超大型台風30号(ヨランダ)がフィリピンを直撃2013年11月10日


 11月6日(水)、日本からフィリピンに帰国した翌日、超大型台風がフィリピン中部のサマール・レイテそしてビコール地方に向かっているとの情報が耳に入った。 運転手のボボイが「農場のファームハウスは耐えられるだろうか」と心配している。2006年、ビコール地方を直撃した台風レミンでは、ファームハウスの屋根が吹き飛んで、大被害を被った。川沿いのスコーターはマヨン火山から流れ出た土石流に流され、数千人の死者がでた。台風の対策は十分とったつもりだったが、台風レミンをはるかに上回る超大型台風に対しては、一体何がおこるか見当もつかず、ただ、あのときの光景がよみがえった。 

台風レミンCIMG3871s-42006年の台風レミンで屋根が吹き飛ばされた農場の家

翌日7日(木)のマニラ新聞によると、中心気圧は920ヘクトパスカルで、最大瞬間風速は80メートルで、上陸するころにはそれぞれ90085ととんでもない勢いに発達すると予測されている。さらに8日(金)の新聞では、東サマールに上陸する見込みで、上陸時には895、90という、私の生涯でも聞いたことのない猛烈な台風に発達するとの見通しだという。幸い農場が位置するビコールへの上陸は免れたようだが、その後の進路により、マニラも危険区域に含まれたいるので予断は許されなかった。

 マニラ、パラニャケに在住する退職者のAさんからは、数回に渡って、警戒を促すメールが入った。曰く「今、生きている人々が経験したことのないような台風がやってくる。 90メートルという風ではすべての窓ガラスは破壊されるので、部屋の中にいたからといって安全ではない。窓のない、トイレなどに逃げ込むべきだ。地上のものは人も何もかも空を舞い、すべてのものが吹き飛ばされるだろう」と。

 マニラに最も近づくのが8日(金)の夜半ということで、耳をこらしながら、風音が強まるのを待った。しかし、ちょっと強めの雨が降っただけで何事もなく過ぎてしまった。台風はマニラのはるか南を通過した模様で、マニラ首都圏はほとんど影響が出なかった。

 

9日()の新聞は、サマール・レイテの被害の模様を、事前に75万人が避難していたために、死者は3人で済んだと報じていた。しかし、この報道は、単に通信網が破壊され、状況が把握できなかっただけで、一日経った10日(日)の新聞では被害はさらに甚大で、死者138人と報じた。しかし、さらに1000人あるいは1万人にも達する可能性があると、インターネットでは報じている。 テレビに映し出される光景は、高潮の被害もあいまって、まるで東日本大震災のようだった。

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  台風の直撃を受けたレイテのタクロバン空港などは大きな被害を受けて再開の見通しが立っていないそうだ。台風が上陸した8日(金)にタクロバンからマニラに戻ってくる予定のビザ申請中の退職者がいた。前日の7日(木)朝、「8日(金)朝の便が台風の影響で、夕方に変更された。そうなると、10日(日)に帰国予定なので、パスポートを受け取ることができない。どうにかできないか」と連絡があった。そこで私はPRAに掛け合って、緊急事態に付、本来、本人が受け取らなければならないパスポートを、私が預かりPRAになり代わって9日(土)に引渡しの手続きをすることになった。

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   9日(土)に面会の予定だったが、その方からは、10日(日)になっても何の連絡もない。タクロバンの空港は閉鎖されているから、マニラには来ようがないであろうし、通信網も破壊されているので、連絡も取りようない。まさに、その安否が気になるところだ。

  台風25号(サンティ)は10月12日にルソン中央部に大きな被害をもたらした。26号、27号はフィリピンをかすめ、日本に向かったが、幸い本州直撃は免れたものの大島に大きな被害をもたらした。ここのところ超大型台風が目白押しで、地球温暖化の影響と言われるが、フィリピンと日本は台風の影響という意味ではまさに、隣人同士で、隣ごとではない問題だ。先日発生したボホールの地震といい、同じ太平洋に面した島国として、かなり共通性があるような気がする。


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