メトロマニラの取材 2010年5月13日


当たり前のツアーではつまらない、観光ガイドに載っていないフィリピンらしい所を、という新進気鋭のカメラマンのリクエストに答えて私なりのメトロマニ ラの名所旧跡を案内した。たった一日のツアーだから、要所を駆け足で回ったのだが、最後は歩けないくらいに疲れてしまった。

  まず初めは、カーティマール・マーケット。パサイ・シティ、ブエンディア通りとタフト通りの交差点近くにあるが、ほぼメトロマニラの中心にある。そのため か、単なるウエット・マーケットではなく、数百軒はあろうかというペットショップ、日本・韓国食材店、自転車、靴などの専門店が集まる一大ショッピン街と なっている。モールに比べて種類も豊富で安いし、海産物もエビやイカ、ラプラプなどの高級食材が豊富だ。これは外国人やお金のあるフィリピン人が多く来る 証拠でもある。

CIMG1087s-1CIMG0140s-1

次は、ありきたりだが、カメラマンがまだ行ったことがないそうなので、歴史地区のイントラムロスに向った。ここの目玉は世界遺産のサン・アガスティン教 会、カーサ・マニラそしてサンチャゴ要塞だ。サン・アガスティンの外部はペイントをやり直してやけに安っぽくなっていた。しかし、その内部は相変わらず荘厳だ。

CIMG0157s-1 CIMG0149s-1 CIMG0155s-1 CIMG0153s-1

イントラムロスの次はキアポ教会。あのブラックナザレを祀っていて、フィリピンでは一番庶民の信奉を集めている教会だ。この日は統一選挙前日とあって、教会の周りは選挙ポスターで埋め尽くされていた。

CIMG0165s-1CIMG0164s-1  キアポ教会へ通じる道は門前町となっていて、多くの屋台と人で埋め尽くされている。特に各種食材が安く買えることでも有名だ。

CIMG0174s-1 CIMG0173s-1 CIMG0168s-1 CIMG0167s-1

 キアポからチャイナ・タウンに向うと、そこはまさに中国人街だ。日本のチャイナタウンと違って、中国人向けの金製品を売る店や漢方薬を売る店が軒を連ねる。カメラマンによるとこの漢方薬が中国人が世界で活躍するエネルギーの源だそうだ。

CIMG9343s-1CIMG9348s-1

  このチャイナタウンも高層のマンションが建ち始め、様相が変わってきている。いずれ近代的な街並みになってしまうと思うと、なにか寂しい感じがする。ま た、この辺を走っているトライシクルはロビンなどの灌漑用のエンジンを自転車に取り付けたような手製のモーターバイクを使っている。かつてホンダなどもこ うやって事業を起したのが、現在の世界のホンダになっているのだから馬鹿にしたものではない。

   CIMG0175s-1    CIMG0176s-1

チャイナ・タウンに隣接するのがフィリピンの問屋街、デビソリアだが、この日は日曜日で大変混雑していて、車で乗り入れることは無理との話し。また、雑踏 を歩くに疲れ果てているので、デビソリアをはしょって車中からトンドの街を取材することにした。トンドといえば、東洋一のスラム街といわれるマニラ港の前 面に広がるスコーター・エリアだが、退職者は予想をはるかに超えるすごさだと驚いていた。しかし、トンドに生活する人にとってはここが故郷で、一番住みや すいところなのだ。いつか、内部に足を踏み入れてみたいと思うが、そこに住んでいる人の案内でなければ無理だ。なにしろ、フィリピン人でさえ躊躇するとこ ろなのだ。

CIMG0193s-1 CIMG0191s-1   CIMG0188s-1    CIMG0183s-1

次の目的地はメトロマニラの南の玄関であるバクラランだ。デビソリアほどではないにしても、数千軒のショップが並ぶフィリピン庶民の買い物どころだ。通り に構えている屋台もすごいが、さらにその両側のビルの中には無数の一坪ショップが並ぶ。それでも、それぞれの店が成り立っているとすると、フィリピンの購 買力も馬鹿に出来ない。

CIMG0203s-1 CIMG0202s-1

  庶民の街から一転して、現在最も活発に建設が進んでいるフォート・ボニファシオ・グローバル・シティに向う。ここにはアメリカン・セメタリーという私がマ ニラで最も美しいと思っている場所がある。フィリピンの下町の喧騒と活気に食傷気味だったカメラマンはこの静けさと美しさにほっとした様子でシャッターを 切り続けていた。

CIMG0216s-1 CIMG0210s-1

 1990年代に民間に払い下げられた基地が、この10年くらいでここまで発展するとは誰が想像しただろうか。まだまだ広大な敷地を残しているが、すでに都 市の様相を示し、フィリピンの発展の勢いを思い知らされる。トンドやデビソリア、そしてバクラランといった庶民の街との対比をどのように理解したらよいの か戸惑うところだ。

 カメラマンはマニラ湾の夕陽を撮りたいということなので、本日のトリップの最終目的はモール・オブ・エイシアにした。リム市長によりベイ・ウオークが取り 払われてしまった現在、ここが夕陽を眺める一番のポイントだ。しかもカメラマンは一度も行ったことがないというので、マニラ取材の締めとしては最適だ。残 念ながら、この日は夕陽を見ることはできなかったが、世界第3位、中国を除くと世界一というモールは、やはり始めての人には圧巻だろう。

CIMG0217s-1 CIMG0224s-1

  最近の猛暑のせいか、街全体が冷房が効いているここには人が溢れていた。マニラ湾沿いの新しいベイ・ウオークにも数え切れない人たちでにぎわっていた。 モールの前にある名物の地球儀が電光掲示板になっていて、夜空を飾っているのが印象的で、いずれこの地区が新しいタイプの下町の中心にに発展する予感がす る。

   夕食はモール・オブ・エイシアに近いシーサイド・マーケット・レストランでとることにした。食材を買って周囲のレストランに料理してもらうところだ。今日 はここも多くに人でにぎわっていた。翌日は選挙で休みだから3連休の中日に家族連れで出かける人が多いのだろう、などと思っていたら、あちらこちらで Happy Mother’s Dayの声が聞こえる。5月9日(日)は母の日で、確かにそれぞれの家族の席には年老いた母親らしき人が混じっているのが目立った。

CIMG0235s-1CIMG0236s-1

 

Leave a comment

Your email address will not be published.