耳栓の効用 2011年2月24日


 もう30年ほど前になるかと思うが、騒音防止用の耳栓(Earplug)を空港で見つけて、1セット500円の大枚を払って買い求めた。飛行機に乗って いるときは常に騒音がして落ち着かないが、これを耳に詰めれば騒音が一気に静かになる。それでも人の声は聞こえるという優れものだった。それから定期的に 買い求めて常に海外に行くときは使っていた。

 最近は100円ショップで売っていて、従来の500円が100円となり、多いにありがたい。これさえしていれば、寝るときエアコンの騒音や他人のいびきに悩まされなくて済む。さらに子育ての悩みの赤ん坊の泣き声もかなり緩和される。私は子育 て中は赤ん坊の泣き声がうるさくて別室で寝ていたが、その習慣が今でも続いて、夫婦が同室で寝ることは数十年皆無だ。これは夫婦生活にとってかなりまずい ことだと思うが、今でもいびきがうるさいと言って妻に同室で寝ることは拒否される。

この耳栓は今ではちょっとした旅行にも欠かせない。運悪く道路側の部屋に泊まったら、トライシクルやジープニーの騒音で一晩中眠れないという羽目に陥る し、近所でフィリピーノがパーティかなにかで大騒ぎしていても知らん顔して寝ることが出来る。特にいびきをかく人と同室で眠る羽目になったら、この耳栓は 必須だ。

. 先日アンヘレスのマーキー・モールに立ち寄ったのはサイゼン(ダイソー)で、この耳栓を買うのが目的だった。従来の筒状のもの は1セット85ペソ。黄色いのが2セット、4つで85ペソ、橙色のはなんと3セット、6つで85ペソだった。かつて500円で売っていたものだ。創業者は いかに儲かるかの典型だろう。原価はきっと10円ぐらいだろう。10円で作って500円で売るなんて、詐欺以外の何ものでもないと思うのだが、これがビジ ネスだろうか。

.  この黄色い先が細くなった耳栓は筒状のと違って人の声もカットしてしまう。テレビを見ながらはめると、テレビの音声が全く聞こえなくなるが、これは返っ て、火事などの状況では少々危険だ。回りが大騒ぎをしていてもわれ関知せずで寝ていられるが、火の手が回ってからでは遅すぎる。しかし、滅多にないことに 気を使うよりも日常の騒音をカットしてくれて、安眠を保障してくれることのほうがありがたい。有為のリスクか日常の安眠か、どちらをとるかはあなた次第 だ。

 6個85ペソの格安の耳栓を試してみたが、反発が大きすぎて耳に入らない。耳の穴に収まらなくては何の役にも立たない。要は欠陥品ないし、よほど耳の穴の 大きい人用だ。その点黄色いのは指で細くつぶすとしばらくの間元へ戻らない。その細くなっている間に耳の奥に入れて、膨らむのを待つ。そうすると見事に騒 音が消えていくのを実感できる。

. 騒音が苦手な私には人生のよき伴侶として常に持ち歩いているのだが、フィリピーノは騒音があった方が落ち着いて眠れるそうで、サイゼン(ダイソー)で耳栓を求めるのは私くらいのものだろうか。

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