フィリピンの夏は3月から5月だが、学校も3ヶ月におよぶ夏休みで、一斉に職場あるいは家族総出でアウティングに出かける。文字通り“外に出る”あるいは“出かける”という意味だが、大量の飲み物や食料を積んで、貸し切ったジプニーやFX(トヨタ タマラオFX、アジア版ユーティリティカー)で海やプールに向かう。そこでは、一日300~500ペソ程度で屋根付のテーブル(バハイ クボ)を借りる事ができて、一日中、泳いだり、食べたり、飲んだりして楽しめる。
現地に到着して、まずは一息
食事の支度は男の役目
フィリピーナは水着は着ないでTシャツのまま泳ぐ
マ ニラッ子のアウティングの行き先は温泉プールのラグナ、さんご礁ビーチのバタンガス、近場カビテのビーチ、タアル湖のタガイタイ、ちょっと足を延ばしてミ ンドロのプエルトガレラなどです。この方面に向かう週末の道路は混雑を極め、帰りも何時にマニラにたどり着くか見当がつかないくらいです。
やはり食事が一番楽しい
皆、笑顔が絶えない
腹がくちくなったら、ゲーム、手前の禿が私
物まねをしてそれが誰のまねか当てるゲーム
ご承知の通りフィリピンはレディファーストの国ですから、アウティングの主役は男性です。ビーチに寝そべる女性や子供に冷たい飲み物をせっせと運ぶのは皆男性です。女性が遠くから“ジュース”と叫ぶとあわてて飛んでいくのは彼氏か旦那、時には女性から“ブリサン モ(急いでっ)”と罵声が飛ぶ事さえあります。
男子はバスケット、女子はバレーボール
極めつけはお土産のくじ引き、目の色が変わってくる
そして、帰宅、マニラまでの道のりは遠く、渋滞に皆、ぐっすりだ。