当たり前のことを言うなと叱られるかもしれないが、ちょっと古いタイプの人には人前で平気でおならをする人が少なからずいる。それを大物である証のように思っているのだ。ちょっといやな気もするが、「美人へもすりゃクソもする」という言葉があるくらい、誰でもすることだから、大目に見ていることも確かだ。このおならは日本では「すかしっぺ」などと言って笑いのネタにされることが多いくらいだ。
ところがフィリピンでは事情が違う。ご承知の通り、フィリピーノはにおいに敏感だ。においの元となるおならは人前では決して許されないことなのだ。ゲップをするとフィリピーノは必ず「Excuse me」と言って、たとえ誰もいなくても周囲の人に詫びる。しかし、おならはそれでは済まされない。フィリピーノは、年寄りや子供は弱者として何でも許しいたわる。しかしおならだけは別で、たとえ年寄りでも、人前でおならをすると、ひっぱたかれても仕方がないくらい下衆なものとして嫌われる。
確かにこんな状況ですかしっぺなどをされたらたまらないだろうが
フィリピーナと仲良くなりかけて、何故かある日突然相手にされなくなってしまったことがあるとしたら、そんなところに原因があるのかもしれない。フィリピンで女性にもてようとしたら、体臭やおならなど、ことのほか気をつける必要がある。もちろん夫婦や恋人あるいは家族の間では許されるようだが、やらないことにこしたことはないだろう。