する街だ。ちなみに花街の女性に住処を聞くと半分以上がカラオカンと答える。

カラオカンのモニュメント

カラオカンのモニュメント

 モニュメントを囲むように大きな看板が乱立し、雰囲気を台無しにしている。台風の多いフィリピンではこのような巨大な広告塔は倒壊の恐れがあり、規制する動きがあるが、現在でも高速道路わきには無数の巨大広告塔がまさに幅を利かせている。庶民の足、LRTはここでおしまい。将来的にはさらに北に延長される予定だが、すでにラッシュアワーは超満員なので、この小さな車両で乗客の増加を賄えるのか心配だ。車両を買いまして増便の予定もあるそうだが、資金の手当てがつかないのか、なかなか実現しない。

カラオカンに立ち並ぶ巨大広告

カラオカンに立ち並ぶ巨大広告

 LRTの高架下には屋台が延々と並びフィリピンらしい光景を作り出している。 北へジープニーで向う人たちが夕餉の支度やお土産を買って帰るのだろうが、その活気には圧倒される。 

カラオカンの屋台

カラオカンの屋台

 モニュメントのある大きな交差点付近には若者が何をするわけでもなく寄り集まっている。引ったくりやホールドアップは日常茶飯事でフィリピン人でも安心して歩けないという。しかし、「金なし、コネ無し」諸氏に怖いものはないようだ。

カラオカンの雑踏

カラオカンの雑踏

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