メトロマニラ縦断高速道路の着工せまる 2012年12月19日(2014年1月31日改定)


2014年1月31日追記

2014年1月22日(水)、空港で客を出迎えに行く折、スカイウエイを通ると、その終点にたくさんの椅子が並べられ、なにやら式典が行われる模様だった。翌日のマニラ新聞によると、アキノ大統領も出席して、南北ルソン高速道を結ぶ高架式のスカイウエイ第3期工事(14.8km)の起工式が行われ、2017年4月までに完成する予定だそうだ。総工費は266億ペソ、インドネシアの建設会社、国家建設公社(PNCC)およびサンミゲル社が設立した合弁会社、シトラ・セントラル・エクスプレスウエー社(CCEC)が事業主体となる。

もう一本の連結道、メトロ・エクスプレスウエー・リンクはすでに着工済みで2016年中にも完成する予定なので、この2本の高速道路ができたら、マニラを取り巻くカラバルソン(カビテ、ラグナ、バタンガス、リザール、ケソンの5州)の流通は飛躍的に改善されるだろう。

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南ルソン高速道はかつてSouth Super Highwayと呼ばれていた。一方北ルソン高速道はNorth Luzon Express Way,、略してNLEXと呼ばれている

メトロマニラの南北を環状に縦断する幹線道路EDSA(エドサ)通りは、朝夕の通勤ラッシュだけではなく、ほぼ一日中渋滞し、マカティからケソンまで10km程度の距離に1j時間以上かかってしまうという、マニラを象徴する悪魔の道路だ。

 ここ十数年で、主要な交差点の立体化は完了したが、人口と経済の拡大による自動車の増加で、焼け石に水、高架鉄道のMRTも渋滞緩和に役に立っていない。特に最近整備が完了した、メトロマニラからの南へ走るSLEX(SOUTH LUZON EXPRESS WAY)と北に走るNLEX(NORTHLLUZON EXPRESS WAY)をつなぐ道路が実質的にこの一本しかないというところに本質的に問題がある。マカティからアンヘレスに行くときも、メトロマニラを抜ける20km 足らずの道のりに1時間以上、そこからアンヘレスまで80kmを1時間足らずといった調子だ。CIMG9402-smallアラバンまでに立体化(SKYWAY)も完了して、10年以上費やしたSLEXの整備は昨年完了した。


 そのため、SLEX(SKYWAY)とNLEXの接続が強く叫ばれていたが、今日のマニラ新聞の記事によると、香港系のメトロ・パシフィック・トルウエイズ社とインドネシア系の2社が、それぞれ、500億円近い巨費を投じて2本の高速道路を建設することになっているそうだ。完成はAPECの開催される2015年を目指しているようだが、2020年までに完成すればオンの字だろう。私が現役でいる間に、この道を走ることができるか微妙なところだ。

CIMG9332-small環状高架鉄道(LRTとMRTの結合)の工事が行われていたEDSA(ケソン市)は片側5車線のメトロマニラの大動脈だ

 正直な話、SLEX(SKYWAY)もNLEXもがらがらで、これで採算が取れるのだろうかと気になっていた。だから、しょっちゅう値上げして、1990年代は数ペソだったものが、百ペソ単位になってしまっている。仮にメトロマニラまで快適に走ってきたとしても、そこから目的地にたどりつくまで、地獄の渋滞を味わうのであれば、何の意味もない。だから、メトロマニラの南側に位置するマカティに住んでいる私にとって、北方のアンヘレスやスービックに行くときは決死の覚悟が必要なのだ。

CIMG2118-smallSLEXEDSAの交差点は4階建てとなっている

 それが、この接続道路の完成で、ルソンの南北高速道路が10分足らずで結ばれて、南北の物資の移送が格段に早くなるだろう。EDSAは渋滞緩和策として昼間のトラックの乗り入れを規制しており、トラックはもう一本の環状線のC-5に回るために、ここも地獄の渋滞となっている。現在、世紀の無駄遣いの汚名を着せられている(私が勝手に言っているだけだが)SKYWAYもこの縦断道路の完成により、飛躍的に交通量が増えて、採算に乗ってくるだろう。

  さらに、EDSAやC-5の渋滞が緩和され、メトロマニラの東、マリキナ、カインタ、ケソン北部等からの車の流入もスムーズになる。その結果、メトロマニラ全体の渋滞緩和に大いに貢献し、計り知れない経済効果をもたらすことだろう。一千万都市の仲間入りしたメトロマニラも亀のようにのろいとは言え、着実にインフラの整備が進んでいるようだ。そして、次の目標は、日本でも首都圏高速道路網の渋滞緩和に大いに寄与した湾岸高速道の建設となるだろう。

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