納豆がなくなった 2011年3月25日


今日、日本食材店のちょっとストップによってみたら、大量の商品が到着していて、店員が忙しそうに箱から商品を出して棚に並べていた。しばらく入荷がなくて空の棚が目立ったが、棚に並べくれないくらいの商品がダンボールに詰められて通路に並んでいた。日本のニュースでも大量の食糧が被災地に届けられ始めていると報じられていたが、流通が回復しつつあると見え、フィリピンにも日本食品が届いてきている。我々は被災者といういうわけではないが、ちょっと日本の状況を垣間見る思いだった。 CIMG2090s-2 CIMG2086s-2 CIMG1998s-2

日本の知り合いから、日本のスーパーから納豆が姿を消しているとの連絡があり、毎日の食卓に納豆が欠かせない私としては、早速買占めに走った。納豆といえば水戸、水戸といえば茨城だ。茨城産のほうれん草やかき菜、そして牛乳が福島の原発の影響で出荷停止になったあおりなのか、被災地の食料不足で保存食品の納豆に需要が集中したのか、いずれにせよ納豆不足が深刻化したようだ。

歩いて行ける近所にある日本食材店はっちんに行って、475ペソ(150円)の納豆をかごいっぱいに入れてレジに行った。ここで買う納豆は冷凍されているが、冷凍庫の下のほうまで取り出して、ほとんど買占めてしまった。納豆と生卵、漬物にのり、そしてわかめの味噌汁だけで生きている私にとっては死活問題だ。そうしたらレジのお姉さんが変な顔をしてスーパーバイザーとおぼしき先輩を呼んでいる。先輩いわく「納豆は一人1パックしか売れません」と申し訳なさそうに言う。納豆不足のニュースはすでに伝わっているらしい、あるいは日本からの入荷がないのだろう。そこで、「ダラワ ナラン(2個頂戴)」といって何とか2パック買うことが出来た。

これはやばいと、翌日はマカティ・スクエア、リトル東京にある日本食材店、ちょっとストップとYAMAZAKIを覗いて見た。するとなんと、ちょっとストップにはまったく納豆がないのだ。ここは、他店では100ペソ前後するものを80ペソ均一で売っているというありがたい店だ。だから売れ筋の商品はあっという間に姿を消してしまう。ジャパ行きさんの好物、日清のシーフード・カップ・ヌードルも、ここでは80ペソなので(他店では100~110ペソ)、普段豊富に並んでいるはずの棚からまったく姿を消していた。CIMG2001s-2

YAMAZAKIには納豆やカップ・ヌードルもたくさん残っていた。ここでは購入制限をしていなかったので、もてるだけの納豆とカップヌードルを買いもとめた。納豆の商品説明をよく見ると、やっぱり産地は茨城の水戸だった。CIMG1999s-2 CIMG2004s-2 CIMG1992s-2

 

 ところで、毎日食卓を共ににしているKIANは納豆が大好きだ。まずはじめに海苔をもらってバリバリ食べる。そしてご飯に納豆、さらにワカメの味噌汁、最後はお茶で締める。ただまだ11ヵ月半のKIANはお茶の中に手は突っ込むは、味噌汁のワカメは鷲づかみで、食べるというより遊んでいるといった趣だが。CIMG1996s-2 CIMG1984s-2

 

下の写真は納豆を箸でつまんであげると、それをうれしそうに食べるKIAN。納豆を食べるフィリピン人はめったにいないのだが、先入観や偏見のない赤ちゃんは何でも周囲の人のまねをするので、納豆もおいしく感じるのだろう。しかし、箸に噛み付いて離さないので、納豆というよりも箸で食べさせてもらうのを喜んでいるのかもしれない。CIMG2103s-2 CIMG2102s-2  

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