マーキュリー・ドラッグ・ストアとSMの確執 2011年7月28日


フィリピンではmercury drug赤い看板を掲げた薬局が街中いたるところ、コンビニエント・ストア並に出店している。薬局だけではこれだけの出店は成り立たないと見えて、中はまるでコンビニエント・ストアあるいはそれ以上の品揃えだ。日本で言えばマツモトキヨシとセブン・イレブンをあわせたようなものだ。

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 先日、3人の小さなお子様連れのご家族をマニラの学校事情の調査に案内した折、出がけに奥さんにコンビによってほしいと頼まれた。フィリピンのコンビニの品数の少なさは定評があるから、何を買うのかと尋ねたら、遠慮がちに「ナプキン」と答えた。フィリピンのコンビニにそんなものがあるはずもないから、迷わずマーキュリー・ドラッグに直行した。

 マーキュリード・ラッグの中は入り口付近が、コンビニのそれと同じになっており、化粧品、バス・トイレ、台所用品それに健康食品などが豊富だが、飲み物やスナックまでも置いてある。まさにコンビニエント・ストアで、24時間、週7日営業しているところもあるそうだ。奥は薬局で、店員に処方箋を見せたり、薬の名を告げて注文する方式で、薬に直接触ることはできない。

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 まさに破竹の快進撃を果たした薬の小売王だが、全国で自前の店を700店舗運営し、マカティ市内だけで30店舗と、フィリピン最大のコンビニ・チェーンといえる。ちなみにフィリピンのコンビニ大手はセブン・イレブンとMINISTOPだ。

 しかし、このmercury drug赤い看板をデパート/モール・チェーンの覇者、SMの中に見ることはできない。 SMの創設者ヘンリー・シーがまだ、一介の靴の修理屋だったころの話だ。戦争直後の1945年、日本が立ち去った後、チャイナタウンのキアポに店を構えたマーキュリー・ドラッグは、この靴屋を店先から追い出した。その後、立場が逆転してデパート/モール・チェーンを全国展開するSMはマーキュリー・ドラッグを自らのモールに出店することを決して許さない。ちなみマーキュリー・ドラッグはアヤラ系のモールを中心に展開している。SMにはWATSONSというドラッグ・ストア・チェーンが入っているが、きっとSMの肝いりで設立されたチェーン店なのだろう。

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