豆辞典 車の買い方


何でこんなに車が走っているのだろう、しかも、ベンツやBMW等の高級車が、フィリピンて貧乏だったはずじゃないの、というのが、はじめてフィリピンを訪れた人の印象だろう。ロールスロイスとまではいかないにせよ、ベンツ、BMWはもちろん、フォード・エクスペディション等の大型SUV、果てはポルシェまで当たり前に走っている。日本のトヨタ、日産、ホンダ、マツダ、三菱、スズキ、いすゞ等も車種こそ少ないものの、例えばホンダでいえば、フィットから始まって、シティ、シビック、アコードそしてCRVがやたらと走っている。これらの価格は日本より少々高めで、ちなみにCRVの4WDで400万円近いのだが、新車もあっという間に広がる。新車の率は日本より上ではないかと思うくらいだ。さらにSUVではなんとBMW、ボルボ、ワーゲン、ベンツ、ローバー等があたりまえのように走っている。しかもこれらの車の値段は優に500万ペソ、1400万円を越えるのだ。

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ベンツの新車

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これはベンツ系のスマート

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ベンツのSUV

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カラフルなフォード・エクスペディション

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私のあこがれのBMWミニ

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BMWのSUV

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クライスラーJEEPの新型車種

日本車の生産は現地組み立てが主流だが、最近ではフィリピンではカローラを生産し、タイでSUVのフォーチュナーを生産して交互に輸入しあっているようだ。組み立て工場はマニラの南、ラグナの関税特別区の工業団地に集中している。昨年当たりまでは日本の価格とほとんど同じだったのだが、最近のペソ高のために、2~3割、高くなっているようだ。また全くの完成輸入車は税金のため本国の2倍程度するようで、上記ヨーロッパ製のSUVは日本車の3~4倍位の値段がする。それでも買い手は豊富にいるようで、ちなみに最近モデルチェンジをしたホンダCRVは引渡しまで4ヶ月待ちだというのだから驚きだ。

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ホンダ・フィットは現地名でジャズという

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ホンダ シビック

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新型CRVは4ヶ月待ちの人気

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ホンダ・アコードは高級車の部類に入る

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ホンダ・パイロットはアメリカ製、260万ペソ、700万円

フィリピンで中古車を買う場合、その高さにびっくりする。5年落ちでも、新車の3分の1から4分の1はする。だから、日本からほとんど只同様で仕入れて、フィリピンに運び、ハンドルを左に付け替えて売っても、まだ利益が出るということだ。しかも日本車(日本で組み立てた車)は品質がいいと人気なのだ。しかし、フィリピンで中古車を買う場合、気をつけなければいけないことは、純正の部品が安物に交換されている可能性が大きいことだ。できればディーラーでなくて知り合いのユーザーから買ったほうがいいといわれている。

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懐かしのファイアーバード?も売られている

新車ディーラーはマカティの南、パソンタモエクステンションに集中している。日本、韓国、アメリカのディーラーが全部ある(ホンダはちょっと離れたマガリヤネスにある)。もちろん他のところにもあるが、色々見たい場合は手取り早くて便利だ。ちなみに韓国車のKIAやHyundaiは 日本車と遜色の無いデザインですっかりフィリピン市場に定着している。さぞ安いのだろうと調査してみたのだが、価格レベルは日本車と全く同じだった。 もはや、価格ではなくてデザインと品質で勝負を仕掛けているようだ。車の月賦販売はフィリピンでも定着していて、価格交渉と同時に割賦販売の条件を提示 してくる。フィリピンでは利子が高いので、10%を超える年利がかかる。

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マカティにあるトヨタの販売店

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マガリヤネスにあるホンダの販売店

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いすゞマニラ

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パソンタモにはBMWのディーラーもある

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ここはクライスラー

一方、中古車ディーラーはやはりパソンタモ通り、しかしエクステンションとは反対側のブエンディアを北に渡った付近に集中してる。しかしフィリピンの中古車はメーターのごまかしなど日常茶飯事なのでよほどメカに強くないと止めたほうが得策だ。

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老舗中古車ショップのカーランド

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人気のカローラとCRV

 

日 本から自分の使っていた車を輸入したいという方がたまにいるが、その複雑な手続きと、一体いくら費用がかかるかわからないので止めたほうがいい。 運搬費のほかにハンドルは左に代えなければならないし、輸入税にいたっては新車とみなして税額を決めるという話だ。ちなみに日本通運は本当に輸入者に品 物が届くか保障できないので取り扱いはやっていないという話だ。そうであれば何故中古車輸入のビジネスが成り立つのか疑問に思うだろうが、それはフィ リピンのフィリピンたる所以なのだ。

車 の部品が必要になった時はケソンのバナウエに行くとよい。車の部品を売る店が固まっている。ほとんどの部品が純正部品に比べて大変安く手に入る。 一方、フォイールを買いたいときにはマカティの近くのエバンヘリスタ通りに行くことだ。新品から中古までフォイール屋さんが並んでいる。

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バナウエの自動車部品ショップ

車の修理はディーラーに持っていくことがもっとも安心だが、高いのが逆に頭痛の種だ。一般の修理屋では安くやってもらえるが、いらぬころまでいじくって、純正の部品を交換されてしまうことがある。そのため車の修理中は立ち会っているというのが常識だ。

そんなに長期に車を必要としない場合はレンタカーを借りるという手がある。オリックスなど月極で車を貸してくれる。運転は自分でやるか運転手を雇うかだ。費用は月極でカローラクラスが35000ペソ。これは2年少々で全損という計算ですから、長期に使う場合は自分で購入したほうが得策だ。数ヶ月というのなら借りたほうがいいと思う。一方、一日単位で借りる場合は、運転手付で3000~6000ペソ程度で日本とあまり変わらない。もっとも、日本より車は高いので、運転手の分がおまけといったところだろうか。マニラで運転するには最低一年はマニラに住んでいないと無理だろうから、運転手付というのは大変ありがたい。もっとも貸すほうとしては車を盗まれてしまわないための予防策なのだ。

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オリックスのレンタカー(ハイエース)

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